アメリカ若手下院議員のアレクサンドリア・オカシオ゠コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)が石油会社エクソンモービルで働いていた元科学者二人に審問して明らかになった事実

「ホファート博士、エクソンでのあなたの仕事は、カーボンサイクル(炭素循環)と気候変動が中心だそうですね。1982年に作られたというこのグラフをご存知ですか(スライドを指して言った)。これが何を指すものか説明してください」。

老齢の地球化学者マーチン・ホファートは、「もちろんです。これは未来の二酸化炭素の値を予測したもので、CO2の濃度の変容に伴う気温の変化です」と答えた。「しかも、これは今日、気候が現実にこうなったことを指す実に正確な説明です」。

「つまりこれは、今日起きていることを驚くほど正確に当てている1982年に行われた予測だということですね。ということはエクソン社は1982年、1982年というと私が生まれる7年前ですけど、その時すでに正確に、2019年の地球ではCO2が415ppmの濃度に達し、平均気温が1℃上昇していると予測していたんですね」。


(Video, The Gardian)

 

隠 蔽

この11月の報告によると、CO2濃度は410ppm(1980年代初頭は335ppm)であり、世界平均気温は 1°Cの上昇(産業革命の前と比較)を見せているという。

マーチン・ホファートは「我らは実に優秀な科学者だった」というのに対し、若い下院議員は「確かに、確かに。結局、エクソンは知っていたわけですね」と締めくくった。
ロサンゼルス・タイムスやインサイドクライメート・ニュースなどによれば、1970年代後半から石炭、石油、ガスなどの化石燃料を燃やすことが気候へ影響を及ぼすことを予見していたという。例えば1979年付で残されたメモには、「化石燃料源の利用は、2050年になる前に劇的な環境への影響を及ぼすだろう」とあったという。
(ル・モンド電子版 2019年12月2日)

 

https://www.lemonde.fr/climat/article/2019/12/01/alexandria-ocasio-cortez-donc-ils-savaient_6021262_1652612.html?fbclid=IwAR3DisOceDayaG1KmgvR2o9m5mT0btltx3JVaZZHNB_bKc80NqZC2SyI8z4

https://www.liberation.fr/direct/element/_69596/

(ラ・リベラシオン電子版、2017年8月24日)