アクチュアリティ・日本
日本が発信する日本のニュースを報道のままを取りまとめてお送りします。大きな問題が報道の場で議論され整理されていくことが少なくなって行く今日の社会現象も含めて、考えていく問題です。(内容:介護法、集団的自衛権、原発差し止め判決、強行採決)

プロジェクト「ウォーター・フットプリント」
[プロジェクト「ウォーター・フットプリント」] 構想は2012年。実現は2014年4月、フランス、フィニステール県トレヴァレーズ領での企画展「アーティストの視線」。 展覧会「Regard d’artiste」: トレヴァレーズ領の企画展覧会(アーティスト二人の作品プロフィール): - Shigeko Hirakawa : Water Footprint Project - François Méchain : Perspectives Domaine de Trévarez, Saint Goazec, France 会期:2014年4月12日から10月13日まで、毎日開館。 企画:フィニステール県、EPCC Chemins du patrimoine en Finistère サイト:http://www.cdp29.fr/fr/agenda/view/151/shigeko-hirakawa/ Trévarez: トレヴァレーズ領、便利インフォメーション 平川滋子、プロジェクト「ウォーターフットプリント」の内容と展示作品: インスタレーション「ウォーター・フットプリント」(55トンの水の上を歩く) パフォーマンス「水を追いかける」(1800トンの水を染めて放水) インスタレーション「オー・アン・ブル」 パフォーマンス「水を追いかける」の実施日: ・Festival of Rhododendron, 5月10,11日 ・Rendezvous in the Gardens, 5月31日、6月1日 ・ヨーロッパ遺産の日,9月20、 21日 インスタレーション「ウォーター・フットプリント」(55トンの水の上を歩く)Photo:S.H. 「ウォーター・フットプリント」とは? おおまかにいうと家庭や農業、産業その他で利用されて消費され人間や地域に必要な水の総量のことをさす。
発見の日本の技術、「水素エネルギー」国策に?
天然ガスより高温のエネルギーを出せるという水素。将来のエネルギー開発は日本で行われているようです。一般流通ができるようになれば、もっとも有力な再生エネルギーに?
震災から3年、未来は?
更新:2014年3月14日:東北大震災から3年が経った。このブログに作った「アクチュアリティ・日本」は、フランスや世界が東北大震災とそれにともなう福島第一原発事故をどう見ているか、どう報道するか、3年前の災害直後から欧州の報道を日本語に翻訳して紹介してきたものだ。フランスの報道熱が下がるのは震災から2ヵ月後だっただろうか。それまでフランス国営放送のニュースは毎日、日本の震災と原発事故の報道一色だったことを思えば、フランスにとって日本の災害がどれだけ大きなショックだったかがよく分かるはずである。拙ブログの「アクチュアリティ・日本」は、実は日本とフランスの報道の大きな差に気がついたときから書き始めたといういきさつがある。フランスでは福島第一原発事故後ほとんどすぐに3基の炉心のメルトダウンをいい始めたのに対し、日本の報道はどこにもメルトダウンしたという表現をまったくしていなかった。 現在は日本の誰もが長いあいだ政府や東電の事実の隠蔽があったことを承知している。これだけ大きな事実隠蔽の余波によって、この3年、鼠算式に嘘が嘘を生んできたような気がしてならない。「事実を隠すのは日本の文化の一つでは?」というフランス人がいた。私としては、悪習や体質を日本の文化の一部として認めたくはないが、ここまで隠蔽が普通のことになってしまうと、どう考えればいいのだろうか。政権は、ますます市民の声を聞かず、現実離れした政治が暴走している。 震災と事故からだいぶたって、フランスも日本から離れ、ヨーロッパの経済危機を話題の中心に取り戻したときに見つけた日本の放送、種まきジャーナル。そうした日本の「隠蔽文化」や悪習を飛び越えて真相究明に真摯な姿勢を見せていることを発見。同番組は現在、報道するラジオと名前を変えて毎週金曜日に課題をきめた特集が行われている。フランスのメディアではないので日本語に翻訳する手間がなくて助かる・・・、などというよりは、日本のほかの報道メディアでは取り上げない、しかし、本来なら取り上げるべき問題をきちんと取り上げているところに感謝しつつ、震災から3年目の真実の一片を報道するラジオから聞いてみたいと思う。(S.H.)
国際女性の日、フランスと日本との違いは?
更新:2014年3月9日。3月8日は国連が指定した「国際女性の日」だ。 フランスの大統領官邸では、女性の権利省大臣、ナジャット・ヴァロー=ベルカセムと女性の会社社長13人が集い、経済社会における女性の平等性について討論を交わした。 http://www.najat-vallaud-belkacem.com/2014/03/09/echange-avec-le-president-hollande-et-13-femmes-cheffes-dentreprise/ (ナジャット・ヴァロー=ベルカセム大臣の公式サイト、3月9日付け) ヨーロッパは女性の進出がパリテ政策とともに格段に進展したとはいえ、まだまだ平等というには程遠く、例えば同等の社会的地位に着く女性と男性の給与格差が平均20%存在する。男女差別を要因するもののうち女性が社会で働く上で日常身につける服装が問題で、男性は背広にネクタイといういわゆる社会でのユニフォームがあるのに対し、女性には働く女性を象徴する服がなく、会社の上層部にある女性の毎日の服装への配慮は欠かせない。(TF1TV)一方で、フランス2TVは服装の違いのない軍隊の女性兵士を取材した。もちろん現在まだまだ女性兵士の数は男性兵士に比べ大変少ないが、昇進に関してはまったく差別がなく、兵士たちは女性指揮官のもとでも男性指揮官のそれと同様、規律を守って訓練を行っている。「まったく性差を感じずに日常の仕事をこなしています」とは一等兵の教官にあたる女性軍曹。日常の運動も彼女が指揮。それに従う男性兵士には何のためらいもみられない。 さて日本はどうだろうか? 日本内閣府のジェンダー白書を覗いてみよう。日本の女性の社会参画状況は、かなり厳しいことがみてとれる。 平成24年度、男女共同参画社会の形成の状況、及び、平成25年度、男女共同参画社会の形成の促進施策 (平成25年版男女共同参画白書)へリンク
フランス3テレビ「福島第一事故は地球レベルの汚染へ?」
2014年2月26日放送、フランス3テレビ特集番組「ピエス・ア・コンヴィクション」、2時間番組: 「福島:地球レベルの汚染へ?」 [番組の要約] フランス公共テレビによる周到な現地取材。福島原発周辺住民の生の声と医療状況の異常さ、除染の矛盾と現実生活の過酷さを浮き彫り。放射能汚染の世界への広がりとヨーロッパやアメリカ各地の科学者が行っている汚染調査。原発を推進してきたフランスの原子力委員会の話で締めくくる。 [ビデオ・コメント] 福島、地球レベルの汚染へ?: 世界のあちこちで科学者が汚染による被害状況を知ろうと努力している。毎日、太平洋に福島第一から大量に流される汚染水。太平洋の対岸にあるカリフォルニアの海岸ですでに放射能汚染をした魚がみつかっているが、何の策もとられていない。
どうなる日本? 東京の未来
アクチュアリティ・日本 2月9日日曜。都知事選の日。本気で東京都民のみならず国民のために闘える人を選びたいですね。 世界はすでに脱原発方向へ。一番原子炉が多いフランスでさえ、風車の設置がすごい勢いで進んでいます。 報道するラジオから
世界の懸念、日本の原発と核リサイクル
[朝日新聞デジタル] ・TOPICS/高レベル廃液、爆発の恐れ 東海村、430立方メートル処理待ち 2013年12月2日18時03分 (注記:日本の原子力規制委による報告書から。内容は、以下のリンク、ラジオ・フォーラムNo.52「小出裕章ジャーナル」で詳しく言及しています。) ・プルトニウム保有量、最小限に 外国人パネリストが提言 2013年12月29日02時58分 「・・・。日本が国内外に保有するプルトニウムはすでに約44トンにのぼり、今後、再処理工場が稼働すれば年間8トンのペースで増え続ける計算になる。核不拡散の観点から懸念の声も上がっている。」
日本の問題を考えさせる現実
2014年1月3日更新: 国の政治を左右する衆議院選挙、参議院選挙を経てこの一年、日本の「国の形が変わる」といわれた山場が沢山あった。そうした山場を自分の都合の良い方向へ乗り切ってしまった与党は、残念ながら明らかに国民の望まない方向へ急速に国を変えていこうとしている感が強い。国民はこうした状況をいったいどのように把握し関わっていくことができるのか、まずは問題点の掘り起こしを改めて行う必要を痛感している。そうした筆者個人の思いと連動するように、年末特集「報道するラジオ」が、昨年彼らが取り上げた問題を整理してくれた。2013年の問題はそのまま2014年へ、ひいてはもっと先の未来へむけて対策を期待されるものばかりだ。 外から見る日本の不思議は、実は現在の日本の根本的な問題をそのまま裏返したものだといってもいい。「3.11以降、先進国のくせになぜ復興が遅れているのか(A:費用はあるのに利用ができない難構造?)」、「どうして政府は東電に任せたまま事故後の福島第一原発の処理をしないのか(A:原子力ムラと既得権益の構造、世界にむけて責任感覚の欠如?)」、「どうしてほかの先進国のように再生可能なエネルギー転換政策を行わないのか(A:目先の駆け引き優先?)」、「選挙区の一票の格差の開きが大きいのに日本はなぜ是正できないか(A:議席削減をしたくない居座り議員のエゴ?)」、「なぜブラック企業が横行するのか」、「なぜ弱者対策が後回しになるのか」、「なぜ福祉が後退するのか」…。
驚きの日本の軍備
更新:2013年11月22日: 報道するラジオが特別報道。軍縮するヨーロッパのイギリス、フランスの軍事力を上回る日本の自衛隊が、さらに装備を増すことの意味は? … 安倍政権の国家主義に敏感に反対の意識を表す日本人はどのくらいいるのだろう。これが私の参議院選挙以来の最近の疑問だ。首相や与党の使う「ことば」と「ことばによる人心操作」は、本当はメディア(報道機関)が細心に、留意しなければならないものなのではないか。そんな感想を参議院選挙の「ねじれ解消」という安倍首相の発言のときから考えている。「ねじれ」という否定的な趣を持つことばを「解消」ということばで一般人の心に「修正しなければならない」と思わせてしまう。そんな与党の「恣意」がありありと感じられたことばであったにもかかわらず、報道は政府の恣意などには頓着せず(?)、そのままリピートしてしまっていた。そんな報道各社のリピートは、それこそ政府の恣意を覆い隠す結果となり、視聴者たちに「ねじれは悪者」そして「解消」すべきもののように訴えてかけてしまっていたのではないだろうか。与党のことばの操作は、実はあらゆるところに網羅されている。11月15日の報道するラジオは、そうしたことばの操作とメディアについて、侃々諤々。… 福島原発事故収拾に「国が前面に出る」という安倍発言の裏の真実について。11月22日放送分も追加。
アクチュアリティ・日本
お馴染みになった大阪毎日放送、「報道するラジオ」。福島第一原発の収拾もまったくといっていいほど目処が立たない今日、東京電力は新潟の柏崎原発の再稼動を急ぎ、また一方で東電は自社単独で4号機プールからの使用済み核燃料の取り出しを始める決定をした。この東電の二つの動きについて、新潟県知事の主張する安全の論理を実声で聞き、また、4号機プールの使用済み核燃料取出しは一度エラーを起こせば周辺の人間が即死するほどの放射能拡散の危険をはらむものにもかかわらず、そうした危険へ対処すべき国がどうして関与せずにいるのかを問う。専門家たちの検証は、あらためてメルトダウンした核をかかえる日本の危うさを認識させるものだ。ここで、報道するラジオがタイトルにつけた「原発ムラとの攻防」からは、新潟県知事の正当な主張を妨害する黒い霧のの蔓延を危惧させずにはおかない。(S.H.)…
アクチュアリティ、地球温暖化、放射能への対策
フランスでは昨日、福島第一の5号機6号機沖に設置されている放射能汚染水をストップするシールが壊れているというニュースをフランス・アンフォ・ラジオが一日中繰り返して放送していた。「台風の影響か」という言及など、日本の情報がどれだけリアルタイムでフランスで伝えられているか、またフランスが聞き耳を立てているかという証拠だろう。 今日は、国際環境グループ、およびヨーロッパエコロジー党による地球温暖化に対する警告をフランステレビ、ラジオが一斉に放送。2013年9月23日から26日にスウェーデンのストックホルムで開かれていた、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の総会が終了し、その内容が発表された。このまま何もせずに地球温暖化が進むと、2100年には今より気温が5度高くなり、海水の水位が80cm上昇するという。すでにアイスランドでは、この数年でフランスの8倍近くになる面積の氷が解けてしまった。水位上昇がおきればオランダのような海面下の国はもとより、フランスもカマルグ地方などが水没する計算だそうだ。これを受けてニコラ・ユロは、「温度の上昇で土地の状態が変わり、植物の発育に変化が起き、海では水温の上昇で、海水の酸化が進みプランクトンが死んだり魚が激減したりするが、すでにこれらはあちこちで見かけられるようになっている」。酷暑や豪雨、凶暴なサイクロンや台風の発生が増える一方となる21世紀の終わりには経済のみならず人類が危機に瀕することになる。果たして、地球温暖化にどうやったらストップがかけられるのだろうか。
フランスは、福島第一原発の汚染水問題をどう報じているか
[フランスが報道する福島第一原発の汚染水 たとえば日刊ル・モンドは?] フランスが福島第一の現況をどう伝えているかを少し紹介したい。汚染水処理と漏洩の状況把握について、ル・モンド紙が分かりやすく簡略なビデオ(下に紹介)を作成し、一般人がみても理解できるようにして本日オンラインした。今や誰もが抜本的かつ核心的な対策を日本が採ることを望んでいるのだ。(この記事は9月7日23時現在、2000以上のシェア。S.H.) ・ル・モンド 2013年9月7日、Le Monde オフィシャル・サイト掲載 「2分で分かる福島の状況」 Comprendre la situation à Fukushima en deux minutes Le Monde.fr | 07.09.2013 à 13h48 • Mis à jour le 07.09.2013 à 17h16 | Par Donald Walther et Audrey Garric (ビデオの最初にコマーシャルが入ります。コマーシャルを消したい場合は右上に出る×印をクリックしてください。) Comprendre la situation à Fukushima en deux… par lemondefr 要約: 2011年3月11日。地震および津波で福島第一原発は破壊された。このときメルトダウンした炉心を冷やすために放水した水はどこへ行ったのか。その水は一号機二号機三号機の地下へ9万トンたまっている。東電は、解け落ちた炉心の温度を50度以下に保つために毎日、350トンの水を使わなければならないが、この水は地下にたまっているこの汚染水を毎日750トン吸い上げ、そのうちの350トンを浄化して利用する。残りの400トンは、貯水槽を作ってストックしていく。こうして34万トンの汚染水が現在、貯水槽の中に貯められている。つまり、オリンピックプール100個分だ。汚染水をためる貯水槽は60時間で一個の割合で造らなければならない。貯水槽を作っている間に、ほかの貯水槽から汚染水が漏洩し始め、現場で仕事をする3000人の作業員を危険に晒しはじめた。海もそうだ。これから先の海への影響は計り知れない。毎日、300トンが海へ流れ出しているからだ。このまま何の手も打たず同じ方法で冷却を続けるとすると、2015年には貯水槽の量は二倍となる。このビデオの最初からこの話が終わるまでに(つまり2分間で)、約500リットルの汚染水が海へ流れ出た計算だ。(「2分で分かる福島の状況」)