ニース・マタン10月4日付電子版はこちら(画像多数)
2015年10月3日、土曜の19時ごろから始まった豪雨で、アルプ・マリティーム県一帯に多大な被害が出た。カンヌ、ニース、ビオ、マンドリューなど、激増した水が町を襲い建物の一階が浸水。激しい勢いのついた流水が車や道路を破壊した。4日朝の段階で、死者16人、行方不明者4人。カンヌでは人が水に流されていくのを目撃したり、マンドリューでは地下駐車場の自分の車を外に出そうと駐車場へ降りた住民が流入してきた水で溺れ死ぬなど、悲惨な被害が確認されている。…
ビオでは老人ホームが浸水被害。大キャンプ場の簡易宿泊施設が洪水で押し流されたカンヌでは一人死亡、生存者がないかどうか消防が捜索中だ。洪水で駅の一部が破壊されたカンヌ駅は、閉鎖を余儀なくされ、2000人の利用客を非難させるなどの措置をとった。寸断された線路のために列車運行は、トゥール・ニース間が当分不通の見込み。
4日(日曜)朝、早速オランド大統領とカズヌフ内務大臣が被害地を視察して、今週中にも被災地への支援金供出を決定する旨を現地で発表した。
3日は夕方、シオタ付近で観測された巨大な竜巻は、何の被害ももたらさなかったが、19時ごろ、ニース付近で2000回もの落雷発生。上空にマイナス60度という異常寒気が発生して高気圧とぶつかり、豪雨を伴う暴風を発生させた。アルプ・マリティームには昨日、暴風雨注意報が発令されていたが、あまり急速な大気の変化に警報を発令する余裕はなかったという。カンヌでは、一時間に195mmという雨量が観測され、一か月分の雨が集中的に降った。
(フランス2TV)
http://www.bbc.com/news/world-europe-34437210