フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "パリ"
水道水にトリチウム混入、640万人の家庭へ

水道水にトリチウム混入、640万人の家庭へ

フランスの西部にある協会、放射能管理協会(ACRO)は水曜、家庭に配給されている水道水がトリチウムで汚染されていると発表した。 ACROの専門家によると、飲料水に含まれる放射性分子トリチウムの濃度が通常より高いと判断された地域は、オルレアン、ブロワ、トゥール、アンジェ、ナントの270の自治体とイルドフランスの122の自治体。 トリチウムで汚染された水が、合計640万人に配給されたという。 コート・ドールのヴァルデュック(Valduc)にある核開発施設が汚染源であることがわかった。
数字、続く黄色いベスト運動と弾圧

数字、続く黄色いベスト運動と弾圧

昨年11月から始まった黄色いベスト運動は毎週土曜に行われ、警官隊との衝突が今でも続いている。 これまで、負傷者 3 830 人、逮捕者 8 700 人、発射された手榴弾 1 428 発、LBD 40 ゴム弾 1万3千460 発。 半年に渡る政府の弾圧をクレオ・ベルテCléo Bertet、マチュー・ビダンMatthieu Bidan、マチュー・モラール Mathieu Molardが、56分のドキュメンタリー・フイルムにした(掲載ビデオ)。黄色いベスト運動に見る激しい政府弾圧の様子が明らかにされている。デモや集会に対する政府の弾圧は、表現の自由と民主主義を脅かすもの … 。(TELERAMA、2019年5月24日から)
芸術と神経医学、ジグムント・フロイド展

芸術と神経医学、ジグムント・フロイド展

今年創設20周年を迎えたパリのユダヤ芸術歴史博物館で、ジグムント・フロイド展が行われている。社会学から神経医学、そうして精神分析へ。アンドレ・ブルトンやルネ・マグリットなどシュールレアリズムへの強い影響が伝わる。ミケランジェロのモーゼ(石膏のレプリカ)とアメリカ近代絵画を拓いたマーク・ロスコで終わる展覧会のセノグラフィーはフロイドとフロイドの時代を芸術運動を背景に描き出して豊かだ。
財団の現代アートスペース、増加傾向

財団の現代アートスペース、増加傾向

フランスの企業財団によるアート・スペース

論争、ジェフ・クーンズの贈り物

パリに贈呈されることになったジェフ・クーンズの彫刻「チューリップのブーケ」をめぐり、仏文化関係者の拒否運動が高まる 2016年11月21日、アメリカ大使館とパリ市との間で、パレ・ド・トーキョー前にジェフ・クーンズの彫刻「チューリップのブーケ」を設置することが決まり、ドイツの工場で制作中の彫刻の設置の日が近づいている。同時に、アーティストやアート・ディレクター、建築家や政策責任者などから設置の撤回を求めて、反対の声が上がっている。

2017年11月 開催中の展覧会

リヨン・ビエンナーレ La Sucrière et le macLYON 2017年9月26日から、2018年1月7日まで 開館時間、11時から18時、週末は19時まで、 16€、割引 9€

パリのグラント付きアーティスト・イン・レジデンス、公募

レジデンス・グラスボックス:L’ESTIVE / RÉSIDENCE À GLASSBOX 2017 住所:パリ11区、4 rue Moret 若い現代アーティストを対象に、芸術創造をサポートする目的で、グラスボックス協会が行うレジデンス。 期間:2017年8月から9月までの一ヶ月。選出されたアーティストは住居が与えられる。 援助金:2000ユーロ、うち500ユーロは謝礼金。
2017年、明けましておめでとうございます

2017年、明けましておめでとうございます

2016年のフランスは樹氷で暮れました。新しい年を良い年に。 2017年、ブログの見方はこちら…          
Nuit blanche ニュイ・ブランシュ、10月1日から2日にかけて

Nuit blanche ニュイ・ブランシュ、10月1日から2日にかけて

2016年の第15回ニュイ・ブランシュは、パリ市中で10月1日土曜日の19時から翌日明け方7時まで行われる。コミッショナー、ジャン・ド・ロワズィ(現在パレ・ド・トーキョー会長)が、「ポリフィリの恋の夢」をテーマにセーヌ川沿いの回遊を想起し、40人ほどのアーティストにプロジェクトを委託した。パリ中に約150箇所のイベント、パフォーマンス、インスタレーション、ビデオプロジェクション、コンサートが混在する。パリ市庁舎、ポンピドーセンター、貨幣博物館なども参加する。
フランス中央部の洪水でセーヌの増水6mを越える

フランス中央部の洪水でセーヌの増水6mを越える

ルーブル美術館、作品の緊急退避 「Le musée du Louvre sera fermé demain vendredi 3 juin afin de procéder à titre préventif à l’évacuation des œuvres situées en zone inondable. (ルーブル美術館は6月3日金曜、洪水の被害を未然に防ぐために浸水危険域にある作品を退避するので、休館いたします)」。きのう2016年6月2日、ルーブル美術館がだした緊急のプレス・コミュニケの内容である。 現在セーヌの増水は止まらず、一時間に1cm程度の増水をしており、6月3日金曜の夜には、6m50cmにまで達する予想だ。
大晦日、大都市の行事は簡略化

大晦日、大都市の行事は簡略化

大晦日、テロの脅威に大警戒 12月31日の大晦日の今日は、各国の都市でテロへの警戒が強化され、パリでは、1万1千人の軍隊、警察、消防が出回り要所要所の警戒に当たっている。恒例の年末大行事であるパリの花火は中止となり、いつもは零時のカウントダウンを楽しむシャンゼリゼ大通は厳しい交通規制が敷かれて、大通りに入る人たちの身の回り品の検査が行なわれるほか、夜21時から明け方6時まで道路が閉鎖される運び。

パリ同時多発テロ、警戒の内訳、中止のイベント続々

フランスは上院でフランスの非常事態の延長が可決され、これから3ヵ月、フランス各地で警察によるヨーロッパ人の路上尋問や身体検査がシステマティックに行なわれることになった。 13日のテロ以降まだまだ危険な事件の起きる懸念の高いフランスは、人が集まるイベントでのテロを警戒し、これから年末にかけて、各地で予定されていた大きなフェスティバルやクリスマスのマルシェなどが続々と中止の憂き目を見ている。大きいイベントでは、毎年観客200万人を集めるというリヨンの光の祭典、ストラスブールのクリスマス・マルシェなど。 メトロの乗客は10%減。ホテルの予約取り消しは40%に上る。 また、政府は11月下旬に予定されていたCOP21*は行なう方針だが、11月29日パリのCOPデモは中止の運びとなる見込みだ。 一方、ベルギー、ブラッセルではテロ警戒レベルを最高レベル4に引き上げた。レベル4とは、「深刻かつ逼迫」した脅威が迫っていることをさすもので、調査結果を鑑みブラッセル地域一帯に発令されたとベルギー当局が発表した。 COPとは何か?
ベルサイユで、オランド大統領テロへ宣戦布告

ベルサイユで、オランド大統領テロへ宣戦布告

["Nous sommes en guerre"  私たちは戦争状態にある] 11月16日月曜日、フランスの服喪の第一日目、全国で1分間の黙祷が行なわれた。この日、オランド大統領はベルサイユの両院合同会議場で722人の議員を召集して、13日に起きたテロの犠牲者へ追悼を表明するとともに、テロ撲滅へ向けて国の方針を発表した。パリ中心に位置する国民議会ではなく、ベルサイユ会議場を表明の場所に選んだオランド大統領の決意の程はなみなみならない。1月のシャルリー・エブドテロ事件時にテロリスト・ネットワークに関する捜査方法が明らかにされたが、国内で監視すべきとみなされる人間が約4000人おり、188もの調査書類が作成中であるという。こうした捜査の下地の上に、13日にパリを襲ったテロリストたちの調査はパリからベルギー、シリアへと点と点を結ぶ作業が迅速に行なわれている。…

パリのテロ後、日本から安否を気遣うメールと私の返事

11月13日のパリで起きた同時多発テロからここ数日、日本の知り合いや友人から安否を気遣うメールをいただく。心から感謝をするとともに、友人の一人から来たメールとその返信の一つをアップします。(S.H.) ――――― Sent: Monday, November 16, 2015 10:23 AM Subject: 大丈夫ですか   平川さま パリが大変なことになっていますが 大丈夫ですか? 自分には思想的なことはよく分かりませんが 何故人が人を殺めなければならないのか 分かりません。 一日も早く穏やかに生活出来るよう 願うだけです。 他人事では有りませんが、十分気をつけて 下さい。 パリの報道を見て、思わずメールせずにはいられませんでした。 某 ――――― 返信: