フランスから―環境とアートのブログ

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オックスフォード大学、世界一の謎を探る

オックスフォード大学、世界一の謎を探る

世界のトップクラスから遠いフランスの大学 大学の世界順位が発表され、フランスの大学の順位が浮き彫りにされた。エコール・ノルマルは66位、ポリテクニックは116位、医学部で有名なマリー・キュリー大学は121位と振るわない。 今年は例年トップの上海の大学やアメリカの有数の大学をしのいで、ロンドンのオックスフォード大学が世界一の栄誉に浴した。その理由はいったい何なのだろう。
アメリカ人コレクター、オルセー美術館に600点寄贈

アメリカ人コレクター、オルセー美術館に600点寄贈

戦後初の貴重な寄贈が実現 アメリカのコレクター、マーレーン&スペンサー・ヘイズ氏らが、オルセー美術館に19世紀から20世紀初頭にかけての貴重な作品600点、予想額3億5000万ユーロの寄贈が実現することになった。1945年以来初の大量かつ重要な作品寄贈である。彼らの意向で寄贈先はフランスの美術館が選ばれた。2016年10月22日に大統領官邸エリゼ宮で寄贈サインが交わされた。
Before the Flood

Before the Flood

Before the Flood マーチン・スコルセス監督、レオナルド・ディカプリオ主演の「洪水の前」。国連の気候変動への取り組みをディカプリオがルポルタージュを中心に明らかにしていく映画。 Before the Flood – Trailer | National Geographic About Before the Flood: Before the Flood, directed by Fisher Stevens, captures a three-year personal journey alongside Academy Award-winning actor and U.N. Messenger of Peace Leonardo DiCaprio as he interviews individuals from every facet of society in both developing and developed nations who...
南極に生物のサンクチュアリ協定

南極に生物のサンクチュアリ協定

南極のロス海を生物のサンクチュアリに指定、各種の狩猟禁止へ 2016年10月28日、南極海洋生物資源擁護委員会(CCAMLR  Commission for the Conservation of Antarctic Marine Living Resources)は委員国25カ国の全会一致で、南極のロス海を生物のサンクチュアリに指定することで合意した。
脊椎動物の消滅、危機的状態

脊椎動物の消滅、危機的状態

42年で、脊椎動物が58%減少 2016年10月27日、WWF(World Wildlife Fund)が発表した「生きている地球レポート2016」によると、1970年から2012年の42年の間で、地球上の脊椎動物の減少が全体の58%に及んでいることがわかった。この生物消滅の速度は、恐竜の消滅以来の重大さ、と専門家が警告する。(フランス2TV、BFMTV、ル・モンド電子版、WWF)
原発21基が停止、EDFまた不運

原発21基が停止、EDFまた不運

10月19日、原発5基が強制点検のため運転停止 フランス原子力安全局ASNの命令で、フランス電気会社EDF経営の原発のうち、フェッセンハイム、トリカスタン、シヴォーの5基が強制的に点検に入った。原子炉格納容器の中に設備されている蒸気発生器(スチーム・ジェネレーター)の底を覆うFond primaire という鉄製のボール型の部品に欠陥があることが指摘されており、原子炉の安全にかかわる重要な装置の一部でもあるため、稼働を停止して綿密に点検を行う運びとなった。この部品は、日本のJCFC日本鋳鍛鋼株式会社が製作したもので、インゴット・スチールで作られているが、検査の結果、部品の中央部分に、本来鋳鉄時に均されるはずの炭素が集中してしまう炭素偏析が検出された。…
グローバリズムとナショナリスト

グローバリズムとナショナリスト

ナイジェル・ファラジ、駆けつけ援護(2016年10月10日) イギリスをBrexitに誘導したUKIPのナイジェル・ファラジとアメリカ大統領候補のドナルド・トランプのスローガン、なんとそっくりなことだろう。 まずは、アメリカ共和党候補ドナルド・トランプのスローガンから。   Make America Great Again! もう一度、アメリカを偉大にしよう! Take Our Country Back 我々の国を取り戻そう
差別雇用で、実は企業が大損

差別雇用で、実は企業が大損

有色人種、女性、身障者、老齢者などに対する企業の社員雇用の差別が、フランス全体で1500億ユーロの経済損失を生んでいることがわかった。 差別雇用をなくせば、20年でGDPを6.9%上昇させられる France Stratégie(首相付インスティテューション:Commissariat général à la stratégie et à la prospective (CGSP))が9月20日に労働相に提出した画期的な報告書は、 労働市場での差別が招く経済的な影響を調査したもので、驚くべき数字が明らかになった。差別を少なくすれば、この先20年で、GDPの3.6%(800億ユーロ)から14,1% (3100億ユーロ)の成長を見込むことができるというものだ。
パリ協定施行に向けて各国が批准へ拍車

パリ協定施行に向けて各国が批准へ拍車

パリ協定、インドが批准 「子供の未来のため、大地の未来を思い」、インドが10月2日(マハトマ・ガンジーの誕生日)、パリ協定を批准した。 大量に温暖化ガスを出す国のうち、アメリカ、中国に続いて、3番目の温暖化ガス排出国である。1997年に採択された京都議定書以来18年ぶりに世界各国が気候変動を抑制するプロジェクトへ合意したパリ協定。現在、協定の施行へ向けて各国の批准が進んでいる。
難民にとってイギリスはそんなにいいところ?

難民にとってイギリスはそんなにいいところ?

カレに集まった難民はどうしてイギリスに行きたがるのか 各国の難民9000人が集まるカレのラ・ジャングル。なぜ彼らはイギリスへ行きたがるのか。実際にイギリスへたどり着いた難民を取材した。(フランス2TVとBBC) 「カレの生活はスーダンより酷かった。あそこでは人間扱いしてもらえなかった」。スーダンから来たジャメルは、カレから英仏海峡を渡るのに11回トライしてようやくイギリスへ。フランスの冷たい待遇に対してイギリスでは、移民用の家を配給されて人間らしく暮らせるようになり、亡命者受け入れ枠で、身分証明書も発行してもらった。居住の安定と身分証のおかげで新しい仕事も見つけられたという。生活が落ち着いたので、スーダンから妻を呼び寄せたい意向だ。…
カレの移民

カレの移民

オランド大統領カレへ、ラ・ジャングルの全面撤去を指示 英仏海峡に面したカレに集まる移民の仮住居を全面強制撤去する指示を出すため、今日9月26日、オランド大統領がカレへ出向した。 イギリスへ渡るため集まった難民が仮住居を作り住む居住地をル・ジャングルと呼ぶ。違法滞在のみならず、国道を走る車や輸送トラックを障害物を置いて無理やり止めたり、そのために事故を起こしたりの事件が増加している。周辺住民への脅威となったラ・ジャングルにはおよそ9000人の移民がいるが、他の地域の難民受け入れセンターへ分散するなどの方法がとられることとなり、今日オランド大統領がカレへ出向して、ラ・ジャングルの全面強制撤去の執行を地域の警察や憲兵隊、カレ市当局へ指示した。
フランスでも地震続く

フランスでも地震続く

フランス、ナント市近郊を震源にする地震 このところフランス国内を震源とする地震が続いている。2016年7月21日、サン・フェリベール・ド・グラン・リューでマグニチュード3.5。9月22日にやはりこの地域で、ゲランドから37kmを震源にマグニチュード3.6の地震が発生した。ナントまで揺れを感じたという。
フランスのカレ港に移民阻止の壁造り、イギリスが建造費全額負担

フランスのカレ港に移民阻止の壁造り、イギリスが建造費全額負担

(9月23日追記:この記事の最後) 壁 英仏海峡を渡ってフランスからイギリスに違法入国をする移民を阻止する目的で、カレの港に海岸線を走る国道に沿って防音壁のような高さ4m、長さ1kmの壁が作られることになり工事が着工した。その両端には30kmの鉄条網が張り巡らされる。建造費用はすべてイギリスから出ており、その総額は270万(フランス2TV)とも320万ユーロ(ル・フィガロ)とも言われる。
Le Zap 「数字」

Le Zap 「数字」

6ヶ月延長、来年1月まで ニースのテロを受けて21日、オランド大統領が提案した緊急事態延長をを6ヶ月とすることで、国民議会の大多数が賛成して可決した。これまでの要綱に新しく付け加えられたのは、検察局の令状がないとできなかった警察や憲兵隊による一般市民の車や荷物の検査が、随時可能となる条項だ。警察の検査に従わなかった場合は、3ヶ月の禁固刑と3750ユーロが罰金として科せられる。 3人死亡