フランスから―環境とアートのブログ

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D-Day、6月6日、ノルマンディー上陸70周年

D-Day、6月6日、ノルマンディー上陸70周年

D-Day (仏語:Jour-J)とは、1944年6月6日、ドイツ占領下のフランスを解放するために連合軍によって行われたノルマンディー上陸作戦の日。今年はちょうど70周年にあたり、G7でブラッセルに集まっていた首脳を含め、ロシアのプーチン大統領、イギリスのエリザベス二世女王など各国重要人物がウィストレアムに集う大きな行事となる。ノルマンディーの海岸一帯の150の市町村が厳重警戒下におかれて通行止め。すでに5日から400のイベントが始まった。 フランステレビインフォ、D-Dayスペシャル(FranceTVinfoページへ)
展覧会アジャンダ、2014年6月

展覧会アジャンダ、2014年6月

更新:2014年6月20日: ・[フランス各地、夏の展覧会、野外展2014」  パリ グランパレ モニュメンタ ヴェルサイユ宮殿 リー・ウーファン 11月まで ショーモン領(ロワール) 現代アート展、庭園フェスティバル トレヴァレーズ領(フィニステール) アーティストの視線 10月13日まで モルビアン周辺のチャペル30軒 アール・ダン・レ・シャペル ブロセリアンド(ブルターニュ)アートの池 ビエンナーレ ヴィルヌーヴダスク アントル・ラック(池の間)、アートと大地 ビエンナーレ ナント アートと自然 ボール・ド・ヴィール フェスティバル・デ・ボール・ド・ヴィール ビエンナーレ マッスィヴ・ド・サンスィ オリゾン ヴァットヴィレー フェット・ド・ロー マルセイユ アートの池フェスティバル リオルジュ(ローヌ・アルプ) ア・スィエル・ウーヴェール ビエンナーレ ジュイ・ル・ポティエ(サントル) 森の神秘展 (ウッドストック協会) スィヨン(モーゼル) 丘の上のアートとランドスケープ フォントネィ・ル・コント 現代アート周遊 10月10日まで ・[モニュメンタ、イリヤ&エミリア・カバコフ展] 2014年5月10日から6月22日まで、パリ、グラン・パレで開催。 展覧会情報、開館時間その他  ・[ビル・ヴィオラ展] グラン・パレ国立ギャラリー 2014年7月22日まで

フランス地域区割りの再編成に戸惑い

昨日、オーランド大統領がフランスの地域区割りをこれまでの22地域から14地域への再編成計画をトリビューン紙上で提案。「議員を少なくすることで経済効果を狙い、また各議員の責任を重んじる」として、2015年3月に行われる予定の地域議会選挙を同年秋に延期する意向を示した。また2020年には県議会を廃止する方向で法の見直しもするという。しかし、「何の効力も持たない」、「強い地域性を失いたくない」など。議員や市民は戸惑いを隠せない。 La Liberation日刊紙 6月2日付け 1960年からいままで、アルザスやピカルディーなど馴染み深い名前で22に分かれていた地域編成を合併によって14に減らす方針を明らかにした。ル・ヌーベル・オプセルヴァター日刊紙によると、マニュエル・ヴァルス首相は、2017年までの3年間で区割りを動かし、また欧州連合を強化する方向へ持っていくために最終的には地域を9つにする方針も明らかにしたという。すでに2009年、バラデュール内閣が地域改革委員会で協議した大改革は2014年を目処に実行へ移されようとしている。しかし、各地域には地域の特殊性や歴史的文化的な誇りもあり、合併によって失われるものへの懸念が根強い。
Rendez-vous aux jardins ランデヴー・オ・ジャルダン

Rendez-vous aux jardins ランデヴー・オ・ジャルダン

Rendez-vous aux jardins (ランデヴー・オ・ジャルダン、庭園で会いましょう) 2003年に始まったフランス文化省が推進する文化イヴェントの一つ。2014年は12回目。地域の遺産局 Direction du patrimoine と地域文化振興局 Direction régionale des affaires culturelles の協力で行われ、全国2200の庭園や公園が文化イベントの対象になり一般に公開される。昨年2013年は180万人を動員。公園はもとより個人の庭園やこれまで公開されたことがなかった庭園などが特別オープンした。 今年は5月30日金曜日は学童中心に招待。一般は31日土曜、および6月1日日曜に庭園訪問ができる。 ちなみに、トレヴァレーズ領もブルターニュ113の庭園のひとつとしてオープン。特別に観覧料無料。 ランデヴー・オ・ジャルダン開催中、展覧会中の平川滋子のパフォーマンス「水を追いかける」が行われる。  

欧州議会2014、選挙結果の解析

[フランス2TVが、2014年ヨーロッパ議会選挙結果を解析] ・先週末行われた欧州28カ国、751議員を選出する欧州議会選挙の結果、大津波のようなフランスの極右政党国民戦線(Front National、略してFN)の台頭のニュースは世界各国を駆け巡った。つい最近まで政党とみなされていなかったFNは二代目のマリーヌ・ルペンがその概観を大きく塗り替えたらしい。イタリアの新聞という新聞にはマリーヌ・ルペンの写真が大々的に入り、アメリカでもCNNが「大地震」と形容するなど、ヨーロッパ建設の主役となったフランスとドイツの二人三脚が危ぶまれる結果をかんがみ、ドイツはフランスの極右政党の台頭に不安げだ。ドイツ市民は「ヨーロッパを支える力が削げるのが非常に心配だ」。またアンゲラ・メルケルは記者会見で、「欧州各地で右翼政党が優位に立ったが、有権者を親欧州派へ取り戻すために一層の努力をしなければならない。今後フランスにもその努力を期待する」と語った。FNやほかの国の極右政党は、反ヨーロッパ、ユーロ圏脱退、移民をシャットアウトするというほぼ同様のスローガンを持っており、ヨーロッパ建設の基礎を築いた延長線上で体制の維持へ尽力するフランスの現政府とまったく対立する立場にある。選挙明けの今週の月曜、早速FN党首、マリーヌ・ルペンは、フランス国民議会の解散と、選挙区改正を要求した。
ヨーロッパ議会選挙結果

ヨーロッパ議会選挙結果

[フランス、イギリス、極右政党の圧勝に震撼] 5月22日から25日のあいだに行われた2014年ヨーロッパ議会選挙の結果が昨夜出た。フランスはFN(Front National 国民戦線、極右政党)が8つの選挙区のうち5つまでトップに立って最高票を獲得し、首位に立った。野党保守UMPは20%、現政府の社会党は14%で3位に転落。社会党の歴史始まって以来の最低獲得票数となった。ヨーロッパ議会の議席数は751。フランスは74議席を持つ。これまで3議席を持っていた国民戦線FNは、22から25議席を獲得するフランスの第一党となる。ほかに極右政党が大躍進した国は、イギリスUKIP(20%)。デンマーク国民党(26.5%)、オーストリア、キリスト教民主党(27.3%)など。この結果フランスは、ユーロ圏脱退の意向を強く打ち出す「反ヨーロッパ」議員をヨーロッパ議会に送り込むことになる。

国際アーティスト・イン・レジデンス

国際研究アーティスト・イン・レジデンス:ノルマンディー 「Le Laboratoire de l’art & de l’eau - アートと水のラボラトリー、カン、シェルブール美術・メディア学校」が、春または秋に行うレジデンス。科学の分野から専門家を一人、アート分野から一人、合計2人を受け入れる。グラント合計額1万ユーロ。 ・応募期限:2014年6月30日

国際アーティスト・イン・レジデンス

グラント付き、アーティスト・イン・レジデンス:パリ 条件:英語かフランス語を話せること。 応募締め切り:2014年6月17日。 グラントあり   ・The City of Paris and the Institut français, France’s international agency for foreign cultural action affiliated to the Ministry of Foreign and European Affairs, offer an artist-in-residence program dedicated to established foreign artists and writers at the “Centre International d’accueil et d’échanges des Récollets”, a venue for artists and researchers...

アクチュアリティ・Le Zap

フランスのアクチュアリティ、フランス2TV、TF1TVから [新しい電車「Ter」2000列車、幅が広すぎてホームに入らず] SNCF(Société nationale des chemins de fer français、フランス国営鉄道会社)に納品された2000もの地方列車「Ter」が20cmほど幅広く製造されてしまったことが判明。全国で1060箇所の駅のホームを削って広げ、Terが入構できるようにしなければならなくなった。工事費総額、ざっと5000万ユーロ。「いったい誰の責任か」。
TPPの大西洋版TTIP交渉がブラッセルで開始

TPPの大西洋版TTIP交渉がブラッセルで開始

きのう、きょうのニュースから [Transatlantic Free Trade Area (TAFTA、フランス語ではzone de libre-échange transatlantique、ZLET )交渉が、昨日ブラッセルで始まる] 英語では通称TAFTA、フランス語ではZLETと呼ばれる大西洋を挟んだアメリカとヨーロッパ間の自由経済ゾーン設立に向けた欧州各国代表とアメリカ代表の交渉が、ブラッセルで始まった。いわば、大西洋版TPP交渉。TAFTAは、1990年にアメリカとヨーロッパのあいだで提案され、2013年から交渉が開始。現今Transatlantic Trade and Investment Partnership (TTIP)ともよばれる。
今日のPHOTO

今日のPHOTO

今日のPHOTO: 隣のさくらんぼ Photogrqphy by Shigeko Hirakawa 撮影、2014年5月18日、日曜日、拙宅の庭 いよいよ5月も半ばに入り、ようやく晴天の続くパリ。少々肌寒い日があるといえども、植物は今が育ち盛り、隣のさくらんぼが色づき始めたところ。枝もたわわ。

アクチュアリティ・日本

更新:2014年5月23日: ・140516 報道するラジオ「集団的自衛権 安倍首相会見を斬る!」
アート・プロジェクト「ウォーター・フットプリント」、ビデオとコンセプト

アート・プロジェクト「ウォーター・フットプリント」、ビデオとコンセプト

環境アート「ウォーター・フットプリント」 展覧会ドキュメント・ビデオ 「アーティストの視線」 展 フランス、フィニステール県、トレヴァレーズ領 2014年、4月12日から10月13日まで 人間活動の自然へのインパクトを語るとき、「エコロジカル・フットプリント」という表現に行き着く。 「フットプリント(足跡)」ということばが使われるようになった背景に、人間が自然を踏みにじった跡という意味があり、定義の生みの親の一人 William E. Reesによれば、「エコロジカル・フットプリントは、人間活動が環境に与える負荷を、資源の再生産および廃棄物の浄化に必要な 面積として示した数値(…)」であるという。このことで私たちが直感的に気づくのは、近い将来、世界の人口が増加し、「フットプリント」が拡大していっ て、われわれは持続可能な開発への理想からはどんどん離れていくだろうということだ。 水についてのリサーチ段階で、私は地球の将来に対する悲観的なビジョンばかりに出会った。 地球は水が豊富である。しかしその97.5%は海水で塩分を含んでおり、わずか2.5%が淡水なのだ。 淡水の68.9%は氷。30.8%は 地下水。つまり、淡水のほんの0.3%が川や湖などを満たす水なのである(FAOWATER 調査)。氷河も地下水も減少している今日、世界の人口は増加 し続けている。現在水の確保に困難な国の数は、2025年には倍増する計算だ(つまり、世界の3分の2の国が水飢饉に瀕する)。… 

なぜ環境問題か、というはなし その2

環境はそこで生きていく個人に大きく影響する問題であるが、一方で、国レベル、世界レベルで考え作り出す世界観の問題でもある。