フランスから―環境とアートのブログ

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フランスの社会と日常
2018年度フランス文化省予算編成、斜め読み

2018年度フランス文化省予算編成、斜め読み

【2018年度、総文化予算、100億ユーロ】 現在の文化省構成 2018年度フランス文化省予算へ言及する前に、現在の文化省の構成に触れておく必要がある。2010年文化省は、それまで専門分野を司っていた10の管理局を大まかな4つの局に取りまとた省変革をしたが、マクロン政権下のフランソワーズ・ニセン文化相の文化省はこれを踏襲するものだ。

中国の「ゴミ輸入停止」、欧米へ衝撃波

欧米の大消費社会は、そのゴミ処理の大半を長いあいだ中国に頼ってきた。しかし、2018年1月1日、中国は外国のゴミ輸入を停止。ヨーロッパは早急に対策に向かって稼働 中国は西側諸国から毎年数百万トンの廃棄物を輸入し、主に低階層の小企業が回収物を引き受けて仕分けし、リサイクルできないものは焼却するなどしていたが、そうした構造が巨大な大気汚染の根源となり、地域社会に深刻な健康問題を引き起こしていた。しかし近年、中国が裕福になり、かつ、2015年12月にパリで開催されたCOP 21の参加、および、第3次5カ年計画(2016-2020年)推進の双方で国際的にも国内政治においても「緑化」を目指すことを主眼にしたことで、外国から輸入するゴミ処理産業を放棄し、国内の環境規制整備を強化することになった。
EU、使い捨てプラスチック殲滅への挑戦

EU、使い捨てプラスチック殲滅への挑戦

EU/ 欧州連合、プラスチック廃棄物へ宣戦布告 Daniel Boffey in Brussels Tue 16 Jan 2018 15.50 GMTFirst published on Tue 16 Jan 2018 14.32 GMT 欧州連合(EU)は、欧州清浄化の緊急計画の一環で、プラスチック廃棄物との戦いに拍車をかけ、2030年までにあらゆる梱包材を再利用可能なものかリサイクル可能なものだけにすることを目標に置くことを決めた。これまで外国のプラスチック廃棄物を輸入してリサイクルしていた中国が廃棄物の輸入を禁止したことをきっかけに、欧州各国が協議。プラスチックの生産と回収の近代化を進めることを目的に、研究費として3億5千万ユーロを投資することになった。
大晦日のフランス、車の焼き打ち650台

大晦日のフランス、車の焼き打ち650台

苦い「伝統」、大晦日から元旦にかけて、フランスで起きる自動車の焼き打ち 1月1日(月曜日)、ル・パリジャン紙に提供された警察のデータによると、大晦日の夜イル・ド・フランスで250台の車が焼かれた。パリとその周辺で163台、パリ郊外で87台が被害にあった。パリ周辺で焼かれた車は去年より30台ほど多い。97人が警察に拘束され、警察官3人が負傷。 年末の暴動を回避するため当局は、車の停車制限やゴミ箱を撤去するなどし、また危険とみなされる地域の警備を強めていたが、結局、フランス全体で焼かれた自動車の台数は、650台に上った。
人、ユベール・リーヴズ

人、ユベール・リーヴズ

ユベール・リーヴズ (Hubert Reeves)「もう何も我々を脅かすものはない 、我々以外は!」 〈Reporterreによるインタビューから:2017年12月23日〉 人間は生き残るために必要な情報よりもはるかに優れた知性を発達させてきたと、天体物理学者であり生態学者であるユベール・リーヴズ*は言う。しかし今日、「劣化」の勢いと「修復」の力のあいだに起きている競合の行方が不確実であるという点で、この人間の特質が我々の未来を直接脅かすものとなっている。

アメリカ、ウクライナへの軍事支援強化

ロシア、アメリカの決定を糾弾 米国は12月22日金曜日、ウクライナ政府が領土「主権」を確保できるよう、同国への防衛援助を強化すると発表した。米政府はウクライナへ、過去オバマ政権が禁止した対戦車ミサイル「ジャベリン」などの武器援助を決定。3年半にわたるウクライナ東部の分裂闘争に関与した疑惑が持たれるロシアへの国連の経済制裁が6カ月延長されることになった直後のこのアメリカの決定は、すでに困難なロシアとの関係をさらに複雑にする可能性がある。
So this is Christmas ♫

So this is Christmas ♫

John Lennon – So This Is Christmas “So This Is Xmas (War Is Over)” is a song written by John Lennon and Yoko Ono (9 October 1940 — 8 December 1980) and released in 1971 as a single by John & Yoko/Plastic Ono Band with the Harlem Community Choir.

政治不安定が招く生物多様性の危機

政治不安定が生物多様性の危機を増大させる 科学雑誌『Nature』(12月20日、水)は、生物多様性に関する広範な研究結果を発表した。「動物の第6期大量絶滅が加速しているという悲しい現実は、今や周知の事実だ。人間活動の結果として、地球上のいたるところで脊椎動物と無脊椎動物の種や類例、および生息域が後退している。政治不安定や政策運営がうまくいかない国々が、経済成長や人口急増ならびに気候変動に対峙するのと同様、生物多様性の侵食をも促しているという点については、あまり言及されていない。…  法的社会的に堅固な比較的安定した法治国家において、自然保護地区が野生生物の多様性を保全していくことができるようだ」。
オーストリア、三主権府を極右が掌握

オーストリア、三主権府を極右が掌握

外交、内務、防衛の三大臣に極右政治家   保守党ÖVPセバスティアン・クルツと極右の自由党FPÖ代表ハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェが12月16日(土)、オーストリアの新政府の重要な三主権府を極右政治家が占めると発表した。内務大臣にハーバート・キックル、防衛大臣にマリオ・クナセク、国際法律家のカリン・キネシルは党に属してはいないが極右政党FPÖの支持で外務大臣に就く。

ワン・プラネット・サミット

COP21-パリ協定推進に向けて、60カ国の首脳や政府代表が参加 ワン・プラネット・サミット公式サイトはこちら:https://www.oneplanetsummit.fr/fr/ 2017年12月12日、エマニュエル・マクロン仏大統領、ジム・ヨン・キム世界銀行グループ代表、および、アントニオ・ギュテール国連事務総長は、地球環境の緊急事態に際して世界各国から集まった首脳並びに活動家たちとパリで会合した。歴史的決定をしたパリ協定締結から2年が経ち、実現へ踏み出すときがきている。目標達成のために、すでに変革への道のりを提示しているものもあれば、これから具体策を練り出さなければならないものもある。

ワン・プラネット・サミット始まる

緑の資金、構築と署名へ向けて 【FRANCE 24電子版、12月12日】 One Planet Summit : un sommet climat placé sous le signe de la finance verte FRANCE 24 Ajoutée le 12 déc. 2017 原子力発電をやめ、自然エネルギー開発へ政策転換したオーストリアに関する取材ビデオ。 Dernière modification : 12/12/2017 パリ協定から2年、フランスはワン・プラネット・サミットを開催。気候温暖化への対処に向けた資金構築のための新方策を見るけるのが目的。
環境と絶滅危惧種の動物たちを危機に追いやるトランプ政権

環境と絶滅危惧種の動物たちを危機に追いやるトランプ政権

トランプ公約の悪夢 その1、パイプラインと原油汚染 トランプがこの3月、多くの反対を押し切って発効した化石燃料エネルギー推進の一環、カナダから北アメリカ大陸を南へ縦断するパイプラインの設置。そのパイプラインの通る南ダコタで、21万ガロン(約800トン)の原油漏れが発見された。原油は毒性が強く、環境汚染や人間の健康被害が強く懸念されていた。   その2、野生動物の危機 トランプ政権は今日、アメリカ人が狩猟して殺した象の頭や象牙をアフリカ(ジンバブエとザンビア)から戦利品(ハンティング・トロフィー)としてアメリカへ持ち帰ることを許可する条例を出した。動物保護のためにオバマ政権が禁止した輸入をトランプが解禁したもの。ジンバブエではここ数年で6%の象が減少。象牙のために、15分に一頭が殺されている計算だという。
海水の酸化が生物に影響(BBCサイエンス)

海水の酸化が生物に影響(BBCサイエンス)

海水の酸化が海の生物全てに影響を及ぼすことに Roger Harrabin BBC環境アナリスト Science & Environment 「現代社会が排出する二酸化炭素が海洋をより酸性にすることによって、すべての海洋生物が影響を受けるだろう」という報告書が、250人以上の科学者の8年に及ぶ調査研究で発表された。それによると、海洋生物のうち特に生体の初期段階が被害を受けるという。成長してオトナになる数が、今日の4分の1から12分の1にまで減少する可能性があると研究者は警告している。
フランス人の死因の3番目は大気汚染

フランス人の死因の3番目は大気汚染

  フランス、大気汚染が原因で年間48000 人が死亡 ニュースソースAFP publié le 22 juin 2016 フランス公共健康局(Santé publique France フランス厚生省外郭団体)の調査によると、人間の活動(化石燃料利用がもたらす公害)に因って引き起こされるこの微粒子汚染による死亡率は、フランス本土の死亡率の9%を占めるという。微粒子(PM2.5)は、心血管疾患、呼吸器疾患、神経疾患および癌疾患を引き起こし、タバコとアルコール*に次いでフランスで「回避が可能な」死因の第3番目とみなされている。 (*タバコによる年間死者 78,000人。アルコールによる死者は、年間49 000人。)