今日のPHOTO
今日のPHOTO Photography by Shigeko Hirakawa ブルターニュの展覧会(トレヴァレーズ領の二人展)オープンの翌日、海岸線にたどり着いて撮影した海辺の花と夕焼け。
プロジェクト「ウォーター・フットプリント」
[プロジェクト「ウォーター・フットプリント」] 構想は2012年。実現は2014年4月、フランス、フィニステール県トレヴァレーズ領での企画展「アーティストの視線」。 展覧会「Regard d’artiste」: トレヴァレーズ領の企画展覧会(アーティスト二人の作品プロフィール): - Shigeko Hirakawa : Water Footprint Project - François Méchain : Perspectives Domaine de Trévarez, Saint Goazec, France 会期:2014年4月12日から10月13日まで、毎日開館。 企画:フィニステール県、EPCC Chemins du patrimoine en Finistère サイト:http://www.cdp29.fr/fr/agenda/view/151/shigeko-hirakawa/ Trévarez: トレヴァレーズ領、便利インフォメーション 平川滋子、プロジェクト「ウォーターフットプリント」の内容と展示作品: インスタレーション「ウォーター・フットプリント」(55トンの水の上を歩く) パフォーマンス「水を追いかける」(1800トンの水を染めて放水) インスタレーション「オー・アン・ブル」 パフォーマンス「水を追いかける」の実施日: ・Festival of Rhododendron, 5月10,11日 ・Rendezvous in the Gardens, 5月31日、6月1日 ・ヨーロッパ遺産の日,9月20、 21日 インスタレーション「ウォーター・フットプリント」(55トンの水の上を歩く)Photo:S.H. 「ウォーター・フットプリント」とは? おおまかにいうと家庭や農業、産業その他で利用されて消費され人間や地域に必要な水の総量のことをさす。
インスタレーション「オー・アン・ブル」
ビデオで紹介:インスタレーション「オー・アン・ブル」: 新作、オー・アン・ブルは、Eau(水)がBoule(球状)になったという意味なのだが、アン・ブル(en boule)で「怒った」という意味にもなるので、「怒った水」という解釈も可能だ。アイデアを思いついたのは2010年あたりだったのだが、トレバレーズでの企画でようやく今年実現に至った。 19世紀に地域のブルジョワの手で建てられたトレバレーズの城は、水洗や電気などの当時の最先端技術をふんだんに利用しかつ周到に完備した城であった。第二次世界大戦中、ドイツ軍が進攻してこの城を拠点としたため、イギリス空軍に爆撃され、城の半分が破壊されるという悲劇にあった。英国空軍は二機の飛行機で城を爆撃する際、カメラを回して爆弾投下の様子を映像に収めている。領地の管理をするフィニステール県は破壊された城の修復を続けており、スレートの屋根の修理はほとんど完了。城の内部をが少しずつ一般公開されると同時に、昔の資料も見られるようになってきた。70年前に城を破壊した英国空軍の爆撃映像は、城の一階で常時放映中だ。 私の作品はこの大雨の中、世界の水不足が近い将来やってくることを示唆した、エコロジーのプロジェクトだ。タイトルは「ウォーター・フットプリント」プロジェクト。オー・アン・ブルは怒った水、のほうが意に適っているかもしれない。(S.H. つづく)
新プロジェクト、ウォーター・フットプリント
更新:2014年2月16日 フランス、フィニステール県、トレバレズ領シュマン・デュ・パトリモワンヌ・アン・フィニステール企画 平川滋子個展 [新プロジェクト、ウォーター・フットプリント] 開催:2014年4月11日から10月末日まで
今日のPHOTO
Photography by Shigeko Hirakawa ちょっと時間がたってしまいました。今日のPHOTOは、12月31日、パリ郊外ヴェリズィ・ドゥー、大晦日のハイパーマーケットのようす。いつもより早仕舞いの大晦日で人々は急ぎ足で買い物に大わらわ。ハイパーマーケットの魚市場脇のSUSHIコーナーには、アジア人が入り、寿司をパックにつめて大売り。売り子がいると客も新鮮だと思うのか、買い物客が集まっていた。 焼き鳥も餃子もある寿司コーナー。 フランスはすっかり回転寿司やパック寿司が定着。このマーケットでは普段も寿司がパックで売られていて、買い物客はあまり驚かない。赤身のマグロ漁が非常に制限されているフランスでは、寿司ネタはほとんどが養殖の鮭。ワンパック約1500円程度。大晦日のこの日は、アジア人が10人ほど入ってパック詰めを忙しそうに行っていたが、寿司コーナーで販売するアジア人を見たのは、20年来これがはじめて。さすがに日本人らしきアジア人は見当たらず。 2013年12月31日、パリ郊外ヴェリズィ・ドゥー、ハイパーマーケット・オーシャンで筆者撮影。
今日のPHOTO
Photography by Shigeko Hirakawa: 2013年12月の今日のPHOTOは、先週訪れたリヨンの特集。 リヨン・ビエンナーレにかこつけてパリを出発した12月13日は、全国的に濃霧注意報が発令され、途中一寸先も見えないほどだったが、リヨン市内は何とか車を走らせられる程度。霧の合間から冬の太陽が現れる瞬間が美しい。 今年のリヨン・ビエンナーレはロボットがテーマで、どのていどアートに変貌しているか判断のしようがないものが多く面白みも少ない。 ひとつふたつ、きらきらしているものがあったかもしれないが、撮影はしなかった。ビエンナーレ周遊のために時間的な余裕を持って来たのに時間をもてあます。サン・ジャンのカテドラルを利用した作家の展覧会を見にリヨン旧市街へ向かい、その足で周辺を散策。リヨン旧市街は、思い出が多い。1988年にフランスで初めて企画個展を開いたギャラリーがここにあったからだ。 一方で、建築の最終段階に入ったかに見えるミューゼ・デ・コンフリュアンスがその突飛な建築デザインで川沿いに巨大な姿を現し始めているのが目を引いている。(S.H.)
今日のPHOTO、ブールカンブレス
今日のPHOTO: Photography by Shigeko Hirakawa. 2013年10月26日から始まる、ブールカンブレス(Bourg-en-Bresse)市にある元王立僧院、ブル美術館の展覧会企画のために、9月初頭に一週間制作のため移動。その折のPHOTOS 。作品は長さ6m50cmの自然木と特殊繊維で作った赤い羽根を三枚、ブル僧院の大回廊に設置するためのもの。赤い羽根は、セラファン(英語圏ではセラフと呼ばれる)という最上位の天使の羽が赤いことにインスピレーションを受けたもので、3対の羽根を持ち、一対は飛ぶため、もう一対は常に体を隠し、最後の一対は顔を隠すという不思議な天使だ。 展覧会は「私の夢の向こう」という題名で50名以上の作家が参加する。なかでも大きな作品は私の作品を含めて3品程度。ブールカンブレス市、ブル美術館(Musée de Brou)は国立歴史建造物センターの中心的な存在でもあり、展覧会は来年2月まで開催される予定だ。ちなみに作品「火の天使」と題した赤い羽根の設置は来週である。(S.H.)
Mandala oublié 忘れられた曼荼羅・その4
2013年4月27日から10月31日まで開催されている「ジュミエージュ、ア・スィエル・ウーヴェール」野外展 土を入れた作品は芝が育ち、4種の青い野生の花が入れ違いに咲き続けることになっている。土から過去の遺跡が起き上がるように、また幻想の遺跡が宇宙に浮かんだように見えるように設計した作品「忘れられた曼荼羅、瞑想の迷路」は夏の間こんな風だ。 ビデオ:忘れられた曼荼羅 8月9日撮影
今日のPHOTO、ヴェルサイユ・ZAP
[ヴェルサイユ・ZAP、ヴェルサイユ宮殿で行われているジュゼッペ・ぺノーネ Giuseppe Penone展の周辺スナップ] Photography by Shigeko Hirakawa: 2013年8月8日撮影。 なんとも暑い一日。ヴェルサイユ宮殿で恒例となっている現代アート展、今年はジュゼッペ・ぺノーネが招かれて行われている展覧会を口実に散歩にでかける。8月上旬のヴァカンスの真っ只中、宮殿入り口の大広場は、フランス各地、ドイツ、イタリア、ルーマニア、チェコなどから訪れた大型バスで埋め尽くされ、遠くからでも人だかりのものすごさが分かるほど。近づくと、切符売り場から正門まで炎天下を長い行列が・・・。ぺノーネの彫刻の大部分は野外に設置されており、ヴェルサイユ庭園のほうへは、切符無しで入ることができ、一安心。
Red Trees & One Hectar Per Second
更新:2013年9月8日:展覧会延長、9月29日まで:[ポーランド、クラクフ、二人展『Common Earth』から、作品 Red TreesとOne Hectar per Second 平川滋子]: 展覧会『Common Earth』- Environmental Art 平川滋子 Shigeko Hirakawa、エリザベス・ベラ Elisabeth Wela 二人展 2013年7月30日から9月29日まで Museum of Japanese Art and Technology manggha ul. M. Konopnickiej 26 30-302 Krakow, Poland Tel: 012 267 2703 & 012 267 3753 www.manggha.krakow.pl
クラコフで共同プロジェクト「Common Earth」
更新:2013年8月10日: 展覧会「Common Earth」が、ポーランド、クラクフ市にある日本美術技術博物館の企画で始まった。アーティストはパリ在住ポーランド人のエリザベス・ベラと私の二人で、展覧会の根幹はお互いに共通の研究主題である環境とエコロジーが出発点だ。
今日のPHOTO
今日のPHOTO フランス、ソー公園の「八重桜」 Photography by Shigeko Hirakawa 前週の「今日のPHOTO」に引き続き、ソー公園の桜の様子を曇天の4月28日、撮影。 肌寒い週末は桜を楽しみに集まった人々でにぎわっていたが、さすがに桜の下に座ってゆっくりくつろぐという気候でもなく、冬着を着込んだ人々は桜に寄り添って立ち話をして何とか満足しているようす。 桜は花びらが何重にも重なってボールをいくつもつけたようなボリューム感満点の「八重桜」は、ようやくつぼみが開いて8部から9部咲き、といったかんじ。