先の見えないパンデミックの収束と経済予見
昨日の政府発表によると、コロナウィルスが原因で人工呼吸器を取り付けられているフランスの重篤患者数は 7148人に上るという。これらの人々は全身麻酔で人工的に昏睡状態に置かれ、肺に管を通して四六時中空気を送られている。この状態が2週間以上続くことがあるらしいが、患者の肉体的負担は大きく、心臓や腎臓などの臓器を弱めるという。人工呼吸器を装備したベッドはフランス全国に 5000あるというが、ここ数日は増加数が少しずつ減ってきたとはいうものの、4月2日の 6000人から8日の 7000人以上へと昏睡状態の重篤患者が1週間で1000人増加し、満床の飽和状態をとっくに超えたフランスの医療状況は想像を絶するものがある。
医療用マスクはまだか?!
2020年3月29日。夏時間を迎えたというのに気温が低く、マイナス4℃の朝を迎えた地域でぶどう畑が被害を被り、今夏の収穫の80%を失ったという。コロナウィルスによる人間の活動の休止に加え、経済への追い打ちもあちこちで厳しい。 新型肺炎コロナウイルスによる死亡率は、先年大流行をしたインフルエンザの10倍という話だ。 この新型肺炎の特徴は、感染者の重篤状態にあり、肺をやられて息ができなくなって喉に管を通す人工呼吸器をつけなければならなくなり、そういった患者はほとんどが意識を失っているのだとか。3月中旬、ムールーズの病院でたくさんの重篤患者が出てしまい、手に負えなくなって軍用ヘリでそのうち6人をパリの病院へ運んだことから、病気の異常さに驚いた政府がフランス国民の外出規制に踏み切った、という経緯がある。
コロナウィルス、フランスの措置
パンデミック宣言をされた新型コロナウィルスは、ヨーロッパにも蔓延し始め、3月14日、フィリップ首相が国民に向けてコミュニケを出した。 以下は、在仏日本大使館から配信された在仏日本人へのメール内容。 === 在フランス日本国大使館 配信メール ●本14日,フランス政府は,国内の新型コロナウィルス流行の加速度的な感染拡大(感染者4,499人,うち91人死亡)を受け,ステージ3への引き上げを行いました。 ●発表によれば,本14日24時から,新たな指示があるまで,レストラン,カフェ,映画館,ディスコ等が閉鎖されます。また,食料品,薬局,ガソリンスタンド,銀行,タバコ・新聞販売所といった国民生活に必須のものを除き,全ての商店が閉鎖されます。
仏文化大臣もコロナウィルス陽性
2020年3月9日、月曜、フランス文化省は、文化大臣がコロナウィルス検査で陽性が出たと発表した。 フランク・レイステール文化相(2018年就任)は先週、国民議会や文化省の数々の会議に出席しているが、今のところ国会への伝染予防に関する特別措置は行わないようだ。ちなみに同省は、大臣の健康状態は良好としている。
フランス、お正月の数字 1457
さてフランス。 大晦日から1月1日にかけて、焼き討ちをされたフランス全土の車の数は、1457台(Europe 1)。 一昨年の2018年は、1290台だったので、13%の増加であるという。 ストラスブールは200台余としているが、警察当局は台数はアバウトにしか捉えていない(Franceinfo radio)、としている。いつの頃から恒例になった大晦日の車の焼き討ちは、なんとかならないものか。
オーストラリア火災、放火で24人逮捕
昨年9月から始まって全土を焦土化しているオーストラリア火災では、少なくとも25人が死亡。2000件余りの家が消失した。 1470万エーカー焼失、ニュー・サウス・ウェルズで4億8000万の野生動物が死亡、同州の火災は136箇所に及び、消防士2700人が火災を喰い止めるべく消火にあたっている。ほぼアメリカ合衆国と同じ広さを持つオーストラリアの惨状は、すでにネット上で世界の同情をかっている。 1月8日、オーストラリア警察は、故意に火つけをした24人を逮捕した。
衝撃のオーストラリア火災
摂氏40度を越す酷暑と乾燥が煽る前代未聞のオーストラリア火災は、今やデンマークと同じ領土を焼き尽くし、全土に広がり続けている。 2019年9月から始まった火災は、わかっているだけでも数名のボランティア消防士を含む17人が死亡し、サウス・ウエールズだけで900軒が消失。全土にわたって5百90万ヘクタールが灰燼に来した。先のブラジルのアマゾンやカリフォルニアの大火災を大きく上回る被害はさらに拡大し続けている。
気候温暖化への世界の挑戦、また失敗、問われるリーダーシップ
「悲惨」、「苦渋」、「前代未聞」… 実りのない二週間の交渉の後のCOP25は失敗 マドリッドにおける二週間にわたる首脳間交渉の後、COP25は終了した。 国連事務総長アントニオ・グテーレスは12月15日日曜日のプレスリリースで、 「COP25の結果に失望した。国際社会は、気候危機に対応す積極的な覇気を示す重要な機会を逸したのです」と苦言した。実際、この国際会議は失敗で終わったと言わなければならない。 主要な汚染大国からの具体的なコミットメントなし 会議の本題では、地球温暖化を食い止めるというパリ協定(2015年締結)で定めた目的と現状のギャップを縮めるために、「緊急行動」を求めていたのであるが、主要なCO2排出国のほとんどが具体的な方策を出しておらず、
グリンランドの氷河、新しい現象
グリンランド、数時間で湖が空に グリンランド湖の3分の2にあたる約500万リットルが地面に飲み込まれ地表から消えた。 研究者たちは、グリンランドの厚い氷の表面にある湖が数時間で深いクレバスに流れ込むのをリアルタイムで観察した。これは、地球温暖化でより一般的に見られるようになると予想される現象だ。
化石燃料の利用が地球温暖化を招くことを知っていたエクソンモービル
アメリカ若手下院議員のアレクサンドリア・オカシオ゠コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)が石油会社エクソンモービルで働いていた元科学者二人に審問して明らかになった事実 「ホファート博士、エクソンでのあなたの仕事は、カーボンサイクル(炭素循環)と気候変動が中心だそうですね。1982年に作られたというこのグラフをご存知ですか(スライドを指して言った)。これが何を指すものか説明してください」。
国連が警告、気候変動・世界的アクションへ猶予無し
今年は火の年? アマゾンの大火災、中央アフリカの大火災、温暖化が起こす干ばつは火を呼びやすくし、カリフォルニアでは大火災で街が消滅するなどの災害が毎年のように発生するようになり、異常事態がそこここで日常となりつつあるのを目の当たりにしている。2019年11月26日、国連は気候変動が最悪の状態を招いていることへ警鐘を鳴らし、世界各国の温暖化ガス削減への努力を啓発した。
デンマークの「共感クラス」、幸福の秘訣はここに
小学校から中学を出るまで「共感を体得する授業」があるというデンマークは、世界で二番目に幸福感を感じている国民だそうだ。他の国の大半(特に日本)が教科を教え記憶させ間違いを直すことばかりに重きを置いている一方で、自分の環境やクラスメートと共感して自分を積極的に社会の一員であることに目覚めさせる授業が存在するとは、これこそ目からウロコ。その授業の効用が幸福の国となって現れているという、その内容に迫ってみることにした。 ———————————– https://www.thealternative.org.uk/dailyalternative/2019/10/13/denmarks-empathy-classes どうやってデンマークが世界に名だたる幸福の国になったか? 学校が支える「共感授業」 実を言うとデンマークだけではなく、北欧のすべての国に通じて、低学年から学童に「共感」を教える授業が教育過程の中に組み込まれている。この教育の現場で行われる授業がデンマーク人の幸福を育むの秘訣なのだという。