The Global Gender Gap Report 2012、世界男女格差報告書 2012:

今週水曜日、世界各国の男女の格差についての報告書が公示された。WEF(World Economic Forum)によると、調査対象国135国のうち、日本は(101)番目で、先進国では最下位。

提出された報告書(381ページ)の序文でWEFの書記長、クラウス・シュワブ氏は、「ワールド・エコノミック・フォーラムは、世界状況を向上させるというわれわれの使命のキーエレメントとして世界の男女格差を縮めることを目的とする機関である」と表明。「人間資本が、教育が不十分であったり、健康管理が不十分であったりというように十分な管理がなされていない場合、国は、潜在的競争から長期的に脱落してしまうだろう。したがって、政府の仕事は、女性が経済的に社会へ導入されるために環境における正当な権利が与えられることが保障されていることが必要である。」

また今回、シニア・ディレクターのサディア・ザヒディ氏は、「女性が世界人口の50%以上を占めており、この点で女性の力は世界の50%にあたる」と指摘。また同氏によると、報告が始まった7年前よりは前進しているものの、その速度は非常に遅々としたもので、わずか6カ国が10%の向上を見せているほか、75カ国がわずか5%以内の向上をしたのみであるという。

上位は、前年度と同じように北欧諸国が上位10位を占め、アイスランド、フィンランド、スエーデン、ノルウエー、アイルランドと続く。欧州大陸では、デンマーク7 位、スイス10位。フランス69位、ギリシャ82位。アメリカは政治職に就いている女性の割合が低いために、5 ランク順位を落として22位に転落。

中近東や北アフリカの国々は、トップ100位には入っていない。最低ランキングには、チャド(133)、パキスタン (134)、イエメン (135)。南北の開きが顕著である。
報告書の詳細はこちら(PDF, 381-page report)


ジェンダー・ギャップ(ヨーロッパと北アフリカ)