原子力と核の問題をテーマにしたドキュメンタリー・ビデオ集積
ネット上の、密度の高い内容を持つビデオ資料を厳選した。原子力をその発祥からあらゆる側面に迫り、現実をなるべく真摯に把握しようと試みる。ウラニウムの発見から今日にいたるまで、原子力の推進国、アメリカ、イギリス、フランス、そして日本、その他の原子力保有国における発展の仕方とそこから浮き彫りにされる数々の問題点は、現代から近未来へ向けて我々が持つべき総合的な観点へと導いてくれるに違いない。
前置き:
- ビデオ資料は濃ピンクのリンクをクリックして開く。
- それぞれ映像には簡単なイントロとなる説明を添えた。これらの説明は内容のごく一部でしかない。
- ビデオはふいに削除される場合があるが、アーカイブの公開を積極的に行っている製作者のばあい、検索を行えば類似のビデオが存在し、視聴できる場合が多い。
- 網羅的に視聴し、編集があからさまに造作されていて信憑性が少なかったり、内容が散漫と思えるビデオはこのリストから除外した。
- 映像資料の半分はフランス、ヨーロッパのもので、特に科学的な部分は非常に丁寧な説明があって資料として欠かせない映像が多いが、和訳つきのビデオがほとんど存在しないのが残念だ。
- 映像閲覧と解釈および集積したレポートの作成には、2018年4月から10月までの6か月を費やした。
- 上記の検索期間ののちに削除されたことがわかった映像はここに加えていない。
地震国日本
使用済み燃料棒は何年もの間、水を張った冷却プールの中に浸けて保存される。水が放射能を遮断するのと、使用済み燃料の熱を冷やすためである。
福島第一原子力発電所の冷却用プールは最上階の4階にあった。地震の時にプールの水はどう動くか?
・「地震時のプールの映像特集/ Swimming Pools during an earthquake Compilation」 https://youtu.be/sjN-JBevGfg 1:37
・「日本の地震 Japan Earthquakes」 2017-01-01、10:00 https://youtu.be/VxQzVSjSAyk
日本の地震 発生地点・規模・時刻分布図、2016年1月から2017年1月までの一年間の地震発生を10分間にまとめたもの。制作者サイト:http://monoroch.net/jishin2011/
・「21世紀の世界の地震 21st-century Earthquakes」 2016-03-01、10:00 https://youtu.be/W0_Z9Wga5A8
世界の地震 発生地点・規模・時刻分布図
フランスとドイツのルポルタージュ
・原子力の郷 – プルトニウムの歴史 Terres Nucléaires – Une histoire du plutonium( 仏語 1:23:55、Arte TV ドキュメンタリー番組THEMA) |
プルトニウムはウラニウムの1000倍の毒性があり、「100万分の12」グラムが肺に入ると肺がんになる。また、数kgあれば核爆弾が作れる。
1940年アメリカ、バークレー大学で研究。もともと爆弾製造が主要目的で原子炉が作られた。
・アメリカ…マンハッタン計画のハンフォード、1943年軍事大工場として建設拡大、長崎の原爆もここで製作された。 1989年閉鎖。高濃度核廃棄物20万立法メートル、汚染地区52haが残された。 ハンフォードは年間解体費用20億ドル、40年で800億ドルになる計算だ。この費用に除染は含まれていない。
・日本…使用済み燃料が収集される六ヶ所村(「海の向こうの恐山は地獄の門」)。 1970年代にカーター大統領時代、アメリカは核燃料再処理を中止し日本にも縮小を求めた。このため、核の商業化拡大を目指すフランスへ方向転換。1976年六ケ所村に再処理工場建設へ。プルトニウムを減らすためにプルサーマル(MOX燃料)製造へと追い込まれる。 日本は現在47トンのプルトニウム(原子爆弾4000発分)を所蔵。
・フランス…南仏マルクールで軍が原子爆弾製造。 1970年代のオイルショックで石油の代替になる新エネルギーとして開発。使用済み核燃料からプルトニウムを抽出する高速増殖炉の開発へ。再処理されたウラニウムを支えにして少量のプルトニウムで核分裂するプルサーマル (MOX)を開発。
日本の原発下北と大間はMOXのみで稼働している。福島第一の3号機もMOXだった。ARTE.TVがAREVAに,「F1で爆発した3号機はMOX燃料だったんですが、良心の呵責を感じませんか?」と質問。AREVAの責任者はこたえて曰く、「日本は地震が多いだけではなく原発は活断層の上に建っている(もともとそうした危険性を無視した原発建設をする国だ)」。
3.11以降、ウラニウム株価下落、AREVAは フランス電気EDFを除き、大半の顧客を失った。
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・原子力、人間爆弾、原子力発電所のリスク Nucléaire, la Bombe Humaine – Documentaire sur les risques des centrales atomiques (HD 1080p) (仏語52:29、フランスTV特番)
福島第一原発事故を受け、フランスは国を挙げて(ASN)原発のストレステスト敢行を宣言。
並行して検査を注視していた現場の組合や会社が組織したHaut comité de la transparence nucléaire (透明な原子力高等委員会)が「労働者の見直し」がテスト条項から欠けていることを指摘した。
現在原発の最大の問題は、働く人間のうち80%の労働者が下請けであることだ。「下請けの下請けの下請け…」、ひどい時は7社まで。仕事の質が激しく低下。また企業側が、労働者に安全のための知識教育や訓練を受けさせず(放任あるいは無視)、健康管理体制が貧弱なまま仕事をさせられている。「早く、効率よく、採算があうように。踏まなければならない段階を飛ばして時間を優先したりする」。
1990年シノンで爆発死亡事故。フラマンヴィルでも足場から転落死亡事故。労働者の事故62件が隠蔽された。
ASNストレステスト終了報告書には下請け労働者の安全管理について一切言及なし。
その他のキーワード… テロ対策、地震・洪水対策、電源喪失、非常用ジェネレーター、グリンピース、ハイリスク労働災害、弁護士、人命優先、生産性追求で安全無視。・・・
・福島後、フランスの原子力発電所を再点検 Visite à Fukushima en 2014 – état des lieux des centrales nucléaires françaises、Xenius(仏語24:52、Arte TV)
福一事故を受けて、ヨーロッパ連合は、加盟国15カ国の145の原発の耐久テスト(他の番組では「ストレステスト」の呼称)を敢行した。
地震、洪水、暴風雨、冷却システムの完備、想定外の事故や緊急事態への対応能力など。最大の問題は高熱の核燃料の冷却である。耐久テストの結果は下の通り。
- 洪水に弱い原発のある国…6カ国(フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、ルーマニア、フィンランド)
- 電源喪失の際に電気を供給するシステムやジェネレーターがない国…スペイン、フィンランド、スェーデン、ブルガリア、スロバキア、クロアチア
- 冷却水を補給できなくなる国は12カ国…イギリス、フィンランド、スェーデン、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、クロアチア、フランス(ほぼ全部の原発)、ドイツ、スペイン、チェコ
- 原子炉建屋と別に放射能の侵入しない緊急時の司令塔(福一では「免震重要棟」)になる建物がない国…イギリス、フランス、スェーデン、フィンランド、スペイン、ベルギー、オランダ、スロバキア、チェコ、スロベニア、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア
EUは各国独自に適合した方法を見つけて改善するよう促した(だけ、強制条項や処罰は無し)。・・・
・地獄の真っ只中の福島 FUKUSHIMA AU CŒUR DE LENFER NUCLÉAIRE [DOCUMENTAIRE CATASTROPHE HD](仏語1:42:29、フランス2TV特番)
原発の解体と高濃度廃棄物の処理、危険性と時間と経済
汚染された原発解体は、新しい経験。原発解体のプロセスは、以下の3段階を30年から60年をかけて行う。エキスパートの見積もりでは原発一つに4億8千万ユーロ。政府見積もりの20倍。
- 使用済み核燃料を引き抜き冷却プールで2年保管
- 建物その他構築物の解体、中・低放射性物質のより分け MAVL, FMA/VC, VL
- 炉心その他高濃度の放射能を発する部品の解体 HAVL
1990年代から始まったアメリカ、メーンヤンキー(Mark1型)の例では莫大な解体費用年間800万ドルは電気代に上乗せしながら行われる。
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・原子力、すべてを変える災害 Nucléaire, la catastrophe qui change tout_complement_enquete_18042012.wmv、(仏語1:55:09、フランスTV特番)
・耐用年数を過ぎた原発は? 延命のためのメンテナンスあるいは廃炉や解体はどのように考えられ、どのような現実問題を孕んでいるか。
・1991年に閉鎖され、廃炉が決定した原発の解体作業は今も続けられている。解体中の原発の現場取材と インタビュー。この原発解体に要する年数は 35年、完遂は2025、6年?
・ウラニウムは数10万年間高度の放射能を出し続ける。
・福島:地球レベルの汚染へ? Fukushima vers une contamination planétaire (仏語1:12:52、フランス3TV特番)
「福島、地球レベルの汚染へ?:世界のあちこちで科学者が汚染による被害状況を知ろうと努力している。毎日、太平洋に福島第一から大量に流される汚染水。太平洋の対岸にあるカリフォルニアの海岸ですでに放射能汚染をした魚がみつかっているが、何の策もとられていない。」
その他のキーワード:マグロ、たら、セシウム134、セシウム137、ASN、グリンピース、1ミリシーベルトから20ミリシーベルトへ、核融合、爆発、被爆の国際基準
・シミュレーション Fukushima Radioactive Aerosol Dispersion (1:03、NOAAによる福一原発事故の放射能雲、地球拡散)
福島から出たプリュームが大気流に乗って北半球に拡散する様子
・核廃棄物、保管をどこへ Xenius Déchets nucléaires, où les entreposer(仏語25:46、Arte TV)
北ドイツ、1990年に停止したグレイフスヴァルト原子炉でのルポルタージュ。
原子炉5基が解体中(1995年解体開始、2013年に核燃料棒全てが取り払われ、同敷地内にストックされている)。
原子力発電所では我々の歴史始まって以来の高濃度の放射性物質が作られている。100万年放射性廃棄物を保管せねばならない。」
・海底投棄、1967年に始まり1993年禁止。
・廃棄物の置き場は一時的か永久的か。
・地下埋蔵は不確実で反対多。数十、数百万年の間に地質と気候変動に見舞われる。
解体のプロセスの詳細な説明。・・・
欧州の監視カメラでコンテナによる核廃棄物の移送をとらえる。コンテナの外側の温度は80℃、すぐ横で120マイクロシーベルトを計測するほどの放射能反応がある(危険な数値)。
「ドイツでは、原発から出た核廃棄物を自分の原発敷地内に保管(移動による他の地域や人の汚染を避ける)することが義務付けられている。こうした旧原発は数十年をめどにした中間貯蔵地、と呼称される。」
プルトニウムを中性子で分裂させることによって100万年から1000年に放射能の寿命を短縮する技術開発も行われている。(実験段階)
100万年の保管。100万年は3万世代、20万年は人間の6000世代に匹敵する。様々な情報や知識をどう伝えていくか。100万年の記憶とは何か。
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・核廃棄物、原子力の悪夢 Déchets le cauchemar du nucléaire(仏語1:38:42、Arte TV)
核廃棄物の実態…アメリカ、ロシア(ソ連)、フランス…
・アメリカ…1942年マンハッタン計画で建設されたハンフォード。原爆工場5つ、原子炉9つ。ここで初めてプルトニウムを使った長崎原爆を作った。
1945年から核貯蔵。コロンビア川沿岸で、核廃棄物が滲出して水や魚類を汚染。数十万年は汚染されたまま。CRIIRADの調査で、数cmの普通の小砂利の層の下は汚染土が広がり、ウラニウム反応、トリチウム反応が出た。
・ソ連、ウラルのマイヤック…1945年原爆を作る工場があった。1957年冷却機の故障で、核廃棄物が爆発。TNT75トン分と同じ炸裂で1500km2を汚染。チェルノブイリ以前の最大の事故で当局もアメリカやヨーロッパも事実をもみ消した。埋め立てられた湖は未だに広範囲の汚染が続く。CRIIRADの調査で500マイクロシーベルト。水は18万ベクレル(チェルノブイリ並み)の汚染。プルトニウム239、240(爆弾製造に使った)も発見。
・フランス、ラ・アーグ…再処理工場から出る大きなパイプが海底まで続く。汚染水を海に捨てるためのパイプだ。 パイプを通して毎日工場から400トンが投棄される。
ドラム缶投棄は禁止されながら、パイプで流すのは許されるという不思議。海水から放射性ヨウ素129、セシウム、コバルト、70ベクレル/リットル検出。工場の上の大気からクリプトン85が。これはASNがラ・アーグの工場に許可を出しているため。
CRIIRAD調査によると、「人類の原爆実験で出したクリプトンの総量より、ラ・アーグの工場が一年間に出すクリプトンの量の方が多い。北半球のクリプトン増加はフランスの再処理工場のせい」。欧州の放射能汚染の80%は再処理工場から排出されている。
フランスの使用済み核燃料再処理の大問題…
- 全国の原発から列車やトラックで毎年1400トンの使用済み燃料棒が英仏海峡に面するラ・アーグ再処理工場に運ばれてくる(運送の危険)。
- 使用済み燃料は5年間冷却後、細切れにし、「95%はウラニウム」に、「1%はプルトニウム」(再利用可能、爆弾かプルサーマル/ MOX用)に、「4%は完全廃棄物」(ガラスに詰め工場敷地内に貯蔵 – 数100万年?)になる。
では、「95%のウラニウム」はどこへ?:再利用されると我々が思わされていたこの95%のウラニウム、実は、フランス電気EDFは、核燃料の10%しか再利用できないことを認めた。つまり大半が廃棄物となるのである。
世界の問題…:世界の原発は400基、450ほどの核燃料冷却プールがある計算だ。1970年代からプール(冷却)以外の貯蔵方法に変化はなく、何の進展もない。20万年は放射能の管理をしなければならない核廃棄物は、プールの水がなくなれば熱して爆発の可能性もある状態のまま、何の措置もされないでいる。
その他のキーワード…マルクール再処理場、劣化ウラン、軍事用、濃縮ウラン、運送、住民不安、地下埋蔵の危険性、数十万年の情報の継承、コリーヌ・ルパージュ環境大臣、安全、民主主義、グリンピース、アレバ、EDF、ASN、テロの標的(冷却プールの建築は防護されていない)
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・ウラニウム、強力で危険、爆弾になる金属1/2部 ARTE – Uranium, si puissant et si dangereux 1/2 Un métal devient bombe(仏語51:57、Arte TV特番)
・イギリスの小説家ジョージ・ウェルズが1914年、『自由になった世界/ World Set Free』を書き、その中に「原子力爆弾」の造語がありハンガリーの物理学者レオ・スィラード(のち渡米)に核爆弾のインスピレーションを受けた、と言う。
・ドイツは最高の研究力を誇り1938年、Otto Hahnと共同研究者 Lise Meitnerが、ウラニウム235に中性子を一つぶつけることで質量の同じ二つの塊に分裂させることに成功した。(この分裂によってまた数個の中性子が飛び、これらが小さくなった塊にぶつかって分裂を起こす、その連鎖反応によって核爆発が起きる。)
・アメリカの参戦で、核爆弾開発へ直進するマンハッタン計画へ。ロバート・オッペンハイマーがロスアラモスで研究。1945年ドイツの降伏で欧州の戦争が終わっても、研究は進められた。
・初の原爆実験は1945年7月16日。爆発の法外な威力を見て当の研究者ロバート・オッペンハイマーは衝撃を受け、ヒンドウーの詩を引用して「今や私は世界の破壊者たる死神になった。 皆もそう感じただろうと思う」と言った。
ARTE番組の舞台はオーストラリア。オーストラリアは世界第一のウラン鉱がある。広島で原爆による病弊が記録されたが、オーストラリアの砂漠の岩に描かれたアボリジニの絵画に似たようなコブをつけた人の絵が描かれている。ウラニウム特有の病弊だろう。
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・ウラニウム、強力で危険、爆弾になる金属2/2部 ARTE – Uranium, si puissant et si dangereux 2/2 Un métal devient bombe –(仏語52:11、Arte TV特番)
第二次世界大戦が終わり、ウラニウムの世紀が始まった。アメリカの原子力発電プロモートのコマーシャルは、「30gで100万年間100Wの電気を供給できる」。映画「ゴジラ」も作られる。
ソ連も1949年核開発による核実験開始。
・「核の抑止力」を目当てに作られたアメリカのタイタン2は、9メガトンの巨大な原子爆弾で広島原爆の650倍の威力がある。
・ウラニウム世界最大の埋蔵量を持つオーストラリア、コカドゥ国立公園はアボリジニの里。彼らは決してウラニウム開発に土地を譲らなかった。「悪魔を外に出してはいけない」。
・チェルノブイリへ。リキダター(フランス語で「始末屋」)と呼ばれた高濃度の放射能の中で事故の処理をした人たちの脱ぎ捨てた服がある廃墟。服は未だに500マイクロシーベルト。90年代に子供の甲状腺癌が増えだした。かまぼこ型の新しいコンクリートの外壁は100年しかもたない。
・福島へ。大熊町で6マイクロシーベルト、ほぼ50倍。
・世界には約400基の原発がある。70の新しい原発が建設中。ウラニウムは5%を原発で利用し残り95%は高濃度の放射性廃棄物となる。アメリカでは72000トンの核廃棄物がコンテナに入れられている。
キーワード‥宣伝の嘘
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・フランス、放射能警報、スキャンダル France: Alerte à la radioactivité, le scandale(仏語1:45:39、FRANCE 3 TV特番、2009)、特番 原題「ウラニウム、フランスのスキャンダル」
《足下の放射能》… 廃棄問題をはらむ採掘工場跡の周辺の町の調査と国の責任に迫る。
フランスは、1945年から2001年まで、核開発の独立性確保のために国内のウラニウム鉱採掘を行った。採掘や処理工場は、全国25県にまたがり、無責任に国内に廃棄された放射性物質は総計、1億7000万トンに上る。
- 最初のウラニウム・サイト、ソーヌ・エ・ロワールのグニョン市(Gueugnon)
新築のスタジアムの一般が利用する駐車場でCRIIRADが計測すると、放射能計測器が激しく警報を鳴らした。駐車場全体で平常の60倍の放射能を検出。「被曝の危険性と汚染(長期にわたる被害)の危険性がある」と即断できるほど。
スタジアムの横を流れる川の対岸に、原石の ウラニウムを砕き、産業利用できるものをより分けるウラニウム処理工場(25年間濃縮ウランを製造、1980年閉鎖)があった。2007年グニョン市の放射性物質に関する報告書は、「集計225150トンの放射性廃棄物がある」ことを明記していた。不要のウラニウム岩石を「ステリル」と呼び、泥状のものを「レズィデュ(残滓)」と呼ぶ。
今日、 健康とレジャーのためのエリアとして、スタジアムやジョギングコースが作られたが、地下には膨大なステリルの層が。CRIIRADの測定値を知らされた市は驚いて対策へ。旧工場の責任者アレバの対応は悪い。
フランスの国策で、CEAとCOGEMA(コジェマ、後にAREVAアレバ)が推進した国内のウラニウム採掘は210箇所にのぼり、核燃料や核爆弾を作り、ステリルやレズィデュの投棄をした。
フランスの地図とウラニウム
国策へ向けた1991年報告書「採掘廃棄物を甘く見るな。ウラニウムは「子供」(産業用ウラニウムを採ったあとに残る有毒物質のこと)の方が危険度が高い」。ウラニウムの変容で他の物質に変わる時に出る放射能のほうが高くなり危険だという勧告、にもかかわらずこの惨状。
・国の管理を追求 。「なぜ管理がずさんになったのか?」「管理する側と管理される側の癒着が大問題」。COGEMAの社長が国の検査官を長期兼任していた。
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・原子力:諸刃のエネルギー Documentaire Francais – Le Nucléaire : L’Energie a Double Tranchante (仏語1:50:41、フランス2TV特番集積ビデオ)
フランスで一番古い原発フェッセンアイム(ドイツ国境)原発はアルザス地方の半分の電気を供給。問題多発。停止計画はオランド政権で2016予定を2017年に延期、マクロン政権で2019年へ引き伸ばし。(2018年現在稼働中)
フェッセンアイムの問題:1.原発は川沿いに建設、ドイツ国境のライン川に隣接しスイスにつながる地下水の上にある 2.原子炉が水面より下に作ってある3. 原子炉の下のコンクリート厚みは1mしかない(福一原子炉下のコンクリは厚み7m)4.核燃料冷却プールが川沿いにむき出しに建ててあり、攻撃されても防げない(テロ対策ゼロ)
・10年後には21基が廃炉か延長かの決断を迫られる。現在全国の原子炉10基のコンクリートに大量の細かいヒビが発見された。
・フランス電気EDFは60年もたせるためのメンテナンス志向へ。(解体費用の方が大きすぎる。)
重大問題の「冷却」について:
・人為ミス、勘違いで冷却を止めたため起きたスリーマイルズ原発事故の例。 1979/3/28
フランスの対策は大丈夫か。年間2ミリシーベルトが被爆量の基準。
・チェルノブイリ事故時のフランスの対応のまずさは今も記憶に残る。フランス政府「何の心配もない」として国民の命を守ろうとしなかった。1986年事故の数日後、フランスのコルシカ島で高濃度の放射能を検出していたが、当局は何もせず。 数十キロ先のイタリアで政府がヨウ素剤を配るなどの配慮をしていたのを知り、コルシカ住民は心配が募った。コート・ダ・ジュールからコルシカにかけて放射性ヨウ素131を検出。当時の妊婦が出産した子供に病気が多い。甲状腺がんなど多発(のちに政府を相手に裁判へ)。
・世界的事故のあとの原発新設は正当か?
・新世代の原子力発電所「EPR」建設:英仏海峡に面するフラマンヴィルでチェルノブイリを教訓とした第四世代原発を建設中。二重の原子炉格納容器で10倍安全(?)を謳う。60年稼動目標。安全性のための構造が複雑すぎ、費用が膨らみ続けている(30億ユーロ予定から65億ユーロになった現在)。
・再処理工場の建設:ウラニウム減少で再処理工場を目当てにせざるをえない。使用済み核燃料の処理と運搬の危険。
・英仏海峡に面するラ・アーグ(1966建設、最大の最大の再処理工場)から南仏のマルクール(1958年プルトニウム産出用に建設、現在MOX燃料を作る)間を核燃料やプルトニウムが運搬される。運搬の80%は鉄道で、高濃度放射性物質(主にプルトニウム)が年間500回貨物車で運ばれる(線路脇の住民への危険性、事故の危険、テロ襲撃の危険)。
・核廃棄物:低濃度核廃棄物(原発で使用された部品、防護服その他)はトラックで、特別の会社(Agence national de déchets radioactifs)が処理場へ運送。コンクリート倉庫にガードマン付きで300年間保管。高濃度核廃棄物6000トンを100万年管理。ビュールに地下埋蔵場を建設中・・・
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・ジェネラル・エレクトリックの Mark1型原子炉は、欠陥自動車の場合のようにリコールされるべきか? Should GE’s Mark 1 Nuclear Reactor Be Recalled Worldwide Like a Faulty Unsafe Automobile? (英語25:19、 USA環境団体EnviroNews TV)
アーニー・ガンダーセンを中心に、狂気のマンハッタン計画時代から福島第一原発事故に至る原子力の問題に言及する。
2011年、福一の1、2、3号機がメルトダウンした。これらの原子炉はGEのMark1型原子炉で、重大な欠陥を持っていた。
Q:マーク1型原子炉は欠陥があるとわかっていてジェネラル・エレクトリックは世界に売りつけた。これだけの事故が起きたのだから弁償するとういことにならないのでしょうか。
アーニー・ガンダーセン:私の敬愛する原子力エンジニアが携わっていて、欠陥を指摘していた。GEはそれでもMark1型原子炉35基を世界に売り、うち23基はアメリカで稼働している。
福島第一原発は1971年、GEによって設計建築されたMark 1型原子炉だった。その直後、技術再点検で原子炉格納システムに重大な欠陥があることが判明したという。
Dale Bridenbaugh(元原子力エンジニア):72年、原子炉格納容器が十分に機能するかどうかわからないという問題が大きくなった。GEはマーク1を世界からリコールすればGEの原子力開発はそこで永遠に終わりになる、というので翌日私は辞表を出した。…。福島第一の事故は原因も事故状況も明確に知ることができていないし、事故の規模は計り知れず大きく危険な状態だ。かかる費用をTepcoが払いきれるかどうか知らないが、もう国レベルの問題だ。これからは原子力に頼らず将来代替エネルギーへ向かうのがいいと思う。
A.G.:ちょうど2011年2月、福一事故の一ヶ月前に、「次の原発事故はどこでしょう?」と質問してきたので、私は、「どこかは分からないが、マーク1が起こすことだけは確かだ」と答えた。
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子供や一般向けの科学教育のなかの原子力
フランス3チャンネルTV教育番組『C’est pas sorcier ! セパソルシエ(訳:難しくないよ!)』(1993年から2014年までTV放映)
a.「原子力」26:17(放映2006)…https://youtu.be/3alIeGA8vnA
原発開始の歴史とマケットによる発電の仕組み。ウラニウム238と235の違い、核燃料や燃料集合体の作り方と核分裂の仕方。パリ、リヨン、マルセイユ3都市に電気を供給するショー原発での現地取材。
b. 「原子力発電所」26:05 https://youtu.be/0xGx22MHXJM
75%の電気を原発で賄っているフランスは原発と暮らしていかなければならない。
原発の仕組み。フランス国内や外国のウラニウム採掘から燃料集合体になるまで。
原発施設の説明とエネルギー放出。放射能汚染のリスク。原発事故の歴史。
c. 「核廃棄物」26:18 https://youtu.be/Nm031krMtno
カトノム原発(モーゼル)取材。「病気」のウラニウム。核廃棄物の放射能。不安定なアトムが放出する放射線の種類と力。一般人の限界は5ミリシーベルト。
三百年から億年単位の放射性廃棄物の分類法。低放射性廃棄物は会社ANDRAが処理、スーレーヌ保管所(トロワ)に。
使用済核燃料(4、5年で取り替える)はどのように化学的な変容したか。使用済核燃料の再利用の化学説明、ラ・アーグ再処理工場の説明とMOX。
使用済核燃料の永久地下埋蔵に関する環境や人体へのリスク説明、フランスは2020年に埋蔵計画明確に?
「どこにおいていいか分からない」「廃棄物を入れた露天のドラム缶に錆び」
d. 「核廃棄物、どうしよう?」26:09 https://youtu.be/HtZRUFeB3dA
原発から核燃料がトラックで、ショー原発へ運ばれる。
U235の核分裂で熱発生。U235はキセノンと臭素になり、キセノンからセシウム、臭素からクリプトンが発生。両方放射性物質で健康に悪い。
放射線の種類と人体への影響。汚染と被曝の違い。
核廃棄物、使用済み核燃料の処理の方法と貯蔵の方法、放射線と熱(廃棄物の発熱)の対処。永久貯蔵候補地ビュールの地下490メートルの地質と信頼性は研究(実験継続)段階。使用済核燃料を入れる金属カプセルは「4000年」持つとされる。そのあと残った化学物質のそれぞれの行方を推測。危険物が500メートルの地上まで自然に登ってくるのに数億年かかる(?)。
現在開発中の原発の第四世代は、使用済み核燃料を燃料として再利用するので廃棄物の心配がなくなる?(すでにガラス固化した廃棄物はストックしなければならない。)
e. 「原子力、警鐘」26:00 https://youtu.be/m3BGZYwkPL0
チェルノブイリ、その後、2011年3月に起きた福島第一原発事故を契機に、原子力そのものが疑問視される。 原発の仕組みをおさらい。核分裂によるエネルギーが熱を出し、水を熱し水蒸気を出して電気を生む。冷水で冷やされなければならないので水が送れなくなると危ない。
福一事故のおさらい(原発事故の内容。放射能と退避)。
フランスの原発は事故に対処できるか。
・原発のある「県」がPPI(住民保護のための緊急発動 )する場合の内容を説明:「半径5kmから10kmの住民退避。事故が起きてから数時間はあるから、退避はできる。ヨウ素剤は住民に配布」
・CRIIRAD放射能測定独立団体「県のPPIは非現実的。5kmは範囲が小さすぎ。風下10kmのところには放射能雲が30分で到達できるので、退避もヨウ素剤服用にも時間がない。福島で高濃度の放射能が40kmのところに降下している」
チェルノブイリはフランスから遠いが、放射能はフランスまできた。
ASN(原子力安全委員会)はEDFにそれぞれの原発の地震や洪水停電等に対処できるかリスク判断を命令した
f.「核抑止力」29:02 https://youtu.be/Jhn-OjHDAqQ
核開発はフランスの抑止力を高めるための最大の戦略であり続けている。
フランスの原子力潜水艦が核ミサイル搭載中の映像。
核ミサイル100kgが普通のミサイルの10万トン分の威力を持つ。広島原爆の3倍の被害に相当。広島長崎へ原爆投下映像。プルトニウムで作る核ミサイルの化学反応の説明、水素爆弾の作り方。フランスの水爆実験の歴史。冷戦時代にフランスは500発の原子爆弾を東に向けていた。「核保有は敵が攻撃しそうな時にこちらも反撃体制があることを見せつけるため」。米ソはそれぞれ4万発の原爆保有。仏大統領が原爆使用を決める。公式に原子力爆弾を保有する国は、アメリカ、中国、ロシア、フランス、イギリスの5国。付け加えてインド、パキスタン、イスラエルも。他に保有を疑われている国は、イラン、イラク、北朝鮮。
日本の教育映像、原子力利用をテーマの 科学映像とプロパガンダの始まり
a. 『 原子と原子力』1959 東京文映/共同映画社製作genshito genshiryoku
Youtubeアカウント:NPO法人科学映像館、23:47
https://youtu.be/oTDuEapUS8I
アニメーションを使い、物質から分子、原子、元素、原子を作る陽子・中性子・電子へ極めて分かりやすい説明。
原子番号の説明。最後にある一番重い質量のウラニウム238と235の違い。
〈U238に中性子をぶつけると、U239とネプチウム239(電子一個が外へ)、プルトニウム239(電子一個が外へ)〉
〈U235に中性子をぶつけるとバリウム56Baとクリプトン36Krに分裂し2、3個の中性子を出す=核分裂と熱エネルギー〉(従って核分裂にはU235のみ有効)
*1959年のこの映像製作の時点で、プルトニウムなどの人工原子力燃料の再利用を謳っていることにも注目。
b. 『原子力発電の夜明け』東京シネマ1966製作、38:21
Youtubeアカウント:NPO法人科学映像館
https://youtu.be/ryPVHqrqRG4
日本初の原子力発電所、茨城県の東海発電所建設のドキュメンタリー。原発建設にあたる第一原子力産業グループが製作した映像。
・映像企画:第一原子力産業グループ、スポンサー:第一銀行
・映像推薦者:青少年映画審議会、日本ユネスコ協会連盟、日本PTA全国協議会、原子力委員会、東京都教職員組合、日本ジャーナリスト会議など
・受賞:文部省青少年映画賞、教育映画祭最高賞、教育映画NHK賞、東京都教育映画コンクール金賞、毎日映画コンクール企画賞など受賞。
第一原子力産業グループ(原電の前身)は昭和31年から原子力開発に向けた研究開始。
「野生の火は窯土に入って人間の役に立つようになった。…。石炭や重油の火力発電では、もはやエネルギー供給をまかないきれません」。 科学の進歩による原子の核分裂を原子炉に閉じ込めて強大なエネルギーを作る。東海村で初の原子力発電所建設はGEOと第一原子力産業グループの技術提携で行われた。
「原子力開発が求める高度の技術により、すべての産業の技術が引き上げられていく」。
c. 『福島の原子力』日映科学映画製作所 1977製作、27:25
東京電力、福島第一原子力発電所一号機の建設ドキュメンタリー。
https://youtu.be/fe-ONozhpSA
Youtubeアカウント:NPO法人科学映像館、
映像企画:東京電力株式会社
(NPO法人科学映像館コメント:1966年12月から建設が開始された東京電力の原子力発電所。原子力発電の仕組みや建設工程を詳細に記録した劇場上映用映画。この時代に映画館でさかんに上映されていたことが伺える。)http://www.kagakueizo.org/movie/industrial/365/
d. 『目で見る福島第一原子力発電所』日映科学映画製作所1991製作、23:55
https://youtu.be/aIPVWO1_mSE
Youtubeアカウント:NPO法人科学映像館、
映像企画:東京電力株式会社
(女性の声と軽快なバックグラウンド・ミュジック。1977の『福島の原子力』に非常事態への対策や環境モニタリングの情報が詳細に加えられている 。)
「地球に優しく、安定的なエネルギー供給」
〈ECCSパネル〉の説明12:45:ECCS (非常用炉心冷却装置)は原子炉内の水位が下がり続け給水ができなくなる非常事態に、水が一秒に2トン放出されて炉心を水浸しにして冷却を行う装置。
e.『放射線と放射能』日映科学映画製作所1973年製作、11:13
製作:日映科学映画製作所 企画:日本原子力研究所
https://youtu.be/Q60ZwQTlD6g
放射能と放射線の正しい理解と、慎重な取り扱いについて。
馬鈴薯に放射線(コバルト60のγ線)を当てると発芽を抑制し長期保存が可能になる。無色のガラスにガンマ線を当てると色がつく。放射線をあてられた馬鈴薯もガラスも放射能を帯びることはない(測定器の針は動かない)。
健康被害について
a.「健康への放射の影響:Les effets des rayonnements sur la santé」、放射線防護・原子力安全研究所Institut de Radioprotection et de Sûreté Nucléaire – IRSN(フランス)2013年12月6日アップ、6:54 https://youtu.be/3YoZDsDUOtA
…放射のDNA破壊。人間は数十億の細胞できていて、各細胞は1.5メートルのDNA(巨大な分子)を持つ。二本のらせん状の柱の間に記号化した情報が挟まっている。4つの要素が記号を構成しているのが基本形で、この繰り返しが我々の遺伝の形態を決定する。外部からの放射で細胞に含まれる水が衝撃を受けて「遊離基」になると、周辺のDNA 分子を破壊する。破壊の仕方は放射量によって異なる。破壊された分子には修理機能(タンパク質p53)が働くが、修理をできないDNAはそのままになったり、細胞を変質させて重大な結果をもたらしたりする。がん細胞の出現は受けた放射量とあまり関係がない。
…ガンの出方についてアンケート調査。時計の針にラジウムを使った時計製造業の雇用者、ウラニウム採掘坑の労働者、広島長崎の被曝者、放射線医療が引き起こすガン。
…100mSv以下の低被曝の影響についての研究がない。
b.TV ARTE 「ゴミ箱の海洋(フランスのドキュメンタリー、フランス語)、Océans poubelles {Documentaire Français} – arte # THEMA(独仏TV)52 :29 https://youtu.be/5Qab0kMNrAc
…70年代、インド洋などへ核及び放射性廃棄物の海洋投棄、10万トン。当時の残留資料いい加減、廃棄物はほとんどが紛失し見つかるドラム缶には穴。海洋汚染のうちプルトニウム発見。1993年海洋投棄が禁止された。
「利益相反」の現実。イギリスのこうした状況にHPA とICPR(放射性物質を作り出す側とそれを規制する側)が同じ人間が担当している。管理はないに等しい。
原発解体と核廃棄物処理、放射能管理とその能力
a. ラジオ、フランス・キュルチュール(フランス文化)2018年7月再放送
「チェルノブイリから福島まで」(第一回放送2017年6月)
…人間は故意に災害を忘れさせようとするが、一度壊れたDNAは3代目の子孫まで健康を損なわせる。DNAが伝える放射能の害。東京福島間はわずか250 km。アイソトープには短い距離。
…世界の原発電気供給は、1996年の18%から2017年は10%に減った 。
…フランス、ラ・アーグ(フランス唯一の再処理工場)汚染は環境基準を大きく上回るのに許されている事実。冷却プールには世界最大の10000トンの核廃棄物。
核廃棄物の永久保管地区に指定された街、ビュールの取材。
b. NHK特集「原子炉解体—放射性廃棄物をどうするか」1988年6月27日、NHK総合TV45分、特報部・平石富男記者 Youtubeアカウント:Ryosuke Miyagi 44:56
必見、リンク:https://youtu.be/nT3cVbcTEVw
〈NHKアーカイブのコメント:日本初の原子炉の解体作業が行われた茨城県東海村の動力試験炉JPDRの解体現場を取材した貴重な番組。アメリカのシッピングポート原発やカナダのジェンティリー1号炉など諸外国の廃炉に向けての取り組みも取材し、解体の安全性や放射性廃棄物処理の問題を探った。 、サイテック’89国際コンクール最優秀番組賞受賞。〉NHKアーカイブス https://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2012/120701.html〈番組のシナリオ:日本初の原子力実験炉JPDRの解体作業取材を全体の下敷きに、「解体の際に出るあらゆる問題」と「それぞれの問題解決のための技術革新や制度」を、すでに原発解体を行っているアメリカやカナダの取材を反映させ浮き彫りにする。〉
…原子炉の使用済み燃料は冷却プールに移して空だが、原子炉自体が高い放射能を帯びている。 コンクリートの生体遮蔽壁、蒸気を通すパイプ、水が漏えいした床など原発の建物ほぼ全体が放射能で汚染されている。
…強い放射能を帯びた原子炉の水の中で、温度10000度で圧力容器を切断する新しいロボット開発。
…原子炉の寿命は宿命。鉄は放射線を浴びると脆くなる。JDPRは原子炉に入れた試験用鉄材で鉄の脆性を調査し寿命を予測。規定では40年。
…規定よりずっと早く停止した原発は、米シッピングポート25年(経済性の悪さが原因)、カナダ・ジェンティリー6年(経済性の悪さ)、西独ニーダアイヒバッハ18日(欠陥が見つかる)。現在(1987)世界で停止した原発の数、35基。
…米シッピングポート(1957年始動、廃炉中)。高濃度汚染の圧力容器1000トンは解体せず、ハンフォートへ輸送、丸ごと廃棄。基準値以下の汚染物のうちコンクリートはそのまま地中に埋め、汚染された鉄は普通ゴミのスクラップ場に。「基準値設定」の問題。日本の基準値は?
…カナダケベックのジェンティリー。原子炉を空にした後は解体せず、そのまま長期管理(50年から80年)。中央制御室はオフィスに変貌。ここまでの費用24億円、解体よりはるかに安い。年2回原子炉を開けて確認することが義務付けられ、それにかかる費用は年間2500万円。「放射能を封じ込める(解体したり他所へ持って行ったりしない)安全上の利点を一番重視」。
… 日本は基本方針を6年前に決定、「寿命が来た原発は解体撤去し、発電所として存続させる」。JDPRの解体費用、200億円。その半分の100億円は解体技術革新に利用される。全体で28000トンのゴミがでる計算。大型商業用原発の解体の場合は、JDPRの18倍=50万トンのゴミがでる。「政府が放射能汚染の基準値を決めれば仕分けができる(ゴミは少なくなる)」。基準値の問題。
…青森県六ケ所村が廃棄物処分場の建設用地として申請されている。稼働中の原発から出る汚染物を入れた300万本のドラム缶が運び込まれる予定。ドラム缶は地面を堀さげ、厚さ40cmのコンクリートの部屋を作って中に収め、隙間をコンクリートで埋めて、350年から400年間管理。
しかし、この広大な六ケ所でも解体ゴミは入りきれない。・・・
c. 『1 世紀のフランスの原子力をビュールの地下に /Un siècle de nucléaire français dans le sous-sol de Bure』フランス、2016、 Youtubeアカウント:Actu-Environnement、13:47
https://youtu.be/1TkqjGGUFnI
「使用済み核燃料は世界で一番危険な物質」
…フランスは低中濃度核廃棄物をアンドラANDRA /Agence national pour la gestion des déchets radioactifs(国立放射性廃棄物管理局)が処理。
高濃度廃棄物はスィジェオCigéo /centre industriel de stockage géologique(地層貯蔵産業センター)が担当。2006年6月28日に地下埋蔵を決定し、予定地は粘土が岩になった堅固なビュール。地下500mを掘り、実験中。
…ビュールの廃棄物をカプセルにして入れるトンネルは直径60cm、長さ100m、「アルベオール」と呼ぶ。一つのカプセルは500kg。ロボットで挿入し貯蔵、必要があれば再び取り出せるようにする。2018から2020年を稼動めどに。
d. 『永遠の中へ、オンカロ/Into Eternity – ONKALO』デンマーク、フィンランド、スェーデン、イタリア共同製作、映画のリリース2010、ドキュメンタリー映画、75分(英語)
デンマーク、マイケル・マドセン監督
…日本語の現在のタイトル『100,000年後の安全』。2011年は日本中で上映された模様。Youtube アカウント:néva、2017アップ
https://youtu.be/_faWmHBsY1E (英語版)1:19:06
https://youtu.be/kynkiBSJ9d4 (日本語版、youtubeアカウント:Dusty Hornsby)
ドキュメンタリー映画:フィンランドのオルキルオト原子力発電所のそばに作られている使用済み核燃料埋蔵所オンカロ。オンカロは穴、洞窟の意味。掘削工事は2004年から始まった。
「原子力発電で生じる核廃棄物は、容易に処理することもできず、無害にすることもできない。現在その量は25万トン。大半は冷却プールの中に保管されているが、10万年放射能を帯び続けることを考えれば、冷却プールはごく一時的な処置に過ぎない。オンカロ・プロジェクトは永遠の解決策として地下500mに、5kmの坑道を作りそこへ廃棄物を埋蔵するというものだ。その間様々な問題が予想される。特に人間が侵入するのが危険だ。
特に人間が侵入するのが危険だ。10万年先のジェネレーションがどうあるかなど予測は困難。自然や戦争による災害が社会を変え、オンカロの存在が忘れられることもあるだろう。オンカロの坑道を見つけた将来のジェネレーションが、宝の隠し場所あるいは文化遺産と勘違いして掘り起こすことも考えられる。その時それらの人々に危険を伝える手段はあるだろうか。」
「100年前に放射能が発見され、我々は我々の世代の需要のために大量のプルトニウムなどの毒性の強い人工放射性物質を生み出した 。自分たちが作ったもので我々の未来の世界を傷つけないようにしないと…。」
18億年動かなかった地層に穴を開ける埋蔵所建設の竣工は2100年。
e. 「10万年後の安全をどう守れるか?:オンカロ・六ヶ所・幌延」14:49
NHK時事公論、2012年3月TV放送
Youtube: LunaticEclipRokkasyo
https://youtu.be/l2uCjnXIdfU
世界に突きつけられた課題=放射性廃棄物とどう付き合っていくのか
世界初の高レベル放射性廃棄物、最終処分場を建設する北欧フィンランドのオンカロに学ぶ。(ドキュメンタリー映画『10万年の安全』)
〈使用済み核燃料から再利用のできる放射性物質を取り除いたのが高レベル放射性廃棄物〉
・地元の町長:経済的な恩恵がありがたい。教育や生活環境を豊かにできた。また事業者は信頼できると確信した。周辺の固い岩盤による安心感もある。
…フランス:F1事故の後、地元の反対が強くなり最終処分場計画棚上げ。
…アメリカ:オバマ政権で、ネバダの処分場計画を白紙に。
…日本:六ケ所村に、全国から高レベル放射性廃棄物を集め、冷却プールで30年から50年冷やすことになっている。あくまでも「中間貯蔵施設」であり、青森県は国と、最終処分場にしない約束を取り交わしている。
「日本も、人類の未来に関わる問題に取り組まなければならない」
f. 「北欧に学ぶ 原発ごみ最終処分」NHK時事公論、2013年、水野倫之解説委員、https://www.dailymotion.com/video/xxbqw2 9:34
坑道は、総延長40km、100年かけて9000トンの高レベル核廃棄物を入れる。事業者によると20億年前にできた厚さ60mの固い岩盤が。
エクラヨキの町長や住民、国、事業者の間に信頼関係が。
日本の場合は、フィンランドと環境が違いすぎ、地震や火山があり、90年代に大丈夫だと思われてきた地盤が動いたりした。また原子力安全委員会と国との癒着などがあり、国民の信頼が薄い。
解説委員:「最終処分のめどがつかないまま、原発再稼働に持ち込まないよう、フィンランドを学ぶべき」
g. 核のゴミ抱える村 青森・六ヶ所村の現実」2012、KTV、12:06
https://youtu.be/wZDfT_xaVQk
「1トン分の使用済み核燃料に近づくと、即死します」「六ケ所村の使用済み核燃料プールはすでに94%満杯。国の描く核燃料サイクルは行き詰まっているのです」。
全国から高レベル放射性廃棄物が集まる六ケ所村
小出裕章さん「六甲山は931mあるが、百万年前は海だった。今、地下300mであっても百万年後には山になっているかもしれない。人間はそんな10万年先まで安全を保障する科学など持たない。」六ヶ所再処理工場の現場は..
h. 「核燃料サイクル」見直しの行方、報道ステーション(古舘)、2012、12:56
https://youtu.be/qN5VngkwMd8
…東京ドーム158個分の敷地に建てられた、六ケ所村の再処理工場(日本原燃)。全国から集まった使用済み核燃料プール(使用済み核燃料受け入れ貯蔵プール)は3000トンプールに2859トンが入れられている(95%)。
…もんじゅが実用化しないと、事実上、核燃料サイクルは破綻。つなぎ策として、プルサーマルでプルトニウムを消費するしかないが、再利用は一回限り(サイクルにならない)。効率が悪い。
…高速増殖炉はプルトニウムでプルトニウムを生み出す猛毒生産 。
…核廃棄物はどうする。
i. 10万年隔離は可能?核のごみ処理の現場で(2)、8:39、TBS報道特集2011
https://youtu.be/XYEzY4Xq3Bc
日本原燃「低レベル放射性廃棄物は300年で自然の放射能と同じになるので、ここ(六ケ所)で300年管理する」。保管中の高レベル廃棄物の放射線量は?「20秒で7000ミリシーベルト、全致死量です」。
j. ドイツ映画『アンダー・コントロール』、2011年 11月放映
公式サイトhttp://www.imageforum.co.jp/control/
https://youtu.be/4E93g_KUP7U (1:55、予告編、日本語)
k. ドイツ映画『イエロー・ケーキ、クリーンなエネルギーという嘘』
2012年上、撮影2005年~2010年/ドイツ/デジタル/108分
映画ダイジェスト https://youtu.be/3mnFS0XXsa4 13:23
l. 「10万年先まで危険が続く…核廃棄物の現実」 YTV読売テレビ 13:26
https://youtu.be/5axeW9Gmf4E
m. 「行き場のない”核のゴミ”北海道幌延町の不安」報道ステーショ、11:32
https://youtu.be/jOZFcWI_H78
キーワード:数十年のエネルギーのために10万年の未来へツケを回す。
高レベル放射性廃棄物の説明/ ガラス固化(写真下)。24000本のカプセルが各原発に。北海道幌延町に建設中の深層核廃棄物貯蔵実験所、建設費600億円。「研究施設」が「永久処分場」に変わるのではないかという住民の疑念。
n. 「原発の寿命、どう見極める? 原子炉の脆性破壊:玄海原発1号炉劣化問題」NHK news Watch、youtubeアップ2012、7:42 https://youtu.be/ADZnRr98rQI
キーワード:脆性破壊。鋼鉄は冷却したり放射線(中性子)を浴びるとガラスのように割れる。試験片(鋼鉄の実験片)。玄海原発1号機の原子炉の脆弱問題が露呈。破壊される温度が年々高くなる玄海1号炉。
2009年の予測は78℃だったが実際には20℃高い98℃となり、老朽化が予測以上に進んでいることがわかった。原子力委員会は楽観。楽観を危険視する専門家。東京大学名誉教授井野博満氏。日本の54基中19基は運転30年を超える古い原発。
o. 「原子炉の脆性破壊:井野博満」(2)、youtubeアップ2012、1:56、https://youtu.be/84ixKqcBOW8
キーワード:脆性破壊。東京大学名誉教授井野博満氏「現在の原発は70年代建設で、古くて材料も悪い。緊急に冷却した時に、照射脆化(劣化)していると、圧力容器全体が破裂してしまう。70年代の原発は早くやめないと」。放射線による圧力容器の鋼鉄の変化を顕微鏡で見ると劣化の進行がわかる。
p.「活断層と原発、そして廃炉 アメリカ、ドイツ、日本の選択」日テレYTV、2013、45:13
https://youtu.be/ZonQ3oq57fU
ビデオコメント:「活断層の上に建った原発は、格納容器・圧力容器、原子炉建屋が耐震設計になっていても、部品を結ぶ複雑に入り組んだ数多くの配管は簡単に破壊されてしまう。ギロチン破断だ。」
青森県東通原発の建設許可が下りたが、建設用地は複数の活断層の上。
中田氏「こんなに断層がたくさんあって傷だらけのところにわざわざ作る必要があるのか。」
…日本では東海村のJDPR実験炉の廃炉経験。1996年廃炉完了。
水中で金属をカットするプラズマアークソーを開発。
15年の月日と、225億円かかった。
…商業用の原子炉は実験炉の10倍以上の大きさ。原発一個の廃炉見積もりは1000億円。1000億円 x 50基。
…〈旧東ドイツの原発グライフスヴァルト取材〉
(ゴミ処分の最終段階まで丁寧な取材)
低レベル汚染は水で洗い、中レベルは鉄分を吹き付けて汚染。もっと汚染のひどいものは、酸で汚染部分を溶かす化学除染。ノコギリで細かくカット。
ソ連製の原子炉は格納容器がない(チェルノブイリ事故の後すぐに廃炉が決まった)。高レベル汚染の圧力容器300トンは、配管切断、制御棒取り出し、燃料棒取り出し、燃料棒の容器取り出し、圧力容器を取り出し、すべて冷却プールの水中で切断。燃料棒は乾式キャスクに入れ、原発敷地内に建設した中間貯蔵施設へ。すべて仕分けされて各ホールへ配分。ホール7には蒸気発生器(原子炉1機に6つ)と2、3、4、5機の圧力容器がそのまま保管。圧力容器は2m離れたところで35ミリシーベルト。「50年経つと、放射線量が1000分の1になるので処理しやすくなります」。1号機を解体したことで大変な苦労と費用がかかったため方針を変えたことによる。原子炉6基の解体費用+ゴミ処理=5000億円。
…ドイツの原発建設では、建設申請時に、廃炉の負担方法を決めておかないと許可が下りない。ドイツの電力会社4社は、すでに3兆円の積み立てをしている。日本の廃炉は誰が負担するのか全く不明。
フランス、ヨーロッパ
・「核廃棄物、原子力の悪夢/ Les Déchets Radioactifs *** Le Cauchemar Du Nucléaire」
ARTE TV 1:08:12
https://youtu.be/j9IaIfgaDy0
フランスの使用済み核燃料リサイクルの「AREVA:96%をリサイクルしている」の嘘。90%はロシアに売られシベリアに運ばれてていて10%しか再利用していない(45:17)。核廃棄物輸送の問題、住民の反対。フランスの地下埋蔵計画は2005から開始)。
使用済み燃料の冷却プール保管は、超脆弱。クリントン大統領原子力顧問「冷却プールの使用済み核燃料はテロ襲撃で火災を起こせば、チェルノブイリの4倍の汚染を招く。」
・「ヨーロッパの核廃棄物の墓場、リスクはないのか? Les cimetières radioactifs en Europe sont-ils sans risque ? – reporter」euronews(国際ニュース報道局、Youtubeアカウント保持者)、8:30、2014年6月27日放送
https://youtu.be/IXPqxipdr_s
スエーデン、フィンランド、フランスの3カ国は地下に永久処分場を作ることを決めた。フランス、ビュールの現地取材。500mの地下で50種類の実験を行っていて結果によって将来が決まる。ドイツは塩岩、スエーデンとフィンランドはグラニット、フランスは16億年動いていない岩盤層に8万㎥の核廃棄物を埋める予定。「絶対安全、はありえない」反対運動に囲まれる。すでに1兆6000億円がつぎ込まれた。
・「フランスの原発は古くなっているが危険なのではないか? Les centrales nucléaires françaises, vieillissantes et… dangereuses?」FRANCE 24(TVニュース報道局、Youtubeアカウント保持者)2017年4月17日放送、12:14
https://youtu.be/9v6-h8m25o0
フランス電気会社EDFは、40年を超える 原発をこの先15年から20年動かしたい意向。EDFはイギリスの新原発建設に多大な費用を使っており、懐具合が非常に悪い。福一事故の後、安全対策が義務付けられ非常用電源設備などの工事をあちこちで遂行。EDFは工事に7兆円かかるとしているが、財務省の計算では倍かかる見込み。
・原子力ドキュメンタリー『原子力、神話の終焉 — Nucléaire, la fin d´un mythe』54:00、Public sénat 13チャンネルTV*、放送2018年9月22、29日
Replay : https://www.publicsenat.fr/emission/documentaires/nucleaire-la-fin-d-un-mythe-132557
1975年、原子力の平和利用を推進しようとした国に、エンジニア400人の反対声明「ちゃんと考えないで推進してしまうと、危険な結果を招く恐れがある」。フェニックス建設(高速増殖炉)への住民反対運動が起こり運動弾圧。
技術を知らない政治家たちは原発に邁進。国、県、電気会社、憲兵隊(反対弾圧?)の力が強かった。
15年で原発19、原子炉58基。フランスの国家規模には多すぎ。原発の拡大のしすぎ。一方で、EDFの原子力エネルギーの宣伝が凄すぎ、暖房まで電気にしてしまった。そのため冬季、電気が足りなくなり、ドイツの火力発電所から電気を買っていた。原発が多すぎるのに電気を供給できなかった。
〈隠れた危険〉…原発の立地に欠陥。
地震の地域にあるフェッセンハイム、ボルドーの海の近くにあるブライエ原発。ブライエは1999年の大嵐の時に洪水で一時電源喪失、危険に。にもかかわらず検査は2011年(F1事故)まで持ち越された。
…リヨン近くのローヌ川沿岸に建てられたビュジェ原発。その西の川上90kmに建設50年の劣化が懸念される巨大ダム(水力発電用に造られた)がある。ダムの水は6億立方メートル。ダム決壊のシミュレーションによると、高さ12mの水が50村を襲う。「ビュジェ原発は?」 EDFビュジェ所長「防波堤を作ってあるから大丈夫」。取材班はEDFの数量の設定間違いを発見。決壊後6時間で堤防より5m高い水が到達する計算とわかった。ビュジェの下流には他に3つの原発、サンタバン、クラウス、トリカスタンがある。
再生エネルギーで出遅れ、産業競争ですでにドイツに負けた。フランスは古くなって疲れた原子力を抱え、経済的、技術的、商業的にも窮地にある。心地の良い40年を与えてくれた原子力は、計算のできないようなカタストロフを起こすかもしれない。もう誰も、事故が起きないとは思っていないのだ。
キーワード:原発19個、原子炉58基のフランス
- やがて寿命40年を迎える原子炉が34基に上る
- 過去、保守も共産党も揃って原発推進した歴史
- 現在、ますます問われる安全性、危機的状況と隣り合わせ
- 全国の原子炉圧力容器や付属部品に大量の欠陥を確認
- EDFの巨大負債、AREVA倒産寸前
- 第3世代原子炉EPRは失敗
- 再生エネルギーの出遅れ、ドイツに負けた
- 原発事故が起きないとはもう誰も思っていない
日本
a. 「もんじゅ、無期限の停止命令へ 機器1万個の点検放置で 安全管理体制を全面的に見直すまで運転再開を認めない」。2013年5月
https://youtu.be/feuJKW9Gets
見過ごし、放置、判断のギャップ 。
・関連研究調査書:もんじゅ部品劣化箇所の画像満載
http://www2.nsr.go.jp/data/000243541.pdf
・関連記事:http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2018090201001601.html
b. 「総括原価方式 原子力発電で得をするのは誰か 小出裕章さん」7:51
2013年10月19日
https://youtu.be/A6omai9AxZA
c. 廃炉への道2017「核燃料デブリ 見えてきた“壁”」NHKスペシャル 2017年4月15日 、1:08:35 https://youtu.be/10lcLEbPcKYd. フクイチ津波到達時刻のごまかし」2012.7/11 TV放送、6:29
https://youtu.be/MuUzS-YOitU
事故調が指摘する謎。電源喪失の謎検証。津波ではなく地震
e. トップ ドキュメンタリー : NHKスペシャル 汚染水 ~福島第一原発 危機の真相
(2013年12月1日)
https://www.dailymotion.com/video/x6d47ij 48:52関連記事:たまり続けるトリチウム水 福島第一原発
2018年08月29日http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/789
「トリチウム(三重水素)とは?放射能を帯びた水素で、酸素と結合してトリチウム水になる。普通の水と分離するのは難しく、汚染水を浄化している多核種除去設備でも取り除けない。放射線(ベータ線)は比較的弱く、人体に入っても大部分は排出される。放射能は12.3年で半減」
ふげん:カナダと同じ重水使用の原発。トリチウムを大量に作り出す。
乾式技術やロボット開発
f. 「数十秒で死に・・・福島原発の廃炉阻む650シーベルト(17/03/21)」テレビ朝日系アカウントANNnewsCH、8:29 作業ロボット開発
https://youtu.be/1ezhoEsEc8w
2号機の炉心をカメラが覗く。650シーベルト/毎時。元田中委員長「どう対応できるのか、まだ先が見えない」
g. 「福島第一原発の廃炉作業のいまを解説」2:47 朝日新聞アカウント2018年3月12日
https://youtu.be/6bfnDhizVq4
ビデオコメント:福島第一原発事故から7年。散乱したデブリの様子がようやく見えてきたが、事故の全容解明は遠い。「廃炉のいま」を最初から解説。
・・・