フランスから―環境とアートのブログ

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フランス文化のきのう、きょう

大統領決選投票 フランソワ・オーランド勝利! 

5月6日(日)、フランスの大統領決選投票は、社会党フランソワ・オーランドが勝利。まだ現在開票中で、予想はフランソワ・オーランド51.7%、ニコラ・サルコジは48.3%(白紙投票は数えない)。先ほど現地時間21時30分、オーランドの勝利演説が地元チュル市で行われたばかり。1995年ミッテラン以来、17年ぶりの社会党政権樹立となる。 熱狂的なオーランドと社会党を支持する人々がバスティーユ広場に集まり、夕方からうごかずにオーランドの到着を待ち望んだ。アメリカのオバマ大統領から祝辞が到着。オーランド新大統領は、チュルから特別機でパリ近郊のブルジュ飛行場へ着き、60台ほどのジャーナリストのオートバイに囲まれながら乗用車で社会党の重要メンバーが揃ったバスティーユに向かい、零時半ごろ到着して埋め尽くす民衆の前で演説。左派政治の力量発揮に期待。
八重桜 PHOTOS

八重桜 PHOTOS

今日のPHOTOS パリ近郊の八重桜 Photography by Shigeko Hirakawa  
3月末のウィークエンド、今日のPHOTOS

3月末のウィークエンド、今日のPHOTOS

今日のPHOTOS 2012年3月24日土曜日撮影、ソー公園(パリ南郊外) 急激な気温上昇でパリは22℃に。この春初の人出。 Photography by Shigeko Hirakawa  
樹木の不思議 PHOTOS

樹木の不思議 PHOTOS

今日のPHOTOS Photography by Shigeko Hirakawa .      
PHOTOS - ARBORETUM 植物園

PHOTOS – ARBORETUM 植物園

今日のPHOTOS - 1月29日(日曜日) Photography of Shigeko Hirakawa ALBORETUM 植物園 - 歴史やテーマにそった特殊な植物などを集めて一般公開している植物園。パリ近郊オードセーヌ県シャトネィ・マラブリィ。

フランスの美術教育にかかわった経験 (その1)

フランスの美術教育にかかわった経験 -その1 (日本美術家連盟、連盟ニュース2012年7月号掲載) フランスでの作家活動は今年で28年になる。教育関係では、高等教育の美術専攻の学生の5年制卒業試験官(D.N.S.E.P.)や特別講義などに招聘されることはあったが、大学より年少の子供たちを相手に、教室に自分の仕事を教材として持ち込んで実際に美術教育を行う機会が訪れるのは、実に2008年以降のごく最近のことである。フランスの小中高校の美術教育もしたがってこのころからようやく身近で見ることができるようになった。この稿では、学校で行われる美術教育の内容に言及するまえに、まず作家活動をする私がこうした教育の現場へ徐々に引き出されていった経緯からはなしをはじめようと思う。芸術家と教育者の出会いの中に、日本の状況とは異なるより豊富な情報が含まれていると思うからである。…

アクチュアリティ 古代の美術作品本国返還

2010年に通過した美術作品の返還にかんする法律により、きょう、パリの歴史自然博物館に収蔵されていたマオリ族のミイラ化した頭部20体がニュージーランドに返却されることになった。頭部のミイラはマオリ族特有の刺青を奇麗に残しており、民族研究の対象としても利用されていたもの。このたびは18000kmの距離を越えてニュージーランドからマオリ族が、自らの祖先でもありまた歴史的遺産でもあるこれらの頭部を受け取りにパリに訪れた。 こうした美術作品返却にかかわるフランスの弁護士によれば、「ミイラは人間の死体であって、はたして美術作品として考えられるかどうか大いに疑問のあるところです」という。つまり死体の返還として扱うか、美術作品を返却すると考えるかによって大きな違いが出てくる。「ユダヤ・キリスト教的な立場から見れば、死体は死体」で、返却は当然と見る。…

現代文化と国について 2

“L’Art à tout prix!(どんな代価を払っても、アート!)” フランスは、公が「文化」を語ることが少し前まで一つの日常だったのだが、ここ数年は政治と経済の話ばかりが先行して、文化が語られる機会がまったく僅少になってしまっている。むかしは、国が保護をすることで、荒々しい経済の波から少しでも切り離し、創造されるものが政治的な道具とならないように、文化の論理を真摯に解きほぐす態度が公の側に常に存在していた。国の元首であるミッテランやシラクが、政策の左右にかかわらず、政治のディスクールに必ず文化を基盤におき、「フランス文化の特殊性」「文化の多様性」といったフランスの文化的アイデンティティーを明確にする常套句をあみだし、われわれはそれを毎日のように彼らの口から繰り返して聞いた。フランスの空気は文化ということばで充満されていたと言っても過言ではないと思う。 2007年以来そんなことはついぞなくなり、近年は文化と文明がごちゃ混ぜ。…

PHOTOS 冬のパリ、パリ市立近代美術館付近

  今日のPHOTOS Photography of Shigeko Hirakawa    
謹賀新年 2012

謹賀新年 2012

最新ビデオ(スライドショー): Artworks with changes of nature in autumn- winter in Kanaz (music ” Rain Forest”)

Champs-Elysées

  Champs-Elysées シャンゼリゼ、クリスマスの装い - あと、ちょうど一ヶ月 今日のPHOTOS: Photos by Shigeko Hirakawa 2011.11.25
ベルサイユに専制君主、文化の冒涜

ベルサイユに専制君主、文化の冒涜

文化の冒涜 - 「Outrage at Sarkozy’s Versailles Choice、サルコジのベルサイユ選択の理不尽」とはイギリス、ロンドン発行のThe Art News Papaer (フランスの芸術専門新聞Le Journal des Arts系統)の記事の表現。ベルサイユ宮殿および博物館国立管理局(日本語訳仮称: L’Établissement public du château, du musée et du domaine national de Versailles (EPV))のディレクター職を2007年から勤めてきたジャン=ジャック・アヤゴンのあとを、ジャーナリスト出身のカトリーヌ・ぺガールが引き継ぐことになった。…

9月の記念日

1981年9月18日、死刑廃止、今年30年目 - 1981年に社会党のミッテランが大統領になった年の10月、刑事判決の極刑である死刑廃止案が国会を通過。賛成363票、反対117票で可決して死刑廃止が決定した。このときから御用済みになったギロチンが博物館入りする。ちなみに世論調査で、この時国民の63%は死刑廃止に反対だったという。 2001年9月21日、AZF爆発 - トゥールーズの工場AZFに貯蔵されていた300トンあまりの硝酸アンモニウムが爆発。31人が死亡、2500人が重軽傷を負ったこの日から10年。硝酸アンモニウムは化学肥料の一部として悪条件の中でストックされていたもので、爆発はマグニチュード3.4の地震に匹敵する揺れを記録し、爆発音は80km先まで聞こえたという。大概の負傷者は吹き飛んだガラスによる擦過傷、爆風による聴覚障害で、ノイローゼ鬱病などの後遺症をかかえる人が多いという。このAZF工場の爆発で、フランス全国の似たようなずさんな管理の工場に関する危険地帯が言及されたが、あれからあまり改善されたという話を聞かない。 1981年9月22日、パリ・リヨン間TGV開通30年 - パリ・リヨン間のTVG開通に際し、運転台にミッテラン大統領が乗って話題になった。このときの時速252km。勢いがついたTGVは速度を倍増して軍用飛行機と競争するなどしている映像が残されている。

Venise/ Venezia/ ベニス (2)

Venise/ Venezia/ ベニス (2) 今日のPHOTOS: Photos by Shigeko Hirakawa