フランスから―環境とアートのブログ

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フランスの社会と日常

大統領決選投票 フランソワ・オーランド勝利! 

5月6日(日)、フランスの大統領決選投票は、社会党フランソワ・オーランドが勝利。まだ現在開票中で、予想はフランソワ・オーランド51.7%、ニコラ・サルコジは48.3%(白紙投票は数えない)。先ほど現地時間21時30分、オーランドの勝利演説が地元チュル市で行われたばかり。1995年ミッテラン以来、17年ぶりの社会党政権樹立となる。 熱狂的なオーランドと社会党を支持する人々がバスティーユ広場に集まり、夕方からうごかずにオーランドの到着を待ち望んだ。アメリカのオバマ大統領から祝辞が到着。オーランド新大統領は、チュルから特別機でパリ近郊のブルジュ飛行場へ着き、60台ほどのジャーナリストのオートバイに囲まれながら乗用車で社会党の重要メンバーが揃ったバスティーユに向かい、零時半ごろ到着して埋め尽くす民衆の前で演説。左派政治の力量発揮に期待。

アクチュアリティ・不安

・2012年ロンドン・オリンピックを控えてイギリス政府は昨日、不意のテロリズムを想定し、ロンドン市内で英国空陸海軍の出動予行演習を行った(ビデオ)。テムズ川では海軍が、またロンドン市内の公園にはミサイルを装着した地対空ミサイル発射装置が設置されてロンドンの空からの襲撃に備える試運転が行われ、また、オリンピックスタジアムの近隣住宅には、オリンピック開催中は軍の監視所として場所の提供を義務付けるなどの告知をするチラシが配られるなどし、住民たちの不安をあおることになった。

アクチュアリティ・悪天候、大統領選直線コース

・悪天候、竜巻編: アメリカ並み? TF1TVから竜巻ニュース抜粋(ビデオ) きのうトゥールーズ南部で、フランスには大変珍しい竜巻が出現し住民を驚かせた。竜巻は直径約50m、風速毎時130kmから180kmはあったと推定されている。農家の納屋の屋根を吹き飛ばすなどの被害をだして、竜巻は5分ほどで消滅した。 大きな低気圧が大西洋からたすきがけにヨーロッパを覆い、フランスはこの一ヶ月近く雨、雹、突風などの悪天候に見舞われている。昨夜の暴風雨でフランス東部が被害を出して2万世帯が停電したほか、シャラント地方では80cm水位が上がって家屋が浸水するなどの被害を出した。 雨が降り続いて寒いフランスとはうらはらに、ベラロシアやモスクワからオーストリア、ドイツのベルリンあたりまで、中央ヨーロッパではすでに夏の暑さが居座り、ベラロシアで31℃という真夏日。オーストリアでは乾きすぎで森林火災が発生し、モスクワでは光化学スモッグが発生するなどしている。…

J-9、大統領決選投票まであと9日

4月26日夜フランス2TVで、大統領候補2人が時間をずらして選挙公約およびその内容についてジャーナリストと討論した。 [両候補の選挙公約] 移民の受け入れ方: UMPのサルコジ現職候補の運命は、極右フロンナショナルの票獲得の如何が決定する方向にあるといっても過言ではない。すでに他のメディアで、「フロンナショナルは共和国政治と適合しうる」などといった票獲得を目的に極右と足並みをそろえるような発言をしており、TV討論でのサルコジ候補の話題は、フロンナショナルの主眼でもある移民の削減対策からはじまった。すでに公約の中で発表されているとおり、サルコジ候補はこれまでの外国人の正規受け入れ人数を半分に減らすこと、またEUのシェンゲン条約の見直しと、ヨーロッパ周辺からの移民の流入にかんしてEUがもっと厳しくすべきことなどを提案し、この提案にEUが快い回答をしない場合は、シェンゲン条約から脱退することも辞さないと明言した。…

フランス大統領選挙の見通し

フランス大統領選挙は2012年4月22日(日)に行われ、79.47%の高い投票率を記録して首位に社会党候補フランソワ・オーランド、二番目に保守現職大統領ニコラ・サルコジが占め、17.9%を獲得した極右政党フロンナショナルのマリーヌ・ルペンが第三位につけるという結果がでた。 フランソワ・オーランドとニコラ・サルコジの決選投票は、5月6日(日)に予定されている。…
フランス大統領選挙、きょう

フランス大統領選挙、きょう

大統領選挙、投票率79.47%。開票結果…

アクチュアリティ、演説合戦

大統領選挙を一週間後に控え、フランス全国あちこちで大統領候補がシンパを集めた。 ニコラ・サルコジはコンコルド広場で、フランソワ・オーランドはパリ東のヴァンセンヌで、それぞれ5000人以上の人々を集めて演説合戦。 フランソワ・オーランド (ヴァンセンヌ) ニコラ・サルコジ (コンコルド広場) フランソワ・バイルー (マルセイユ) ジャン=リュック・メランション (マルセイユ)

アクチュアリティ、J-8

J-8 、大統領選挙まで、あと8日: 4月22日に行われる大統領選挙に関する4月10,11日付け大統領候補10人の投票率世論調査(CSA)-…
3月末のウィークエンド、今日のPHOTOS

3月末のウィークエンド、今日のPHOTOS

今日のPHOTOS 2012年3月24日土曜日撮影、ソー公園(パリ南郊外) 急激な気温上昇でパリは22℃に。この春初の人出。 Photography by Shigeko Hirakawa  

アクチュアリティ・日本、震災から一年

フランスTF1テレビ、2012年3月11日、13時と20時のニュースから 震災から一年、ルポルタージュ。 フランスTF1テレビ、2012年3月11日、13時のニュース、福島第一原発事故以降のフランスの原発安全対策、シミュレーション。EDFフランス電気会社は、フランス原子力発電における防災訓練をデモンストレーションとして行った。「事故が起きてから、24時間以内に冷却すれば放射線を外へ放出させる可能性が僅少になります」。高い放射線が出てしまった場合はロボットを利用して人員の被爆を避けるなどの工夫を急ぐなど、緊急事態への対応の可能性を詳細な予測を立てつつ明らかにする方向にある。福島原発事故を受けてフランス原子力安全委員会が政府に提出した安全対策をEDFが実施するには、約100億ユーロ(1兆円強)がかかる見込みだ。 フランスの原発防災訓練…

政治・Zapping

アクチュアリティ・政治・ザッピング: J44 (大統領選挙まであと44日) サルコジ発言 - 3月8日朝、「大統領選に敗れたら、政治から身を引く」と、2月の発言に引き続いてTVで退陣発言。あちこちでインタビューをされるたびに同じ質問をされて、「負けたら(翌日にでも政治を)止める」を繰り返した。これに対し、フロン・ナショナル(極右政党)のマリーヌ・ルペンや社会党出身PG(極左政党)のジャン=リュック・メランションは、「選挙前から負けを認めたようなもんじゃあないですか」と冷たく批判。メディアは一日中このサルコジ発言を取り上げ、「サルコジ候補、背水の陣?」といった憶測を飛ばした。…

アクチュアリティ・数字

数字: フランス人の平均給料は、1605ユーロ(17万円程度)。給料の偏差は職種以外に男女間にもあり、女性の賃金は男性より24%低い。男性に比べ女性のほうが正式社員として働く率が低く、臨時雇いやパートが多いことが理由のひとつにあげられる。 物価高。昨年比で、食料品が4.4%値上げ。肉類、飲料水などに値上げが目立つ。飲料水の値上げは昨年国民議会を通過した清涼飲料水への新しい消費関税がこの1月履行されたことによるもの。ガソリン代高騰。一日中車を利用するタクシー業者や自動車教習所などの教習費への跳ね返りが大きい。…

ニコラ・サルコジ、大統領選へ出馬、TVで正式発表

アクチュアリティ、ニコラ・サルコジ、大統領選へ正式立候補宣言 - J67、つまり大統領選挙第一期戦まで67日。TF1テレビの20時のニュースに招待されたニコラ・サルコジ現職大統領がようやく今日、「強いフランス」というスローガンを打ち出し、次期大統領選への出馬表明をした。大統領選挙第一期投票日までのカウントダウンが始まって残す日数が2ヶ月強となり、ニコラ・サルコジのUMP党にすれば待ちに待った立候補宣言であるが、このところ数週間にわたり、選挙公約ともとれる今後の失業対策や消費関税の値上げによる経済恐慌緩和策の提案、倒産しかかった会社への遊説を足しげくするなどして、すでに予想されていた立候補である。5年前の初戦2007年当時は、選挙の前年の11月に立候補し、半年近い長い選挙運動をしたのに対し、今回は野党の立候補者ならびに与党UMPからの立候補者も出揃って、一番最後の立候補となった。…

アクチュアリティ、寒波、女性高官の増加法案可決

ヨーロッパの寒波、二週間目に入る - ヨーロッパの寒波は東欧を中心に540人以上の犠牲者を出した。フランスでは1985年以来の寒波となり、極力ブラックアウトを避けようと数日にわたり電気の節約が呼びかけられていたが、とうとうきのう19時段階で電気消費量が10万5百メガワットを記録したためEDF電気会社が警戒態勢に入った。きょうは、ジュラのサン・ピエールで-28℃まで下がり、全国53県に注意報発令。寒さによる交通の便の悪化、および収穫の激減により、生鮮食品、特に野菜の40%から60%の値上がりがめだち家計にも影響が出始めた。この寒さは週末まで続くもよう。 女性高官の割合を増加する法案通過 - 現在フランスは、公務員のうちの60%を女性が占めているが、機構幹部職や大使などへの女性の起用は、わずか全体の10%にとどまっている(男性が90%)。こうした高官抜擢に関する男女比率の大きな不均等を解消するため、女性の割合を、2013年に20%、2015年30%、2018年に40%へと徐々にかつ意識的に引き上げていく法案がかけられていたが、きょう全会一致でこの法案が国民議会を通過した。…