MuCEM 欧州と地中海文明博物館、大人気
今年、欧州文化都市の名前を掲げて過去から現代にかけて文化を集約するセンターや博物館が次々と開館するマルセイユで、2013年6月4日に開館したle Musée des civilisations de l’Europe et de la Méditerranée (MuCEM ヨーロッパと地中海文明博物館)は最初のウィークエンドだけで、 63,910人の入場者数を記録する大人気を博している。
ゲリラ豪雨、各地で被害
更新:2013年6月19日:洞窟壁画のあるルルドも140cmの冠水。19日はフランスの半分にあたいする北部42県に洪水警戒注意報が発令された。 ・フランス、パリ地域および西フランスで、ピンポン玉大の雹を伴うゲリラ豪雨 17日朝、フランスの西部、パリ地域を中心にゲリラ豪雨が襲った。ところにより激しい風雨と稲妻、またピンポン玉大の巨大な雹が30分も降り続けた地域があり、トゥーレーヌでは数十ヘクタールのワイン製造向けの葡萄畑が雹に破壊されて全滅。ロシュフォールではレストランやスーパーマーケットの屋根が壊れるなどの被害が出た。6月17日夜は、16の県で暴風雨警報。 一方、東フランス、ストラスブールでは温度が急上昇し、28度の真夏日となった。フランスでこれだけ天候が目まぐるしく変化するのは珍しい。
交通機関ストライキ
[6月13日、全国的に間引き運転] 電車、TGV、バスなど、全国的に公共交通機関がストライキを行っている。TGVは10本のうち4本が稼動、TERも同様。またローカル線では3本に1本が稼働中。各駅で、間引き運転される列車についての表示がまったく無く、利用客は困惑。 ストライキが一日早く行われた空の交通に関しては、今日は間引き運行は終了し正常化へ。
アクチュアリティ・Le Zap
フランス2TV 2013日6月11日夜のニュースから: ・[一般市民の買い控え、60年ぶりの消費後退] INSEE(Institut national de la statistique et des études économiques、フランス国立統計経済研究所:インセ)が公表したところによるとフランス一般家庭の購買率が1949年以来はじめてマイナスになった。経済危機が続いているフランスで、戦後初めて0.4%の消費率の減退をみせ、必需品だけに絞って生活を切り詰める姿が浮き彫りになった。
現代アート、フランス2TV
フランス2TV 2013日6月11日夜のニュースから: ・中国人アーティスト、Liu Bolin カルチャーボックス、Liu Bolin
アクチュアリティ・Le Zap フランス&海外
フランス2TV 2013年6月4日、5日のニュース: [6月5日、ようやく「春」] 6月5日、フランスでは気の遠くなるように長く続いた雨がようやくストップ。「小春日和」が訪れた。朝14℃、日中20℃で、ようやく温度も平年並み。 [シリアでサリンガス] フランス外務大臣ローラン・ファビウスは昨日、シリアの闘争でサリンガスが使われたと発表した。武装集団が防毒マスクをつけて戦闘していることは知られていたが、使用された化学兵器が、過去日本の地下鉄で撒かれて5000人が被害を蒙った有毒「サリンガス」と同様のものであることが初めて発表された。犠牲者の尿検査でサリンが検出されたことによるもので、5日、イギリスもサリンガスの使用を確認したと発表。一方アメリカは、的確な行動を取るには、確定に更なる証拠が必要としている。
アクチュアリティ 雪!
[雪!] フランス全体に気温が上がらず、パリは5月24日の今朝3℃。日中11℃で、1932年以来の例外的な異常な寒さにくわえ、ヴォージュで積雪を記録し、観光客もびっくり。アルデッシュも昨年の同じ時期の20℃と打って変わって雪。アルプス方面(サヴォワ地方)では毎日除雪車が働いている。6月に入るまで、好転は望めない見込み。TF1TV昼のニュース・ビデオ
本当に解放されたといえるのか? 5月10日奴隷解放の日
奴隷解放記念日である5月10日金曜日、フランソワ・オーランド大統領がトビラ法務大臣、フィリペッティ文化大臣らとともに上院のあるリュクサンブール庭園の記念碑に花束をささげ、スピーチを行った。
北極の海氷激減、2007年時の18%に
近年の天候不順や大雨、台風、サイクロンの巨大化、洪水などによる被害が世界各国で激化しているが、フランスではきのうから中部の10県で大雨洪水警報がだされ、一夜で1mの大雨が降って幾世帯もが冠水する地域が出るなどしている。異常気象が毎日のように話題になるきょうこのごろ、フランス2TVが5月3日発表した地球温暖化による極度な変化とは…
今日のPHOTO
今日のPHOTO フランス、ソー公園の「八重桜」 Photography by Shigeko Hirakawa 前週の「今日のPHOTO」に引き続き、ソー公園の桜の様子を曇天の4月28日、撮影。 肌寒い週末は桜を楽しみに集まった人々でにぎわっていたが、さすがに桜の下に座ってゆっくりくつろぐという気候でもなく、冬着を着込んだ人々は桜に寄り添って立ち話をして何とか満足しているようす。 桜は花びらが何重にも重なってボールをいくつもつけたようなボリューム感満点の「八重桜」は、ようやくつぼみが開いて8部から9部咲き、といったかんじ。
アクチュアリティ・ 経済 Zapping
フランスとヨーロッパのニュースから [重税国フランス] フランソワ・オーランドはきのう、フランス企業300あまりの管理者と会見した。フランスはヨーロッパ最大の重税国で、企業の収入に対する課税は36.1%。ドイツの29.8%、ブルガリアの10%と大きな開き。また企業の収益に対する課税はフランスが33%、ドイツは15%となっている。すでにヨーロッパで一番課税率の重いフランスは今年、更なる課税による60億ユーロの収入を見込んでおり、政府は企業の理解を求めている。 [失業率、最大] ユーロ圏での失業率は12.1%、約1900万人が失業していることが明らかになった。過去最大。ヨーロッパ連合に範囲を広げると、失業者の数は2650万人となる。最悪は、ギリシャの27.2%で、景気を持ちこたえているドイツの5.4%と大きな開きを見せている。 フランスは、先月の10.8%から11%へ上昇し悪化の一途。フランスの失業率の過去最悪は1997年で、それに次ぐ状況となった。 ユーロ圏では、若年齢層の失業率が高く、3月の段階で平均24%が失業。やはり最悪はギリシャで59.1%、イタリアは38.4%、ポルトガル38.3%の順となっている。…
「みんなに結婚の自由を」法案反対デモ、憲兵隊とこぜりあい
<二日後の26日(きょう)国会での内務大臣の発言を後半に追加。> ・「みんなに結婚の自由を」法案反対、数十万人がパリ集会: 2013年3月24日、日曜日。「みんなに結婚の自由を」と題する同性婚を認めるトビラ法(トビラ法務大臣の名から)が、上院の審議にかけられるのを前に、反対派が大々的なデモを行い、ラ・デファンスからパリ凱旋門に通じる大通りであるグランド・アルメを埋め尽くした。警察の発表では30万から40万人が集合したと見られる。 子供は普通のパパとママに育てられるのが一番、といったプラカードや人工授精反対など、同性婚が認められると同時に問題化する子供の養子問題や試験管ベビーの濫用など、現在の家庭の形態が崩れていくことに対する反発を表明し、子供連れの家庭やカトリックの関係者、また政治家はUMPのフランソワ・コペ、元首相のジャン=ピエール・ラファラン、また極右のフロン・ナショナル党のマリーヌ・ルペンなど、右派政党の代表が参加する大規模な集会となった。 デモは次第にグランド・アルメ通りから膨らんではみ出し、通行止めになっていた凱旋門へ。警察のバリケードを押し倒してデモ隊が入る許可がなされていないシャンゼリゼ通りへとはみ出す勢いとなり、防護服にヘルメットの憲兵隊は最前線のデモ隊に大量の催涙ガスを振りかけ、こぜりあい、殴り合いとなった。…
フランスTF1テレビが取材する「福島第一の現在」
TF1テレビ、2013年3月24日、20時のニュース:「福島:二年後の今日も、現地の片づけが続く」 Fukushima : deux ans après, les nettoyeurs sont toujours sur le terrain (震災二年目の3月11日の放送に引き続き、日曜24日20時のニュースで福島の現在が報道された。TF1TVは、2011年の震災、津波、そして原発事故の報道に熱心で、3月16日の炉心融溶報道や炉心の3D説明、放射能の拡散ビデオなど放射線量等のデータを盛り込み、フランス原子力安全委の意見を交えた丹念な放送が続いたことが記憶に鮮明だ。- 参照リンクページ:http://shigeko-hirakawa.org/blog/?cat=18&paged=3 -今回も2年前から福島第一原発事故を見守るフランスの原子力安全委ティエリー・シャルル氏が述べる見解からは、あらためて世界の原子力の専門家たちが危機感を持って福島の行く末を見守っていることを認識できる。S.H.) <要約> 福島。原発事故から2年たち、ようやく人が入れるほどに放射線量が低下し、一日3000人という防護服を身にまとった労働者たちが間断なく働いており、まるで巨大な工事現場のようだ。4つの建屋のうち3つが津波で建物が倒壊し、水素爆発が起きて大方が吹き飛んで大量の放射能が放出した。まず第一に緊急処置をしたのは一号機の建屋で、すっぽりと大きな容器をかぶせ、現在は密閉状態になっている。3号機と4号機はもっとひどい損傷を受けており、特に4号機は燃料冷却プールに近づくために、散乱する大量の鉄骨や瓦礫を片付けなければならない。プールの核廃棄物は、放射能の放出をくい止め、再び大地震が起きて災害を引き起こすような事態が起きる前に、冷却して取り出さなければならない。4号機には大量の使用済み燃料棒が入っており、東電は、4mの高さのある燃料棒を取り出すために、4号機の壊れた建屋の上から大きな構造物をかぶせ、クレーンを取り付けて取り出す計画だ。…
ユダヤ人の持ち主へ絵画の返還
フランス文化省は2013年3月19日、フランスの美術館で保管されていた絵画を持ち主へ返還する式典を催した。絵画の所有者は、第二次世界大戦中、フランスに在住していたユダヤ系オーストリア人。ドイツのナチスやフランス警察の追及を逃れて1939年フランスを脱出する際、持ち出すことができずにフランスにおいていった所蔵品で、アメリカのボストン在住の孫にあたるトーマス・セルドルフ氏が式典のため来仏。報道陣を前にオレリー・フィリペッティ文化大臣がセルドルフ氏に手渡しし、大臣はこれからも積極的に戦時中に不当に収集されたり迷子になった絵画の持ち主を探す研究を進めることを約束した。セルドルフ氏への作品の返還は70年ぶりとなる。 絵画は、17、18世紀のイタリアの画家 (Gaspare Diziani, Sebastiano Ricci…)のもの6点。返還手続きは生易しいものではなく、ボストンから駆けつけた84歳のセルドルフ氏は、繊維産業を営み芸術愛好家であった祖父のリチャード・ナウマン氏の思い出を語りながら感激していた。 リチャード・ナウマン氏は第二次大戦前、200点あまりの作品をコレクションしていたが、祖国オーストリアが1938年にドイツのナチと協定を結んだことでオーストリアから逃亡せざるを得ない状況に陥り、その際にコレクションの一部をオーストリアにも置き去りにしなければならなかった。家族とともに幾ばくかの作品をかかえてパリへやってきたが、1941年、スペインからキューバ、そしてニューヨークへ渡るために絵画を急いで手放したのだという。…