フランスから―環境とアートのブログ

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アクチュアリティ・日本、マイナンバー制 etc.

NB:2013年6月1日、ニュース追加(下方) マイナンバー制、5月24日参院可決。2016年から施行へ。 昔、「国民総背番号制」と呼んだ法案が「マイナンバー制」と名称を変えて、今の政権下で立法化されようとしている。総背番号制が国民に嫌われたのは、人間を画一化してしまい、情報を一箇所に集めることによって、国が国民を統制しやすくする、いわば国側の利益のためのシステムであることを国民が把握しその将来を懸念したからだ。名称が「マイナンバー」になってもその危険性には変わりがないはず。ことに現在、IT化される個人情報は、ハッキングされ悪用される可能性があり、個人財産も危険に晒される可能性が非常に高い。こうした個人情報の漏出が心配されるシステムの立法化を、国に敢行させてしまっていいのだろうか。保険番号がマイナンバーのような役目をするアメリカでは、個人情報の盗用や悪用で年間数兆円の被害があるという。そのはなしを聞く。(S.H.)
展覧会アジャンダ、2013年5月

展覧会アジャンダ、2013年5月

展覧会アジャンダ、2013年5月:…
本当に解放されたといえるのか? 5月10日奴隷解放の日

本当に解放されたといえるのか? 5月10日奴隷解放の日

奴隷解放記念日である5月10日金曜日、フランソワ・オーランド大統領がトビラ法務大臣、フィリペッティ文化大臣らとともに上院のあるリュクサンブール庭園の記念碑に花束をささげ、スピーチを行った。
Cornelia Konrads コルネリア・コンラッヅ

Cornelia Konrads コルネリア・コンラッヅ

欧州のアーティスト: Cornelia Konrads コルネリア・コンラッヅ
北極の海氷激減、2007年時の18%に

北極の海氷激減、2007年時の18%に

近年の天候不順や大雨、台風、サイクロンの巨大化、洪水などによる被害が世界各国で激化しているが、フランスではきのうから中部の10県で大雨洪水警報がだされ、一夜で1mの大雨が降って幾世帯もが冠水する地域が出るなどしている。異常気象が毎日のように話題になるきょうこのごろ、フランス2TVが5月3日発表した地球温暖化による極度な変化とは…
Mandala oublié 忘れられた曼荼羅・その2

Mandala oublié 忘れられた曼荼羅・その2

「Mandala oublié マンダラ・ウーブリエ(忘れられた曼荼羅)」-2013年プロジェクト 〈その2〉 [展覧会:2013年4月27日-10月31日、フランス、セーヌ・マリティーム県ジュミエージュ、修道院] 忘れられた曼荼羅・その1から、つづき: リサーチを続けていくうちに興味深い二つの写真が目にとまった。・・・
今日のPHOTO

今日のPHOTO

今日のPHOTO フランス、ソー公園の「八重桜」 Photography by Shigeko Hirakawa 前週の「今日のPHOTO」に引き続き、ソー公園の桜の様子を曇天の4月28日、撮影。 肌寒い週末は桜を楽しみに集まった人々でにぎわっていたが、さすがに桜の下に座ってゆっくりくつろぐという気候でもなく、冬着を着込んだ人々は桜に寄り添って立ち話をして何とか満足しているようす。 桜は花びらが何重にも重なってボールをいくつもつけたようなボリューム感満点の「八重桜」は、ようやくつぼみが開いて8部から9部咲き、といったかんじ。        

アクチュアリティ・ 経済 Zapping

フランスとヨーロッパのニュースから [重税国フランス] フランソワ・オーランドはきのう、フランス企業300あまりの管理者と会見した。フランスはヨーロッパ最大の重税国で、企業の収入に対する課税は36.1%。ドイツの29.8%、ブルガリアの10%と大きな開き。また企業の収益に対する課税はフランスが33%、ドイツは15%となっている。すでにヨーロッパで一番課税率の重いフランスは今年、更なる課税による60億ユーロの収入を見込んでおり、政府は企業の理解を求めている。 [失業率、最大] ユーロ圏での失業率は12.1%、約1900万人が失業していることが明らかになった。過去最大。ヨーロッパ連合に範囲を広げると、失業者の数は2650万人となる。最悪は、ギリシャの27.2%で、景気を持ちこたえているドイツの5.4%と大きな開きを見せている。 フランスは、先月の10.8%から11%へ上昇し悪化の一途。フランスの失業率の過去最悪は1997年で、それに次ぐ状況となった。 ユーロ圏では、若年齢層の失業率が高く、3月の段階で平均24%が失業。やはり最悪はギリシャで59.1%、イタリアは38.4%、ポルトガル38.3%の順となっている。…

アクチュアリティ・日本、不可思議

[福島第一で続く事故、TPP・・・] 事実がもう少しよく見えてきそうな報道をピックアップ。貴重なラジオ報道や見落としているニュースビデオ。 -------- 2013年4月12日 報道するラジオ ①「小出裕章さんに聞く汚染水漏れ」 ・・・1ccあたり、29万ベクレルという放射性汚染水が、貯水プールから漏れている。すでに漏れた120トンの汚染水は35兆ベクレルという値になり、概算で広島原爆の3分の1の放射性物質が環境に放出されたことになるという(詳細については内容をどうぞ)。・・・
今日のPHOTO

今日のPHOTO

今日のPHOTO:2013年4月19日撮影 Photography by Shigeko Hirakawa    
Marie Denis マリー・ドニ

Marie Denis マリー・ドニ

フランスのアーティスト紹介、Marie Denis マリー・ドニ
新刊書『ジャック・ラング、文化への闘い』

新刊書『ジャック・ラング、文化への闘い』

  新刊書『ジャック・ラング、文化への闘い - 文化政策10年』 文化省史委員会  マリ-ヴォンヌ・ド・サンピュルジャン監修: 文化の民主化、文化の地域敷衍、文化の多様化、文化教育の改革を掲げて文化復興のために闘ったジャック・ラングへのインタビューが、ラジオのフランス・キュルチュール企画で2011年8月に実現した。 1981年フランソワ・ミッテラン社会党新政権下で文化省は省として再建され、ジャック・ラングが文化大臣に就任した。フランス・キュルチュールのインタビューは文化大臣就任30周年を契機に行われたものである。 ミッテラン政権前、1970年代のジスカール・デスタン政権下では、文化は局レベルに格下げされて大幅に縮小していたためほとんど活動らしい活動はなかったといわなければならない。したがってその直後に文化大臣となったジャック・ラングの仕事は、文化を再建するというよりは、国の文化復興のために新しいビジョンを基礎から設計をしなおし、そのビジョンへむかって国全体が動き出すためのインフラストラクチャーを建設し始めることにあった。…
現代文化のインフラストラクチャー、FRAC・現代アート地域基金機構

現代文化のインフラストラクチャー、FRAC・現代アート地域基金機構

[現代文化のインフラストラクチャー紹介第二弾、FRAC] フランスの文化省支援現代アートセンター紹介に引き続き、Les Fonds régionaux régionaux d’art contemporain、通称FRAC-フラック(現代アート地域基金機構):
FRAC - PACA マルセイユ・フラック開館

FRAC – PACA マルセイユ・フラック開館

・FRAC – PACA (Provence-alpes-côte d’azur)、マルセイユ、ヨーロッパ文化首都の今年、フラック(現代アート地域基金機構)の 新スペース<La Pixellerie>誕生:  国から地域へ向かって広げた基金機構FRACは、現代アートを推進する目的で、地域ごとに芸術作品の発注制作や買い上げを定期的に行いながら、現代アートの資産(注:収蔵品の形成を資産の形成として考え、市民へ芸術教育の資源として還元し続ける)を形成していくことを大きな役割として担っている。*関連説明ページ:FRAC(現代アート地域基金機構) 2013年ヨーロッパ文化首都開催都市として選出されたマルセイユは、次々に新しい文化施設を開館しており、今までのFRACの収蔵品をもとに、所蔵作品や新しいアーティストの仕事を広める役割をもって、所蔵庫ならびびに展覧会を行う新施設、La Pixellerieを、日本人建築家隈研吾氏のデザインで竣工、開館した。…