戦後初の貴重な寄贈が実現

アメリカのコレクター、マーレーン&スペンサー・ヘイズ氏らが、オルセー美術館に19世紀から20世紀初頭にかけての貴重な作品600点、予想額3億5000万ユーロの寄贈が実現することになった。1945年以来初の大量かつ重要な作品寄贈である。彼らの意向で寄贈先はフランスの美術館が選ばれた。2016年10月22日に大統領官邸エリゼ宮で寄贈サインが交わされた。

作品は、モーリス・ドニなどのナビ派の作品が3分の1を占め、その他、ボナール、ドガ、ルドン、カイユボット、コロー、ドラン、モジリアニなど。 : bit.ly/2eXHmYX

ヘイズ・コレクションの全体像を崩さないように、美術館では特別のコーナーを設けてヘイズ・コレクションをまとめて見られる常設展示を行う。そのために現在、美術館の書籍室となっている部屋を移動して空け、コレクション常設用の空間に改造することになる。

寄贈作品の中のボナール「日本風屏風」の一部