フランス政府、女性の権利へ第3世代の政策を打ち出す
[男女格差をなくすのは教育から] 2012年11月30日金曜日、ジャン=マルク・エロー首相は、「男女格差の現状をあらゆる点において調査し、改善策を実施するために、すべての省庁の大臣や代表に呼びかけており、すでに仕事は始まっている」と発表。政府は「実社会における女性の権利の確立」にむけて積極的に思想を展開し、70年代90年代から数えて第3世代となる政策を打ちたて、遂行する方針をとり決めた。 男女格差をなくすために政府政策の中心となるのは、おもに、学校教育の中での男性女性のイメージ像に関する型にはまった教育を改めて内容や教育態度を一新すること、女性の虐待や就職難などで、女性の権利にかんし、政府が省間委員会に大臣らを集めて大々的な動きを見せるのは12年ぶり。これに応えて教育省が全国レベルで男女格差をなくすために現行の教育のありかたを見直すことになった。 教育に関しては、保育所幼稚園レベルから高校まで、教育の現場の教員や教育に関連する協会が主導する。子供たちは小さいうちから「平等のABCD」を学び、型にはまった教育をうち壊す。そのために教育資料を作成して子供たちに配布し、2013年新学期から5校で教育実験が試行される。2014年からは一斉に全国の学校が男女平等へむけた教材を扱う計画だ。
日本、プルシャンブルーで除染、廃港にメガソーラー発電所建設
[放射能除染にプルシャンブルー] 東京大学が放射能の除染をする青い布を開発した。低コストでかつ大量生産が可能。汚染された水などにつけるとセシウムをすばやく取り込み、除染をするという。その秘訣はプルシャンブルー(Prussian blue、「プルシアンブルー」と書かれることもある)で、フェロシアン化第二鉄を主成分とし、絵の具やクレヨンに使われる紺青色の無機顔料だ。福島第一原発事故の放射能汚染により、プルシャンブルーのセシウムを取り込む特質がクローズアップされ、東京大学のチームや筑波大学などが実践へむけて研究を進めていた。…

フランス最大、ロレーヌ地方に太陽光発電所
フランスのロレーヌ地方に、フランス電気EDFが、広大な元軍要地を利用し、太陽光発電所を開設。2012年11月13日に初稼動した。フランス最大のソーラーパネルによる発電所。115MWcのキャパシティをもつといわれる。 北フランスのロレーヌ地方は太陽が少なく、太陽光発電には不向きと思われるかもしれないが、アメリカ製の効率のよい新世代のパネルを最大限に設置して、曇天でも発電が可能という。 現在のところ、フランスでは総発電気量の0.6%を太陽光発電が占める割合となっているが、発電所が加速的に増設されており、11月18日には、もう一箇所、ヨンヌの太陽光発電所が竣工することになっている。 フランス電気会社ニュース・ページ、フランス最大、ロレーヌ地方の太陽光発電所。 http://www.edf-en.fr/fr/actualites/evenements
アクチュアリティ、バイオレンス
・ヨーロッパ、財政緊縮政策に反対する数カ国連動デモ: 2012年11月14日、経済危機にあるEUの厳しい緊縮政策へ反発して、マドリッド(スペイン)、リスボン(ポルトガル)、ローマ(イタリア)、アテネ(ギリシャ)の4大都市で大々的なデモが行われた。 スペインは、カディックス、ヴィゴ、ビルバオなどでも大きな集会が開かれ、首都マドリッドでは数万人のデモ隊たちが警官隊と衝突し、催涙弾や石などが飛び交って30人が負傷、80人あまりが逮捕された。スペインは4人に一人が失業。政治に満足しているというのは国民の7%のみ。「銀行が搾取しているんだ」という人々。アパートを銀行に借金のかたに取られ、自宅を没収される直前に思い余って自殺をする人が今年になって4人続出した。現実に、同じような状況で銀行の手に渡った一般市民の宅地の数は50000軒に上るという。…
アクチュアリティ・日本
大阪毎日ラジオ、ニュース深堀 2012年11月15日 大飯原発活断層その後・渡辺満久 「大飯原発は地盤の悪いところに建てられており、活断層に関しても調査は不十分であることに愕然としている。特に海底にある活断層はまったく無視されていることには大変な驚き・・・。11月の調査で、地すべりか活断層かが論点のようになっているが、地すべりと活断層には根本的な違いはなく、また委員は全員調査が必要だということでは意見が一致している。疑いがあり、またこれから本格的な調査をするには原発を止めなければならないが、どうして原子力規制委員会はきちんと一旦止める判断を下せないのだろうか?」
ユーロ新世代、アクチュアリティZapping
・ユーロの新世代!? ― 新しいユーロ札が印刷されることになった。ギリシャ彫刻の女性の頭部が入り、何よりも偽札を作りにくい。現在ヨーロッパには150億ユーロ分のユーロ札が出回っているが、うち、偽札は70万枚近くあると推測されている。そのうちフランスに出回っているのは40%。2011年6月段階で最悪の35万枚の偽札が発見された。スーパーマケットなどそれぞれ独自に偽札対策を行っているが追いつかない。主に偽札対策を主眼に作られる新しいユーロ札。すでに5ユーロ札は出荷態勢で、近々出回る予定だ。
アーティスト公募、フィルム・フェスティバル、ドイツ
INTERNATIONALS TRICKFILM FESTIVAL, 20th FESTIVAL OF ANIMATED FILM STUTTGART:国際トリックフィルムフェスティバル(シュトゥットガルト) 1982年に開設して今年で20年目を迎えるアニメーションフィルム・フェスティバル。ドイツでは有数の重要なフェスティバル。 [賞金総額] 65000ユーロ(約650万円) [応募締め切り] 2012年12月1日

11-12月、展覧会アジャンダ
[レンヌ現代アート・ビエンナーレ La Biennale d’art contemporain de Renne] 2012年9月15日から12月9日まで、第三回レンヌ現代アート展開催。ブルターニュ地域FRACと地域の6箇所の会場の展覧会。会場は以下のとおり。 Frac Bretagne、La Criée centre d’art contemporain, le Musée des beaux-arts de Rennes, PHAKT Centre Culturel Colombier, 40mcube, la Galerie Art & Essai et le Cabinet du livre d’artiste)。 ビエンナーレ、オフィシャル・サイト:http://www.lesateliersderennes.fr/ [Lille3000、 Fantastic2012] 2012年10月6日から2013年1月13日までリル市で。展覧会800、コンフェランス、ストリート・パフォーマンス、コンサート、その他催事豊富な巨大文化フェスティバル。」 オフィシャル・プログラム、リル3000、ファンタスティック2012 http://www.fantastic2012.com/ アドレス:lille3000 105 Centre Euralille, F-59777 Euralille (FR) [CENTRE INTERNATIONAL D’ART ET DU PAYSAGE、アートとランドスケープ国際センター] Evariste Richer エヴァリスト・リシェ展。 アドレス:Île de Vassivière、F-87120 Beaumont-du-Lac、Tel. +33(0)5 55 69 27...
アクチュアリティ・日本
2012年11月9日、報道するラジオ(大阪毎日MBSラジオ) 電気代値上げ要請について、議論。<要約> 1.災害で一番苦しい立場の東北電力ではなく、また概算で一番先に厳しい状態になる四国電力でもなく、値上げを国民に迫っているのは関西電力であるという不思議。その真相を探る。電気料金は、国が責任を持って価格を安定させていくべきなのではないか。すでに今年の夏に経験したように、電気が足りないわけではない。電気代を上げるのは電力会社の努力が足りない? あるいは、他へ電気代を利用したいからなのではないか。その裏を探ると、思いがけない事実が・・・。電気代値上げか、関電所轄の原発再稼動か、というチョイスのありかたは大きな間違い。 2.脱原発をしたドイツの実態へ迫る。実生活のありかたを見習う。ドイツでも電気代の値上がりはあるのだろうか。ドイツでは民意が政治に反映するが、それではいったい、どのように国民は国に対して運動をしているのだろうか。また国はそれに対し、どのように反応しているか。国民も国も学ぶべき一つの姿がここに・・・。
フランス-大雪、アメリカ-ハリケーン・サンディ
[フランス、大雪](ビデオ) アルザス、アルデッシュ、ドローム、イゼール、アルプス方面で大雪。先週末の降雪は1956年以来の記録で、ところによっては3時間で80cmの積雪があった。急な大雪で方々で木が倒れたり電線が切れるなどして、サヴォワ、イゼール、オート・サヴォワなど3地方で約50000世帯が停電し、現在フランス電気が電線の復旧活動中である。今朝になって天気は回復に向かっているが、アルプスやピレネー地方のスキー場は平均20cmから40cm積もり、雪の用意はすでに10月下旬に良好といったところ。この水曜にまた積雪の予定。 マッシフ・サントラルやアルプス方面で、朝夜はマイナス5℃を記録、パリでも1℃で日中はようやく9℃という低気温だ。
The Global Gender Gap Report 2012、世界男女格差報告書 2012
The Global Gender Gap Report 2012、世界男女格差報告書 2012: 今週水曜日、世界各国の男女の格差についての報告書が公示された。WEF(World Economic Forum)によると、調査対象国135国のうち、日本は(101)番目で、先進国では最下位。 提出された報告書(381ページ)の序文でWEFの書記長、クラウス・シュワブ氏は、「ワールド・エコノミック・フォーラムは、世界状況を向上させるというわれわれの使命のキーエレメントとして世界の男女格差を縮めることを目的とする機関である」と表明。「人間資本が、教育が不十分であったり、健康管理が不十分であったりというように十分な管理がなされていない場合、国は、潜在的競争から長期的に脱落してしまうだろう。したがって、政府の仕事は、女性が経済的に社会へ導入されるために環境における正当な権利が与えられることが保障されていることが必要である。」 また今回、シニア・ディレクターのサディア・ザヒディ氏は、「女性が世界人口の50%以上を占めており、この点で女性の力は世界の50%にあたる」と指摘。また同氏によると、報告が始まった7年前よりは前進しているものの、その速度は非常に遅々としたもので、わずか6カ国が10%の向上を見せているほか、75カ国がわずか5%以内の向上をしたのみであるという。 上位は、前年度と同じように北欧諸国が上位10位を占め、アイスランド、フィンランド、スエーデン、ノルウエー、アイルランドと続く。欧州大陸では、デンマーク7 位、スイス10位。フランス69位、ギリシャ82位。アメリカは政治職に就いている女性の割合が低いために、5 ランク順位を落として22位に転落。 中近東や北アフリカの国々は、トップ100位には入っていない。最低ランキングには、チャド(133)、パキスタン (134)、イエメン (135)。南北の開きが顕著である。 報告書の詳細はこちら(PDF, 381-page report) ジェンダー・ギャップ(ヨーロッパと北アフリカ)
フランス国籍取得、政策転換
2012年10月18日、内務大臣マニュエル・ヴァルスは、フランス国籍取得に関する政策を大きく転換し門戸を開くと発表。旧サルコジ政権が取得条件を規制して厳しくし、国籍取得者を大幅に減少させていく方向へあった締め付けへ大きなメスを入れることになる。 マニュエル・ヴァルス内務大臣は、「人々の国への密着度を強め、より一層の国への貢献を目指し」、国籍取得条件を緩和するとして昨日、みずから新たな国籍取得者への書類手渡しを行った。旧サルコジ政権は、フランス国籍を取得する外国人が多すぎるという右派の見解に基づき、10年以上フランスに在住して定職に就いている人のみを対象にし、フランスの文化に対する知識テスト(ブリジット・バルドーは何をした人か?、や、エッフェル塔はどういう機会に建てられたか?、などを選択方式で回答していく)をパスするなどの条件を満たさなければならなかったため、2011年は、66000人が国籍を取得して、前年度から30%の大幅減少を記録していた。 この政策を大きく覆すことを念頭にマニュエル・ヴァルス内務相は、今後毎年100000人へ国籍取得者の増加を目標とすることを公言し、取得条件における各細則を改める。目立つところでは、1.定職についていなくても日常生活に支障の無い程度の最低賃金を確保できること、2.文化テストの廃止、などで、新しい細則に関する通達が各関係部署に配布される。