ベルサイユで、オランド大統領テロへ宣戦布告
["Nous sommes en guerre" 私たちは戦争状態にある] 11月16日月曜日、フランスの服喪の第一日目、全国で1分間の黙祷が行なわれた。この日、オランド大統領はベルサイユの両院合同会議場で722人の議員を召集して、13日に起きたテロの犠牲者へ追悼を表明するとともに、テロ撲滅へ向けて国の方針を発表した。パリ中心に位置する国民議会ではなく、ベルサイユ会議場を表明の場所に選んだオランド大統領の決意の程はなみなみならない。1月のシャルリー・エブドテロ事件時にテロリスト・ネットワークに関する捜査方法が明らかにされたが、国内で監視すべきとみなされる人間が約4000人おり、188もの調査書類が作成中であるという。こうした捜査の下地の上に、13日にパリを襲ったテロリストたちの調査はパリからベルギー、シリアへと点と点を結ぶ作業が迅速に行なわれている。…
パリのテロ後、日本から安否を気遣うメールと私の返事
11月13日のパリで起きた同時多発テロからここ数日、日本の知り合いや友人から安否を気遣うメールをいただく。心から感謝をするとともに、友人の一人から来たメールとその返信の一つをアップします。(S.H.) ――――― Sent: Monday, November 16, 2015 10:23 AM Subject: 大丈夫ですか 平川さま パリが大変なことになっていますが 大丈夫ですか? 自分には思想的なことはよく分かりませんが 何故人が人を殺めなければならないのか 分かりません。 一日も早く穏やかに生活出来るよう 願うだけです。 他人事では有りませんが、十分気をつけて 下さい。 パリの報道を見て、思わずメールせずにはいられませんでした。 某 ――――― 返信:
コートダジュール水害はなぜ起きた、地球温暖化? 過剰都市化?
フランス2TV今日のニュースから 土曜の夜に起きたコートダジュールの水害は、マンドリューからカンヌ、アンチーブ、ビオ、ニースまで、アルプ・マリティーム県の海岸線の大半を襲い、多大な被害と犠牲者を出して、住民のみならずフランス中が衝撃を受けている。死亡20人、いまだ2人が行方不明。商店街が浸水したカンヌでは、用心のため夜間に警備員が置かれたものの、オフィスや倉庫が泥棒に入られるなどの被害がおき、現行犯で9人が捕縛された。また、広範囲にわたる被害は各地から集まったボランティアの手伝いで少しずつ片付けられはじめた一方で、水害ですべてを失った家族が悲しみとともに被災地を去るなどしている。オランド大統領は明日、自然災害の認定をし、いち早く被災地補償金を出す手続きをする運び。
コートダジュール、豪雨で水没被害
ニース・マタン10月4日付電子版はこちら(画像多数) 2015年10月3日、土曜の19時ごろから始まった豪雨で、アルプ・マリティーム県一帯に多大な被害が出た。カンヌ、ニース、ビオ、マンドリューなど、激増した水が町を襲い建物の一階が浸水。激しい勢いのついた流水が車や道路を破壊した。4日朝の段階で、死者16人、行方不明者4人。カンヌでは人が水に流されていくのを目撃したり、マンドリューでは地下駐車場の自分の車を外に出そうと駐車場へ降りた住民が流入してきた水で溺れ死ぬなど、悲惨な被害が確認されている。…
11月11日11時、第一次大戦から100年
今年の11月11日の休戦記念日は特別だ。1914年に第一次世界大戦が勃発して100年を迎え、激しい戦場となったヨーロッパ各地で大々的な記念行事が行われた。フランスTVは100年目に際して、第一次世界大戦の傷跡を特殊な航空写真を検証する考古学者の目で激戦地ヴェルダンが受けた弾痕による土地の疲弊を追い、また、闘いで初めて使われたという化学兵器(マスタード弾と呼ばれた催涙爆弾)で汚染された土地に訪れ、今日も立ち入りが禁止されている地区を取材した。ここでは未だに毎日のように不発弾や銃弾が採取され続けている。(下のビデオ参照:汚染されたヴェルダンの土地で、2012年だけで47トンの不発弾採取)。100年後の傷跡はまだ生々しい。…