更新:2013年9月8日:展覧会延長、9月29日まで:[ポーランド、クラクフ、二人展『Common Earth』から、作品 Red TreesとOne Hectar per Second 平川滋子]:
展覧会『Common Earth』- Environmental Art
平川滋子 Shigeko Hirakawa、エリザベス・ベラ Elisabeth Wela 二人展
2013年7月30日から9月29日まで
Museum of Japanese Art and Technology manggha
ul. M. Konopnickiej 26 30-302 Krakow, Poland
Tel: 012 267 2703 & 012 267 3753
www.manggha.krakow.pl
「Red Trees」は、高さ3mの特別繊維を利用した2013年の作品。『空気が危ないプロジェクト』で木の性質等をリサーチしていたときに葉緑素が動物の赤血球とよく似た性質を持っていることを発見し、「緑」の木を「赤」に置き換えたもの。植物を人間へすり替えたアニミズム的な思考と、植物の「痛み」をほのめかしたものといえる。
One Hectar per Secondは、世界で自然森林が人間のために失われていく速度のことだ。一秒間に一ヘクタールが、破壊されているという計算だという。森林の伐採のみならず、大量の土地を畑にするために、自然林を焼却してしまい、動物はおろかその土地のエコシステムをすべて破壊した上で、例えばパルムオイルなどの畑を作る、という行為がなされているのだ。そうしたわれわれが日常知らない話を都会に持ってくるためのこのインスタレーションは、直径が5mほどのもの。もう一人のポーランドのアーティストベラの親類が、二日がかりで木を切り、庭で燃やして作った材料を利用させてもらった。
作品はその他、ビデオインスタレーションなど。
Common Earth 二人展は、クラクフ市、日本美術技術博物館マンガで、2013年9月8日まで。
(S.H.)