きのう、きょうのニュースから

[Transatlantic Free Trade Area (TAFTA、フランス語ではzone de libre-échange transatlantique、ZLET )交渉が、昨日ブラッセルで始まる]

英語では通称TAFTA、フランス語ではZLETと呼ばれる大西洋を挟んだアメリカとヨーロッパ間の自由経済ゾーン設立に向けた欧州各国代表とアメリカ代表の交渉が、ブラッセルで始まった。いわば、大西洋版TPP交渉。TAFTAは、1990年にアメリカとヨーロッパのあいだで提案され、2013年から交渉が開始。現今Transatlantic Trade and Investment Partnership (TTIP)ともよばれる。

提案者の主張によれば、交渉が成立すれば、各方面の経済力を向上させ大きな成果をもたらすとしている一方で、反対者は、マーケットにおける企業権益を無制限に拡大させ、民間への利益配分を政府が調整しにくくなると非難の声を上げている。アメリカ政府は、TTIPはTPP(環太平洋戦略的経済連携協定、または環太平洋パートナーシップ協定)と対をなすものとみなしているという。(ウィキペディア英語)

 

TTIP交渉に苛々しているのはフランスの養鶏、養豚等の畜産農家。今回議題とされている牛肉、豚肉、鶏肉に関する輸入関税の撤廃について、交渉の会議内容は公表されず、不透明なまま交渉進行。ブラッセルによれば、会議内容が秘密にされているというよりは、代表団の中に内容を公表したくない国があるのだという。今回この交渉で、アメリカは関税撤廃をはかり、牛肉を年間30万トンヨーロッパに輸出したい考え。関税撤廃のうらに、ホルモン注射で育てられた牛、人工飼料や遺伝子組み換え飼料で育てられた豚や鳥、産地不明の肉が出回るなど、現在欧州各国で行われている肉の安全規制や基準が脅かされかねない。(フランス2TV 5月19日昼のニュース)

リモージュの畜産農家からTTIP交渉へ非難の声。

「まったく寝耳に水で、われわれ畜産農家には何も知らされていない。生産者が疎外されている。価格の暴落は見え透いているし、われわれが遵守している基準や産地表示なども今後、滅茶苦茶になるでしょう。こうした政治のための政治を政治家だけで勝手に進めてもらいたくない」とリモージュの農業経営者。(ビデオ、フランス3TV リモージュ)

 

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