「みんなに結婚の自由を」法案反対デモ、憲兵隊とこぜりあい
<二日後の26日(きょう)国会での内務大臣の発言を後半に追加。> ・「みんなに結婚の自由を」法案反対、数十万人がパリ集会: 2013年3月24日、日曜日。「みんなに結婚の自由を」と題する同性婚を認めるトビラ法(トビラ法務大臣の名から)が、上院の審議にかけられるのを前に、反対派が大々的なデモを行い、ラ・デファンスからパリ凱旋門に通じる大通りであるグランド・アルメを埋め尽くした。警察の発表では30万から40万人が集合したと見られる。 子供は普通のパパとママに育てられるのが一番、といったプラカードや人工授精反対など、同性婚が認められると同時に問題化する子供の養子問題や試験管ベビーの濫用など、現在の家庭の形態が崩れていくことに対する反発を表明し、子供連れの家庭やカトリックの関係者、また政治家はUMPのフランソワ・コペ、元首相のジャン=ピエール・ラファラン、また極右のフロン・ナショナル党のマリーヌ・ルペンなど、右派政党の代表が参加する大規模な集会となった。 デモは次第にグランド・アルメ通りから膨らんではみ出し、通行止めになっていた凱旋門へ。警察のバリケードを押し倒してデモ隊が入る許可がなされていないシャンゼリゼ通りへとはみ出す勢いとなり、防護服にヘルメットの憲兵隊は最前線のデモ隊に大量の催涙ガスを振りかけ、こぜりあい、殴り合いとなった。…
フランスTF1テレビが取材する「福島第一の現在」
TF1テレビ、2013年3月24日、20時のニュース:「福島:二年後の今日も、現地の片づけが続く」 Fukushima : deux ans après, les nettoyeurs sont toujours sur le terrain (震災二年目の3月11日の放送に引き続き、日曜24日20時のニュースで福島の現在が報道された。TF1TVは、2011年の震災、津波、そして原発事故の報道に熱心で、3月16日の炉心融溶報道や炉心の3D説明、放射能の拡散ビデオなど放射線量等のデータを盛り込み、フランス原子力安全委の意見を交えた丹念な放送が続いたことが記憶に鮮明だ。- 参照リンクページ:http://shigeko-hirakawa.org/blog/?cat=18&paged=3 -今回も2年前から福島第一原発事故を見守るフランスの原子力安全委ティエリー・シャルル氏が述べる見解からは、あらためて世界の原子力の専門家たちが危機感を持って福島の行く末を見守っていることを認識できる。S.H.) <要約> 福島。原発事故から2年たち、ようやく人が入れるほどに放射線量が低下し、一日3000人という防護服を身にまとった労働者たちが間断なく働いており、まるで巨大な工事現場のようだ。4つの建屋のうち3つが津波で建物が倒壊し、水素爆発が起きて大方が吹き飛んで大量の放射能が放出した。まず第一に緊急処置をしたのは一号機の建屋で、すっぽりと大きな容器をかぶせ、現在は密閉状態になっている。3号機と4号機はもっとひどい損傷を受けており、特に4号機は燃料冷却プールに近づくために、散乱する大量の鉄骨や瓦礫を片付けなければならない。プールの核廃棄物は、放射能の放出をくい止め、再び大地震が起きて災害を引き起こすような事態が起きる前に、冷却して取り出さなければならない。4号機には大量の使用済み燃料棒が入っており、東電は、4mの高さのある燃料棒を取り出すために、4号機の壊れた建屋の上から大きな構造物をかぶせ、クレーンを取り付けて取り出す計画だ。…

L’Onde ロンド劇場・現代アートセンター
市立の現代アートセンター紹介、パリ近郊編 その2 [2 L’Onde ロンド劇場・現代アートセンター、ヴェリズィ市] L’Onde 8 Avenue Louis Breguet, 78140 Vélizy-Villacoublay +33(0)1 34 58 03 35 http://www.londe.fr/ パリから車で約30分、ベルサイユから5分ほどのところに600席を持つ劇場L’Ondeが誕生して10年目となる。…
ユダヤ人の持ち主へ絵画の返還
フランス文化省は2013年3月19日、フランスの美術館で保管されていた絵画を持ち主へ返還する式典を催した。絵画の所有者は、第二次世界大戦中、フランスに在住していたユダヤ系オーストリア人。ドイツのナチスやフランス警察の追及を逃れて1939年フランスを脱出する際、持ち出すことができずにフランスにおいていった所蔵品で、アメリカのボストン在住の孫にあたるトーマス・セルドルフ氏が式典のため来仏。報道陣を前にオレリー・フィリペッティ文化大臣がセルドルフ氏に手渡しし、大臣はこれからも積極的に戦時中に不当に収集されたり迷子になった絵画の持ち主を探す研究を進めることを約束した。セルドルフ氏への作品の返還は70年ぶりとなる。 絵画は、17、18世紀のイタリアの画家 (Gaspare Diziani, Sebastiano Ricci…)のもの6点。返還手続きは生易しいものではなく、ボストンから駆けつけた84歳のセルドルフ氏は、繊維産業を営み芸術愛好家であった祖父のリチャード・ナウマン氏の思い出を語りながら感激していた。 リチャード・ナウマン氏は第二次大戦前、200点あまりの作品をコレクションしていたが、祖国オーストリアが1938年にドイツのナチと協定を結んだことでオーストリアから逃亡せざるを得ない状況に陥り、その際にコレクションの一部をオーストリアにも置き去りにしなければならなかった。家族とともに幾ばくかの作品をかかえてパリへやってきたが、1941年、スペインからキューバ、そしてニューヨークへ渡るために絵画を急いで手放したのだという。…
アクチュアリティ・Le Zap、フランス
[サイバー・デファンサー] アメリカではオバマ大統領の任期中、ハッカーから情報を守ることが大きな公約となっているが、フランスでは企業のリクルートで、なんと「ハッカー」コンクールが行われている。 世界では一日150万人がインターネット被害を受け、ヨーロッパでは10の企業のうち7企業がサイバー攻撃で被害をこうむり、その被害額は年間875億ユーロといわれている。そこできょう日、企業に必要なのはサイバー攻撃を受ける前に、弱点を発見してカバーし、攻撃してくるハッカーより上手のコンピュータ技術者、「サイバー・デファンサー」が必要なのだ。そこでエコール・ド・アンジェニアー(エンジニア大学)の学生80人が「ハッカー」技術を競う就職試験を行った。試験時間は異常にも夜中の22時から7時まで。内容は、システムの弱点を見つけ、パスワードを解き、人のメールに侵入し、画像を解読し、ハッキングをする、というもので、いずれの行為も「犯罪」なのだが、競争で短時間でハッキングをした学生が見事合格となる。サイバー・デファンサーか、ハッカーか。ちなみにアメリカのFBIにはハッカーの4分の一の人口が寄与しているという話だ。 [ローマ教皇、フランチェスコ一世誕生] 2013年3月13日のコンクラーベで、1936年12月17日、南アメリカ、アルゼンチンはブエノスアイレス生まれのホルヘ・マリオ・ベルゴリオ(Jorge Mario Bergoglio、76歳)が、第266代目のローマカトリック教会の教皇(法王とも呼ばれることがある)に選ばれた。イエズス会で初、また8世紀のグレゴリー3世以来初めてヨーロッパ以外から選ばれた教皇となる。12世紀のアッシジで、謙遜と素朴さと清貧を信条として生きた聖フランチェスコの名前を取って、フランチェスコ一世(フランス語ではフランソワ一世)と命名。これまでのバチカン路線から180度転換する「貧しい人々のためのローマ教会」を目指す。フランス人の85%は、新しいローマ教皇を歓迎。…
アクチュアリティ・日本 震災から二年
2013年3月11日、東北大震災から二年。フランスでも大手テレビ局、新聞、電子版ニュースなどほとんどのメディアが一斉に震災二年目の日本の様子を伝えた。フランス2TVのニュースでは、フランス人駐在員による被災地の難しい復興の現状、進まない除染や、大勢の難民をレポート。「プレハブに住んで毎日テレビを見るか寝るかしかすることはなく、どこにもいけないので大変体に悪い」、また「財産が一切合切やられたので、政府が何とかしてくれるまで動けない。いつまで続くやら、気が重い」といった原発難民のインタビューによる厳しい状況が伝えられた。 3月10日の反原発集会に際して、「原発事故によるこれだけの疲弊と、国民の70%近くが活発な反原発の意思表示をしているにもかかわらず、昨年の衆議院選挙で勝利した原発推進派の右派安倍政権は、再稼動をめざし原発推進を止めない方針」とBFMTVの駐在員が報告。 ----------- ・フランスTF1 チャンネルテレビ、2013年3月11日夜8時のニュース: 要約:除染の見通しがまるでつかない福島県南相馬。「地表2cmはセシウムで汚染されているから5cmは剥ぎ取らないと」。月給1500ユーロで除染の仕事をする人たち。除染した後の廃棄物は野天にたまる一方。政府はどこに廃棄物を保管するか決めていなかったためだ。少しずつ地中に埋めるしかないが、放射能に汚染されたものを包む袋は5年しかもたない。「一時的に土に埋めるだけだが、その先はどうするかまったくわかっていない」。 TF1テレビ3月11日昼のニュース、福島第一原発事故の発生から今日までの要約 ビデオの後半要約:事故後、片づけをあらかた終えた日本政府と東電は、福島第一を制御するために冷却装置を配備した。これは温度を常時50度以下に保つものだが、問題は冷却に使った水の一部が漏れ、建屋の地下にたまることだった。汚染された水が地下水をまた汚染しないように、水を吸い上げ、吸い上げた水を再び冷却装置へ戻すシステムを作った。 一号機はすでに防水加工したカバーがかけられているが、3号機4号機ともに爆発で大きな被害を受けている。日本にとって最初にやらなければならないことは、燃料プールにストックされている使用済み燃料棒をプールから取り出すことだ。というのも、次にまた大地震が起きれば大きな災害につながることは間違いないからだ(談話:ティエリー・シャルル、フランス原子力安全委)。 ----------- 20130313 週刊エンター『小出裕章さんが伝えてきたこと』 ビデオコメント:震災から2年が経つ現在、何か変わったのか? 変わっていないのか? 今週は番組の取り組みを見つめ直すと共に、私たちがこれからも向き合っていかなくてはいけない問題について改めて考えます。 今日は「京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんが伝えてきたこと」 ----------- 日本の3月11日。 報道するラジオ、震災特集…
アクチュアリティ フランス人の健康と女性の日
2013年3月4,5日、フランス2TVのニュースから: [パリの公害最大に、ディーゼル車が吐き出す有毒微粒子] フランス健康省の調査で、ディーゼルガソリンで出る排気ガス公害で、年間4万人が死亡していることがわかった。フランス政府は死亡率の高さを鑑み、有毒な微粒子を含んだ排気ガスを出さない車へ買い替えるよう国民を促す援助金制度を打ち出す方向で協議をすることになった。ディーゼル車は燃費が少なく、ディーゼル車用ガソリンはハイオクと比べて安価なため、エネルギー消費対策の一環として政府が販売を促進していたもの。1980年代176万台だったのが、2010年代には2400万台に激増。現在フランス人の70%がディーゼル車を持っている計算である。近年、排気ガスの有毒性が指摘されたため、健康省による本格的な調査が行われた。 政府の援助策の発案に対し製造業者は、「公害を出す車は、大概が何千キロも走っている古い車で、現在生産されている新しいディーゼル車は、良質のフィルターを使った排気ガス対策が行われ、有毒ガスの排出は大幅に減少しています」。「車買い替え援助策」はざっと見積もって10億ユーロ。政府にとって金のかかる援助策は、はたして本当に必要なのか。 [働く女性が雇用者の半数を占める、アイスランド共和国] 1981年、欧州で初めて女性の大統領が誕生。…
アクチュアリティ・日本
20130301、夜ラジ・近藤勝重のニュース解説・幸せの雑学 (要約:ニュースから。 アメリカのステルス戦闘機F35に日本で生産される部品が使われることについて、国防長官が武器輸出三原則の「例外」として認めると発表。F35を使う国の中には戦争をしているイスラエルも含まれる。国防長官は判断をすべてアメリカまかせ・・・。 マイナンバー法案。個人へICナンバーを配布し、国が個人の所得水準、年金、その他の詳細な情報を把握することになる。昔すでに提案された「国民総背番号制」とまったく同じ志向の法案。ネーミングが変わってマイルドな感覚になったが、個人情報が集中化し他人が管理することになるのは同じことで、現在インターネットで管理されることによって、情報を一元化することの危険性は更に計り知れない。はたして責任は?(「奪われたID」という映画があったが、そうなる可能性も。ある朝起きたら、ほかの知らない人間が家の権利や銀行口座をすべて奪い取っていた・・・というシナリオ。今ですら、ハッカーに重要情報を操作されたり大量の情報が奪われたりしていることを考えれば、マイナンバー制導入のリスクは非常に大きいように思える。)…

フランス文化省が後援する現代アートセンター、5.南東フランス編
[フランス文化省が後援する現代アートセンター] ・第5弾、南東フランス編 - LISTE DES CENTRES D’ART (リンク:フランス文化省サイト)…

Sentier Art et Nature de Jaujac サンティエ・アール・エ・ナチュール・ド・ジョージャック
Sentier Art et Nature de Jaujac、ジョージャック・サンティエ・アール・エ・ナチュール: フランスの野外展のブームの基を作ったイベントの一つ、地域振興のパイオニア、ジョージャックの「サンティエ・アール・エ・ナチュール」の紹介。…
アクチュアリティ・日本
先の見えにくい日本政府のこれからの外交と原発政策について考えるビデオ特集。福島は今。 ・20130221 ニュース深堀 「集団自衛権、外交、TPP、-一刀両断」孫崎享氏 -------- [ビデオ・コメント]: 必聴!孫崎享氏が安倍首相の米国追随姿勢・集団的自衛権の本当の意味・外交政策の裏側・国民健康保険制度の解体の恐れがあり、加盟したら抜けられないTPP(ISD条項)の危険性と罠など新聞やテレビでは報道されない事実を語る。…

フランス文化省が後援する現代アートセンター、4.南西フランス編
[フランス文化省が後援する現代アートセンター] ・第4弾、南西フランス編 - LISTE DES CENTRES D’ART (リンク:フランス文化省サイト)