フランス内務省が、警察の新しい武装計画について発表した。軍隊が使用する戦闘用の自動小銃を憲兵隊と警察の犯罪担当班に装備させるというもの。自動小銃(アサルトライフル)は、今まで警察が使用していた9mm弾丸の代わりに、5,56mm弾丸が利用される。「この弾丸ならひとつで敵を倒すことができる」という5,56mmは、防弾チョッキを貫通させる強力なインパクトを持つという。この新装備計画は、2014年1月のシャルリー・エブド襲撃の折に重装備のテロリストと数メートルの距離で向かい合ったパトロールカーの警察官がこれに対処できる装備をまったくしていなかったことで、テロリストを逃がさざるを得なかったことを受けて発案されたものだ。
アサルトライフルの訓練を始めた警察の犯罪担当班もあるが、現在のところ全国に敷衍するには装備予定数が少ない。2018年までには警察全体に訓練を施し、全国どこでも20分以内にこの武器を装備して駆けつけられるように配備を進める方針だ。 (フランス2TV)
My opinion :フランスはつい昨年まで軍備縮小を目指していたのに、こんにちフランス陸軍は15000人のリクルートを行っている。テレビや映画館でフランスの兵隊のリクルートフィルムがほかのコマーシャルに混じって日常流れている。装備を増やしたところで、テロは拡大する一方のように見えるのは私だけか。同じ日、ワシントンでは原子力発電所を標的にしたテロやウランやプルトニウム爆弾による核攻撃に関する安全サミットが行われた。ひとつ間違えれば大量殺人兵器になってしまう原発を山のように抱えた国々の首長の認識は、問題を絞ったサミットにおいても一向に一般には伝わってこないように思うのは、やはり私だけだろうか。(S.H.)