フランスから―環境とアートのブログ

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・アクチュアリティ
スペイン、地中海で魚とともに水揚げされるプラスチックをリサイクル、モードに変身

スペイン、地中海で魚とともに水揚げされるプラスチックをリサイクル、モードに変身

 一年に900トンのプラスチックやごみが投げ捨てられる地中海 地中海沿岸のスペインの猟師たちの引き上げる網には、大量のプラスチックのごみがいわしや海老などに混じっている。分解するには100年はかかるというプラスチック。年々ごみは増え続け、地中海は汚染される一方だ。一回の水揚げが100kg程度とすると、そのうち魚は80kgでプラスチックは20kg。魚をごみから選別してきれいにするのに1時間はかかるという。そこで、漁師たちが水揚げしたプラスチックを回収し、プラスチックのアップ・リサイクルをする会社がタイアップして仕事をし始めることになった。…
Nuit debout 労働法改革に反対する若者たち

Nuit debout 労働法改革に反対する若者たち

今日もフランス全国190箇所以上で、労働法改革法案に反対する集会が行われるという。集まる若者が、Nuit debout(立ちあがる夜)と呼ぶ集会はパリではレピュブリック広場で行われ、昨夜で7日目の夜を迎えた。労働大臣ミリアム・エル=コムリ(Myriam El Khomri)がマニュエル・ヴァルス首相の支持を得て提出した労働法改革案は、労働者の権利を著しく損ない、一方で、雇用率を高める効力はほとんどない、という世論調査の結果が出ている。

テロ対策、警察の装備を重く

フランス内務省が、警察の新しい武装計画について発表した。軍隊が使用する戦闘用の自動小銃を憲兵隊と警察の犯罪担当班に装備させるというもの。自動小銃(アサルトライフル)は、今まで警察が使用していた9mm弾丸の代わりに、5,56mm弾丸が利用される。「この弾丸ならひとつで敵を倒すことができる」という5,56mmは、防弾チョッキを貫通させる強力なインパクトを持つという。この新装備計画は、2014年1月のシャルリー・エブド襲撃の折に重装備のテロリストと数メートルの距離で向かい合ったパトロールカーの警察官がこれに対処できる装備をまったくしていなかったことで、テロリストを逃がさざるを得なかったことを受けて発案されたものだ。 アサルトライフルの訓練を始めた警察の犯罪担当班もあるが、現在のところ全国に敷衍するには装備予定数が少ない。2018年までには警察全体に訓練を施し、全国どこでも20分以内にこの武器を装備して駆けつけられるように配備を進める方針だ。 (フランス2TV)

フランス、7月1日からプラスチックのレジ袋禁止

環境保全に向けて、プラスチックのレジ袋使用禁止の政令 スーパーマーケットなどのプラスチックのレジ袋の使用をフランス全土で禁止する政令が発表された。履行は2016年7月1日から。 環境大臣セゴレーヌ・ロワイヤルの経済と環境を結びつけるエコロジー対策のなかで、プラスチックのレジ袋禁止は近未来、環境保全に向けて新しい素材の産業化による雇用の創造を見込んだ一挙両得策である。プラスチックに取って代わる自然分解素材の産業化で、約3000の新雇用が見込まれるという。 2016年3月31日発表のた政令は、環境保全エネルギー拡大を目指す法律の一環となるプラスチックの袋利用禁止令で、スーパーのみならず薬局、本屋、肉屋などすべての商業で使われるプラスチックのレジ袋に適用される。2016年7月1日からは、厚さ50ミクロン以下の薄い袋が禁止となり、2017年1月1日から、バイオマス(自然分解する植物性物質)で作られた袋以外のすべてのプラスチック袋の利用が禁止される。プラスチック素材の基準はこの秋発表される予定。2025年1月1日までには、約60%が自然分解するプラスチック、「バイオプラスチック」に入れ替わる方針だ。

ネットで公開-仏財務相、ロビーに宣戦布告か

ミシェル・サパン仏財務相、ロビーの議員への圧力に抵抗、議員汚職撲滅に新法案提出 3月の閣議に、サパン法案No2を提出。「堅固な立法化により、賄賂の発生を抑える」として、政界と企業の癒着に対抗するとともに議員収賄防止に向けた新法案をル・パリジャンに発表した。ロビーと議員のあいだに行われるプレゼントや劇場・サッカーなどの招待、昼食や費用持ちの旅行などはこれから一切禁止。禁止事項が守られているかどうかを監視するロビー登録機構をつくる上で、「誰がどのような利益関係でどのような大臣と接触するのかなどを知ることが重要」と説明した。すでに2013年に設けられたLa Haute Autorité pour la transparence de la vie publique (HATVP、「公共生活の透明性のための権威当局(仮訳)」がロビーの監視役を担う。
フランス、内閣改造

フランス、内閣改造

法務大臣クリスチアーヌ・トビラの辞任から時間の問題とされていた内閣改造が2月11日、発表の運びとなった。 まずは、外務大臣ローラン・ファビウスの離職が11日最初に報道され、その代わりに外務大臣に元首相のジャン=マルク・エローが就いた。ローラン・ファビウスは憲法評議会の議長へ就任。内閣改造で特記すべきは、エコロジストが3人入閣したことで、エマニュエル・コスが住宅大臣(2014年にエコロジストのセシル・デュフロがこの職にあった)に就いたことだ。セシル・デュフロは当時、マニュエル・ヴァルス内閣とそりが合わず、エコロジストはデュフロの辞任を契機に政権への参画をしないと宣言しており、これら3人のエコロジストの入閣は、緑の党をあからさまに内部分裂へ導く恐れがある。実際緑の党は、入閣を受け入れた3人に、緑の党を代表することをやめるよう忠告するなどし、コス新住宅大臣は即座にこれを受けて、緑の党から一歩退くことを公表した。
クリスチアーヌ・トビラ、絶賛の国会演説特集

クリスチアーヌ・トビラ、絶賛の国会演説特集

3年半法務大臣を務めたクリスチアーヌ・トビラ(1952年仏領ギアナ生まれ)の雄弁さは、同じ左派の議員連中を聞き入らせ、立ち上がらせて拍手の渦を巻き起こすことが何回もあった。法務大臣の辞任を惜しむTVラジオ新聞が記憶に残る国会中継を取りまとめた映像を発している。 トビラ、辞任演説 「政府との重大な見解の相違のために、私は辞任します。私は私に忠実であるべく・・・」  
クリスチアーヌ・トビラ法務大臣、辞任へ

クリスチアーヌ・トビラ法務大臣、辞任へ

1月27日付けで、仏法務大臣クリスチアーヌ・トビラ(仏領ギアナ出身)が辞任した。「抵抗は残ることであるときもあれば、去ることが抵抗となるときもある」とはトビラ元大臣の言。昨年のテロ以来、非常事態宣言下のフランスでは、テロリストや犯罪者の国籍抹消の条件範囲を広げる拡大法を憲法につけ加えるよう大統領が提案していたが、人権と自由に抵触するばかりではなく、本来の社会党の社会主義的人道観に反するとして、クリスチアーヌ・トビラは大統領や大統領の方針を支えるヴァルス首相と対立していた。このため、野党側からはトビラ法務大臣の辞任要求が上がっていた。トビラ元法務大臣は、その雄弁さはもとより、国会に魂を入れなおしたと言われるほどの文化意識と知識の深さ、その明解な人道観でこれまで何度となく賞賛されてきており、ソイシャルネットワークや左派系新聞リベラシオン、ラジオのフランス・アンフォなどで、たくさんの惜しむ声があがっている。
アクチュアリティ、Le Zap

アクチュアリティ、Le Zap

一日100ユーロの損、ブルターニュで家畜業者たちの怒り ブルターニュの家畜・乳産品業者、主に、養豚、牛、牛乳生産をしている農業経営者たちが、市場価格値下げによる赤字の増大で、怒り爆発。ブルターニュの国道をあちこちで塞ぎ、タイヤを燃やしたり瓦礫を自動車道にばら撒いて通行を止めるなどし、対応に警察が躍起になっている。「こういう行動にでも出ないと、誰にも聞いてもらえない!」。一日100ユーロの損、これが彼らの現状だ。

COP 21、パリ協定へ 

COP21、世界環境会議パリ協定採択へ、遅まきながら追跡 2015年11月30日から150カ国もの首脳陣を集めてパリでスタートしたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)は、パリ時間の12月12日、歴史的な国際合意となる『パリ協定』を正式に採択した。議長国フランスの采配で良好に運営され、2020年以降の温暖化対策の国際枠組み を150カ国で合意へこぎつけたパリ協定は、京都議定書と同じく法的拘束力が強い。
北極の温度上昇

北極の温度上昇

カナダの気象台が驚く北極の温度 計算上ではこの30年で平均3℃の上昇。しかし実際には、現在0℃から2℃という、1880年の気象台始まって以来の異常な高温の北極は、例年より20℃も高い。北極海を通る巨大な低気圧が運んできた暖かい空気のせいだというが、これが後数十年続けば北極の氷はなくなってしまう。
大晦日、大都市の行事は簡略化

大晦日、大都市の行事は簡略化

大晦日、テロの脅威に大警戒 12月31日の大晦日の今日は、各国の都市でテロへの警戒が強化され、パリでは、1万1千人の軍隊、警察、消防が出回り要所要所の警戒に当たっている。恒例の年末大行事であるパリの花火は中止となり、いつもは零時のカウントダウンを楽しむシャンゼリゼ大通は厳しい交通規制が敷かれて、大通りに入る人たちの身の回り品の検査が行なわれるほか、夜21時から明け方6時まで道路が閉鎖される運び。
Noël 2015

Noël 2015

アクチュアリティ、論争「国籍抹消」拡大法

テロリストと見なされるフランス人のフランス国籍抹消法を明文化して憲法改正へ、論争激化と政府回答 同時多発テロで130人が殺された3日後の11月16日、オランド大統領がベルサイユ会議で発表したテロ対策のうち、危険人物と見なされた人間のフランス国籍抹消の拡大案を新しく憲法に盛り込むことについて、各方面特に社会党内部から反発が寄せられている。 国籍没収の内容は「テロリストとみなされた人間のフランス国籍を抹消させる。たとえフランスで生まれたフランス人であっても、危険と特定した場合は、国はその人物のフランス国籍を取り上げることができる。二重国籍の場合も同様で、国外追放を義務とする」というもの。社会党や共闘左派のあいだからは、「フランス社会主義の人道的な人間の価値観をないがしろにした右よりの判断」という批判が上がっており、法務大臣のクリスチアンヌ・トビラが数日前訪問先のアルジェリアから、「フランス国籍抹消の拡大案は放棄される」と表明していた。しかし、オランド大統領は昨日、反対意見を退け、国籍抹消の拡大案をそのまま続行して憲法改正へ持ち込む方針を明らかにした。