メセナ、昔と今
メセナはフランス語でmécénatと書く。発注や個人への資金援助をして芸術や文学を振興することを指していい、メセナを行う人間や団体を「メセヌ(フランス語:mécène)」という。歴史を遡ると、アンリ4世が芸術や文化を擁護し、「メセナをした」という記述があるのが知られているらしく、よく引用されているのを見かけるが、現代では、1980年代初頭にフランス国家が積極的に芸術振興をする政策をとり、生きた芸術家にさまざまな支援を施すことを「国のメセナ」と呼んだのが記憶に新しい。 語源は、古代ローマ時代に活躍した詩人であり政治家であったガイウス・キルニウス・マエケナス(ラテン語: Gaius Cilnius Maecenas、 紀元前70年4月13日[1] – 紀元前8年10月)からきており、その名前Maecenasのフランス語への点訳がmécèneであることに由来しているという。
展覧会アジャンダ、12月
[2013年12月、展覧会アジャンダ] 現代アート展を網羅、PariArt.com ・リヨン・ビエンナーレ(現代アートと舞踏のビエンナーレ)2013年9月12日から2014年1月5日まで。 総合コミッショナー:ティエリー・ラスパイユ、ゲスト・コミッショナー:Gunnar B. Kvaran 現代アート・リヨン・ビエンナーレの5会場:http://www.biennaledelyon.com/fr/edition-2013/expo-internationale/lieux.html
アーティストインレジデンス公募
[Le Château – Résidences de recherche et de création、Le Centre international d’art et du paysage sur l’île de Vassivière, Limoge, France、アートとランドスケープ国際センター、フランス、リモージュ地域ヴァスィヴィエール(フランス文化省関連支援、現代アートセンター)] ル・シャトー、研修と制作のためのレジデンス(グラント付) 第五シーズン:2014年2月17日から6月13日まで。 分野:造形芸術、文筆、その他の各分野から一人ずつ計3人選考される。
Arte Laguna Prize – 第8回アルテ・ラグーナ賞公募
[第8回アルテ・ラグーナ賞 Arte Laguna Prize] 賞金総額、18万ユーロ(約2400万円)、各部門の優勝者への賞金は7000ユーロ(約100万円)。 ♦概要: イタリア文化協会 MoCA (Modern Contemporary Art)は、アルテ・ラグーナ・スタジオとの提携で、現代アートの振興を目的として、第8回国際アルテ・ラグーナ賞コンペを開催する。賞金総額は€ 180000、約2400万円。 後援は、イタリア文化遺産省、外務省、ベネト地域議会、ヴェネチア市、Cà Foscariヴェネチア大学、欧州デザイン・インスティテュート等。 受賞者は、賞金のみならず、ヴェネチア有数の企画によるグループ展、画廊企画展、アーティストインレジデンス、カタログ出版等、数々の賞を受ける。 コンクール部門は5部門で以下の通り。
アーティストインレジデンス公募、マラコフ市現代アートセンター
La Maison des Arts de Malakoff-フランス、マラコフ市メゾン・デ・ザール現代アートセンター企画、グラント付アーティストインレジデンス] 応募内容の詳細ダウンロード(フランス語のみ) l’appel à candidature http://maisondesarts.malakoff.fr (パリの南の境にあるマラコフ市メゾン・デ・ザール現代アートセンターは、このブログでもすでに紹介。) 応募期限:2013年11月25日 レジデンス期間:2014年3月3日から7月6日まで グラント:3200ユーロと材料費
グラント付、アーティストインレジデンス、フランス公募
[アーティストインレジデンス、2014年春、フランス、トゥルコワン市企画 France、Tourcoing] ノール・パ・ド・カレ地域第四番目の都市として、2004年から映像、デザイン、音楽を中心に芸術文化に多大な力を注いでいる。トゥルコワンは「アートと歴史の町」(格付け獲得)を目指し、都市再生と、ヴィジュアルアート、造形芸術の進展を目指し、また、デザインとデジタルアートへの支援を行っている。こうした背景から、生の芸術家とのコンタクトを重視し、4つの町でレジデンスが活発に行われている。 今回は造形芸術家を招き、その作品制作へ協力体制を敷き、制作の現場で一般や学生との交流、およびシンポジウム、討論会などを開催する。
ヨーロッパ文化遺産の日、今日明日
2013年9月14日、15日、9月の第三ウィークエンドは、ヨーロッパ文化遺産の日:Journées européennes du patrimoine。 フランスでは約3万の文化遺産が一般公開される。今年はフランスが1913年12月31日に制定した文化財保護法成立100年目。またフランスが、「文化遺産の日」と銘打って、日ごろ一般公開していない文化の地を公開することを決めて、今年30年目を迎える記念の年となっている。文化遺産の日がヨーロッパ議会に取り上げられてあっという間にヨーロッパ中の国が賛同し、自分らも文化遺産の公開を始めて今日に至っている。 ヨーロッパ文化遺産の日に賛同し参加する国は50カ国。各国テーマを持ち、それぞれ文化遺産を一般に公開しているが、例えばドイツは、国の「負の遺産」である戦争のときの強制収容所等も今後の教育のために文化遺産として公開することを決めた。遺産の概念を広げる意味を持つものとなっている。またスイスではエネルギーを象徴する「火、光」などがテーマ。ハンガリーは近未来、管理が厳しくなる「水」をテーマに問題を投げかける。(以下、フランス文化省へリンク)
公募リンク集、キュレーター、ディレクター、グラント、アーティストインレジデンス、コンクール
[公募リンク集-ヨーロッパ、キュレーター、ディレクター、グラント、アーティストインレジデンス、コンクール] ・キュレーター、アート・ディレクター公募: Malmő Konsthall Seeking Director: we expect you to have university degree in arts/culture or in a field considered by the employer to be equivalent. Starting date: By agreement. Temporary employment (directorship, four years). Contacts: Elisabeth Lundgren, Cultural Director: T +46 (0) 766 342927 – Anna Holmbom, Acting Director, Malmő Konsthall: T +46...
Mandala oublié 忘れられた曼荼羅・その4
2013年4月27日から10月31日まで開催されている「ジュミエージュ、ア・スィエル・ウーヴェール」野外展 土を入れた作品は芝が育ち、4種の青い野生の花が入れ違いに咲き続けることになっている。土から過去の遺跡が起き上がるように、また幻想の遺跡が宇宙に浮かんだように見えるように設計した作品「忘れられた曼荼羅、瞑想の迷路」は夏の間こんな風だ。 ビデオ:忘れられた曼荼羅 8月9日撮影
今日のPHOTO、ヴェルサイユ・ZAP
[ヴェルサイユ・ZAP、ヴェルサイユ宮殿で行われているジュゼッペ・ぺノーネ Giuseppe Penone展の周辺スナップ] Photography by Shigeko Hirakawa: 2013年8月8日撮影。 なんとも暑い一日。ヴェルサイユ宮殿で恒例となっている現代アート展、今年はジュゼッペ・ぺノーネが招かれて行われている展覧会を口実に散歩にでかける。8月上旬のヴァカンスの真っ只中、宮殿入り口の大広場は、フランス各地、ドイツ、イタリア、ルーマニア、チェコなどから訪れた大型バスで埋め尽くされ、遠くからでも人だかりのものすごさが分かるほど。近づくと、切符売り場から正門まで炎天下を長い行列が・・・。ぺノーネの彫刻の大部分は野外に設置されており、ヴェルサイユ庭園のほうへは、切符無しで入ることができ、一安心。
展覧会[クラクフ、ナチス占領下 1939-1945]
更新:2013年8月11日: 〈クラクフ歴史博物館、常設展、等身大で見るナチス占領の時代〉 クラクフの博物館で始まった私を含む二人展を契機に、7月下旬に一週間クラクフに滞在した。ウィークエンドはクラクフの旧市街などを散策し、新しくできたという現代美術館へ足を運んだが、思いもかけず現代美術館の隣の歴史博物館でナチス占領下のクラクフの大資料展を見ることができた。
公募リンク集、芸術大学、スカラーシップ、グラント、アーティストインレジデンス
[公募リンク集、ヨーロッパ:芸術大学、スカラーシップ、グラント、アーティストインレジデンス、キュレーターインレジデンス、コンクール、その他] ・芸術大学、スカラーシップ、研究: University College Cork invites applications for scholarships in the four-year structured PhD programme in Digital Arts and Humanities (DAH). Fellowships are worth EUR 10,000 per annum, plus fees. Ireland. Deadline: July 28, 2013 http://www.ucc.ie/en/cacsss/grads/grep/dah/ The state of Lower Saxony and the Braunschweig University of Art announce scholarships for the year 2013/14. They...
ルーブルで現代アート・今日のPHOTO
Photography Shigeko Hirakawa 2013年7月12日、ルーブル美術館で撮影 http://shigeko-hirakawa.org/blog/?p=7758 (展覧会アジャンダ、7月) ミケランジェロ・ピストレット 1933年イタリア生まれ、アルテ・ポーベラの作家 Loris Gréaud (1979年オーボンヌ生まれ、フランス人アーティスト)