フランスから―環境とアートのブログ

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The Economist、2015年展望の表紙、世界の首脳の列から消えた安倍首相

The Economist、2015年展望の表紙、世界の首脳の列から消えた安倍首相

アメリカの経済誌、The Economist、2015年1月号の表紙の人物やシンボルは意味深長 オバマ大統領の隣には中国首相、インド、ドイツ・・・。日本は?? 左奥のほうに浮世絵が! 安倍首相が消えてしまっている。日本経済は世界の後方へ? 浮世絵は、日本の経済隆盛はとうとう過去のものとなリ、世界の勢力と肩も並べられなくなった今の日本の象徴として使われていると読み解ける。
パリ、シャルリ・エブド銃撃テロ事件の明暗(1)

パリ、シャルリ・エブド銃撃テロ事件の明暗(1)

1月15日追記:この一週間の事態の展開はめまぐるしい。昨日14日オランド大統領は、南仏のトゥーロンに停泊しているフランス最大の空母シャルル・ド・ゴールに乗り込み、海軍に向けて年始の挨拶をした。空母シャルル・ド・ゴールはインド洋に向けて出発する予定だったが、イラク湾岸へ向かい、特別任務(戦闘)に加わることになるようだ。オランド社会党政権は2013年、緊縮経済政策のわくで軍事費の大幅削減と軍隊の3万4千人削減を2019年を目処に達成する法案を可決したが、この日トゥーロンでオランド大統領は、「特別の状況を鑑みて、先に決められた政策を見直し軍備縮小の度合いを緩めなければならない」と発言した。 同日14日、イエメンのアルカイダがパリ銃撃テロの命令を下したという犯行声明を出した。また14日は、25カ国で16カ国語に翻訳された300万部のシャルリ・エブドが事件後はじめて発売され、あちこち売り切れが続出するという異変の直後、先のビデオと同一人物と見られるアルカイダの犯行予告とも取れるシャルリ・エブド最新号の漫画化されたムハンマドへの批判がインターネットに流れた。「シャルリ・エブドが過激派に宣戦布告」というジョーク(?)がFBに載ったほどだ。テロに向き合う世界は、一体どこへ行こうとしているのか・・・。
服喪のフランス、1月7日パリの銃撃テロ

服喪のフランス、1月7日パリの銃撃テロ

 Je suis Charlie パリのシャルリ・エブド(Charlie Hebdo)雑誌社で銃撃殺人テロが発生した。「驚くべきことに」(フランス2TVのニュース司会者ダヴィッド・プジャダスの表現から)数時間後には「Je suis Charlie 私はシャルリ」という紙を掲げた何千何万という人々が各地で広場に集い、社会風刺を専門にしていた風刺画家たちの死を悼んで表現の自由、民主主義の根底にあるべき自由の尊重を訴えはじめ、表現のシンボルであるペンや鉛筆をあちこちで掲げる人の姿があった。パリはレピュブリック広場に3万5千人。リヨンでは市庁舎前広場に1万5千、ボルドーで1万3千人、モンプリエは1500人。当日のうちにヨーロッパの各首脳が集合してフランスへの連帯を表明し、アメリカからはケリー国務長官が流暢なフランス語で「すべてのアメリカ国民はフランスに寄り添っています。…表現の自由と報道の自由は民主主義の根底にあるものです。今回の亡くなったジャーナリストのように攻撃がされることがあっても失われてはならない」と述べるなど、世界がフランスのテロ事件に寄せる想いはことのほか熱い。フランスやイギリスは首相や大統領官邸に半旗を掲げ、3日間の全国的な服喪を決めた。
謹賀新年 2015

謹賀新年 2015

明けましておめでとうございます。 環境とアートのブログを続けてまいります、本年もよろしくお願いいたします。  

イタリア、国際現代美術展覧会、出品作家募集コンクール

イタリアのトスカーナ地方リボルノの美術館、Giovanni Fattori Museumの出品作家選考コンクール、賞金獲得やレジデンスのチャンス 現代アートを中心にした《PREMIO COMBAT PRIZE》展にむけて、リボルノのジョヴァン二・ファトーリ美術館(Giovanni Fattori Museum of Livorno)で2015年 6月27日から7月25日に開催される展覧会の出品アーティストを募集。80人が選考されることになっている。 ・応募期限:2015年4月18日 START to PREMIO  COMBAT  PRIZE 2015
展覧会アジャンダ、2014年12月

展覧会アジャンダ、2014年12月

展覧会アジャンダ2014年12月から2015年1月にかけて。 ・パレ・ド・トーキョー 「INSIDE」展 http://palaisdetokyo.com/en/inside 2014年10月20日から2015年1月11日まで。昼正午から夜中零時まで、毎日開館。
今日のPHOTO

今日のPHOTO

今日のPHOTO ―2014年12月のパリ Photography by Shigeko Hirakawa 久々に電車に乗ってパリへ。チュイルリー公園で湿っぽい雨の合間の青空をみた。12月中旬の中途半端な時期も、旅行者がぞろぞろと群れを成してルーブルを囲んでいる。 クロード・レヴェックの赤い稲妻のような作品は、周辺の建物のストラクチャが強すぎて、一段と繊細に見える。ネオン作品は夜だといいのだろう。  
選挙のあと

選挙のあと

日本の衆議院選挙開票速報を、インターネットでリアルタイムで見たのは、今回が初めてだ。読売ONLINEが次々に全国の開票状況を載せ各地域に表示し、与党と野党の当確と議席数、ならびに与野党の議席数の割合を端的に見せてくれたので一目瞭然で大変助かった。 読売ONLINE・http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2014/ 一目瞭然のこのサイトから小選挙区と比例代表をわけた列島地図を引用したい(下)。

アクチュアリティ・世界、中国のGDPがアメリカを追い越す

フランス2TVが発信する世界とフランス国内の情報をピックアップ。2014年12月9日、ビッグニュースNo.1は「中国のGDP国内総生産、アメリカをついに追い越し世界のトップへ」。 [中国の国内総生産がアメリカを追い抜いて世界一に] 一昨日のIFM国際通貨基金の発表によると、2014年の中国の国内総生産GDPが17兆6000億ドルを記録し、過去140年あまり世界一の座にいたアメリカの国内総生産を2000億ドルほど抜いてトップに躍り出た。中国の人口13億。1980年は1兆9000億ドルだったGDPは2014年に17兆6000億ドルへ、つまり10年ごとに倍増を重ねたこととなり、2019年には24兆8000億ドルへ驀進。アメリカを3兆ドル引き離すという予測が立てられている。中国の街頭インタビューで中国人もびっくり。「GDPが世界一なら給料も上げてほしい」と北京で。

選挙に行こう、脱原発

選挙に行こう、[原発問題] 2012年の衆議院選挙では、自民党への実際の投票数は全体の30%であったにもかかわらず、議席数の80%という悠々過半数以上を占める与党となった。たったの30%の票がなぜ80%の議席に豹変したのか? どうやら、二位との接戦で勝った自民党立候補者が多かった、ということだ。接戦ならば、投票に行こうかどうしようか迷っている人の一票が大変なものを言う。すでに述べたように有権者の1%が100万人、つまり100万票という大きな数。投票率を70%に引き上げれば、1000万人以上の声の反映を期待できるのだ。 2012年を振り返ってみよう。投票率は59.32%、戦後最低を記録した。読売ONLINEの当時の解析は、「投票率が減少した背景には、公示直前まで複数の政党が乱立し、争点が見えにくかったことなどが有権者の関心を低下させた可能性もある。また、29年ぶりの[師走選挙]となったことに加え、地域によっては降雪などが影響し、投票所に向かう有権者の足が遠のいたとの見方もある」という。またしても二年後に迎えた降雪と多忙の[師走選挙]! 安倍首相の、低い投票率を期待するかのような二匹目のドジョウの解散劇に、有権者はしっかり対処していかなければならないのだと思う。…
日本・問われる今の政治、日本のGDP消えた一兆ドル

日本・問われる今の政治、日本のGDP消えた一兆ドル

日本の有権者は約一億人だという。つまり投票率1%は100万人に値するのだ。何十万票あるいは何万票で当選する議員がいるとすれば、投票率を1%上げただけでも当選者を変えることが可能になるといことだろう。とくに小選挙区制では、一票の差が勝敗を決めるから、自分が思い描く社会に現実を近づけようとしてくれそうな立候補者がいたら放ったらかしていてはいけない。選挙に行こう!が再び合言葉である。かくいう私は昨日投票を終えました。…

いつまで続く、洪水

フランス南部の洪水は地域を移動しながら続いている。アフリカから来る偏西風が地中海の生暖かい湿気の強い空気を含んで北上し、フランスへ上陸する段階で山陸部の寒気と衝突し大雨を引き起こす。昨日はレロー県(l’Héraut)各地で冠水し、犠牲者が出た。今日はロード県(l’Aude)で多大な被害。 フランス3テレビ、ラングドック・ルシヨンの映像(11月30日、13時のニュースから) ロード、ピレネー・オリアンタルで2000人が避難。 FranceTVinfo web-site..

洪水

秋から冬にかけてフランス各地で洪水があい続いている。今日は、南東フランスで大雨。ル・ヴァールで、道路が冠水し住宅地も水に浸かった。洪水だらけの異常気象の原因のひとつに地球温暖化があげられる。2014年は1900年に設立したフランス気象台始まって以来の暖かい年となった。温暖化は着実に進んでいるといえる。(フランス2TV)2014年11月各地の洪水の様子を見るビデオ…。
11月11日11時、第一次大戦から100年

11月11日11時、第一次大戦から100年

今年の11月11日の休戦記念日は特別だ。1914年に第一次世界大戦が勃発して100年を迎え、激しい戦場となったヨーロッパ各地で大々的な記念行事が行われた。フランスTVは100年目に際して、第一次世界大戦の傷跡を特殊な航空写真を検証する考古学者の目で激戦地ヴェルダンが受けた弾痕による土地の疲弊を追い、また、闘いで初めて使われたという化学兵器(マスタード弾と呼ばれた催涙爆弾)で汚染された土地に訪れ、今日も立ち入りが禁止されている地区を取材した。ここでは未だに毎日のように不発弾や銃弾が採取され続けている。(下のビデオ参照:汚染されたヴェルダンの土地で、2012年だけで47トンの不発弾採取)。100年後の傷跡はまだ生々しい。…