フランスから―環境とアートのブログ

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フランスのアートと動向

アーティスト公募

アーティスト・イン・レジデンス公募 •Chamalot Résidence d’artiste : シャマロ、1か月のアーティスト・イン・レジデンス2017年夏の公募、締め切り12月11日。グラント1200ユーロ、年齢45歳以下(学生不可)、絵画中心、フランス語を話せること、運転免許必要。詳しい情報はこちら…

レンヌでフェスティヴァル

レンヌのフェステイヴァル 2016年10月7日から16日まで 現代アート・インスタレーション、テクノ・ナイト、詩、演劇、ブロカントなど、総合アート・フェスティバル カルチャー・ボックスからレンヌ・フェスティバル フェスティヴァルなう Les lapins géants du festival Maintenant
Nuit blanche ニュイ・ブランシュ、10月1日から2日にかけて

Nuit blanche ニュイ・ブランシュ、10月1日から2日にかけて

2016年の第15回ニュイ・ブランシュは、パリ市中で10月1日土曜日の19時から翌日明け方7時まで行われる。コミッショナー、ジャン・ド・ロワズィ(現在パレ・ド・トーキョー会長)が、「ポリフィリの恋の夢」をテーマにセーヌ川沿いの回遊を想起し、40人ほどのアーティストにプロジェクトを委託した。パリ中に約150箇所のイベント、パフォーマンス、インスタレーション、ビデオプロジェクション、コンサートが混在する。パリ市庁舎、ポンピドーセンター、貨幣博物館なども参加する。

プロジェクト公募 HORIZON、Arts Nature en Sancy 2017

HORIZON Arts Nature en Sancy 2017 野外彫刻・インスタレーション、プロジェクト公募: [企画] Horizons ‘Arts-Nature’ en Sancy Office de Tourisme du Nancy Allée du Lieutenant Farmont 63 240 LE MONT DORE FRANCE [プロジェクト制作グラント] 8000ユーロ(約90万円)。うち、6500ユーロは制作費滞在費に。残り1500ユーロは作家謝礼金。

ヨーロッパ遺産の日、2016年9月17日、18日

この秋もヨーロッパ遺産の日で、通常一般が入場できない歴史建造物や工場、企業などの遺産が公開される。 http://journeesdupatrimoine.culturecommunication.gouv.fr 1984年にフランスが始めて翌年ヨーロッパ中に広がった遺産の日は、今年で32年目。 フランスの各地域、ヨーロッパ各国で開館開場及びこの日のためのイベントは数知れず、フランス文化省のサイトへ直行していただきたい。 http://journeesdupatrimoine.culturecommunication.gouv.fr/Communication    
アンドレ・マルロー 2

アンドレ・マルロー 2

1952年、美術批評家でありジャーナリストのフランク・エルガーがアンドレ・マルローにインタビューをし、マルローの口から早くも国の文化指導の立場にあるべき人間の資質を浮き彫りにした貴重な文面。
ケブランリー美術館からパレ・ド・トーキョーへ

ケブランリー美術館からパレ・ド・トーキョーへ

ケブランリー美術館 パリ郊外線RERC線のポン・ド・ラルマ駅。エッフェル塔に抱き込まれるように建てられた細長いケブランリー美術館で現在、開館10周年記念展が行われている。 フランスの脱植民地化への時代の流れとともに、西欧やフランスからは植民地の民芸として紹介されてきた第三世界の作品たちが西欧諸国の芸術と同列に肩を並べるよう、芸術の平等への思い入れを込めて創られたケブランリー美術館創設への動きが、ジャック・シラク元大統領の足跡とともに時系列で示されている。  ケブランリー美術館10年展、展示パネルの一つから「2002年」 「ヒューマニズムとしての芸術文化、

パリ周辺地域(州)、文化バジェット11%減

2015年地方選挙の約束 2015年末地方選挙で、ヴァレリー・ペクレスはその選挙公約に文化バジェットを取り上げ、「文化への志を再び」と銘打って20%の予算増額を約束した。 http://cultureveille.fr/budget-culture-ile-de-france-securite/     L’une des promesses de campagne de Valérie Pécresse dans la course à la présidence de la région Ile-de-France ヴァレリー・ペクレスのイル・ド・フランス週選挙公約(上)。20%予算増加。「政府の文化後退へ一投石するために。クリエーションを支援するために。地域の振興を糊塗するために。イル・ド・フランス独自の文化を鼓舞するために。」   現実は、11%減
クリスト、The Floating Piers、臨場感

クリスト、The Floating Piers、臨場感

Floating Piers: video e fotografia tra Sulzano e Montisola, lago d’ Iseo Ajoutée le 18 juin 2016
リポート2004、No.2「ピエール・レスタニとワシントンD.C.」

リポート2004、No.2「ピエール・レスタニとワシントンD.C.」

2004年のリポートから第二段。ピエール・レスタニとの出会いとその宇宙観。 宇宙観と文化-円環の世界 リポート2004(P.58)、No.2
アンドレ・マルロー、文化省発足前夜 1

アンドレ・マルロー、文化省発足前夜 1

時間が経過しても、見直す意義のあると思える文章がいくつかある。これは、2002年、アンドレ・マルローの生誕100年を記念した年に、『ふらんす』(白水社出版月刊誌)に掲載した拙文。戦後初めての文化省設立に英知を注いだアンドレ・マルローの資料周辺を翻訳し、掲載用に短く取りまとめたものである。(Tag:アンドレ・マルロー、で記事検索) ------- 現代文化と政治、その関係の始まり <文化大臣、アンドレ・マルロー生誕百年に寄せて>…
カランボラージュ展とレヴィ・ストロース

カランボラージュ展とレヴィ・ストロース

カランボラージュ展 Carambolages 2016年7月4日まで、グランパレで。 ジャン=ユーベール・マルタンの企画による展覧会「Carambolages」展が現在グランパレ国立ギャラリーで開催されている。「ゲームのルールは、自分の目だけに頼って展覧会を見ること」という企画者の但し書きから始まる展覧会は、紀元前エトルリア彫刻からヴィム・デルヴォワなどの現代アートまで185点を集めたものだ。 ほかの通常の展覧会が見せるような、時系列的な並べ方やメッセージ性、意味や物語をつくりあげる図像学、あるいは地域や異文化などのカテゴリーでくくるといったスタンダードな美術展のありように背を向け、旧来の知識や批評から離れて、ここでは目で受け止めるものを確認しょうではないか…
展覧会アジャンダ、2016年5月

展覧会アジャンダ、2016年5月

展覧会アジャンダ、2016年5月以降 Nuit des musées 2016 -5月21日土曜日 「ヨーロッパ、美術館の夜」の日の5月21日は、欧州全体で3000の美術館が夜、夕方から午前零時にかけて無料開館する。これにあわせてさまざまなイベントが開催される。 フランスの「美術館の夜」のスケジュールはこちら=http://www.culture.fr/Actualites/Musee-Expos/Une-nuit-des-musees-2016-pleine-de-surprises-et-d-attraits

リポート2004、No.1「グローバリゼーション、歴史の縦糸と横糸」

2003年、ちょうどフランスで作家活動をし始めてから20年目。よその国の文化の中で制作をし活動をするたびに露になる問題を、自分なりにバイカルチャー(二重文化)と呼んで浮き彫りにし、欧州大陸を出てもうひとつの大陸アメリカでこの問題を洗いなおそうと試みたことがあった。日本人がヨーロッパからアメリカ文化を見るという稀ながらもほんのナノサイズの視点の文章だが、その中に引き合いに出したキーワードとの接触は13年後の今も少なからず続いている。現在グランパレ国立ギャラリーで行われているジャン=ユーベール・マルタン企画の「カランボラージュ」展で思い起こすくだりを、2003年の研修直後のリポートから引用してみることにした。 ----- [平川滋子、リポート2004、P47-] 文化のグローバリゼーション、二つの観方…