法成立51年、フランスの女性解放のプレリュード
1965年、女性の経済自立を許す法律が成立 女性解放の端緒をきったといわれる経済的解放は、1965年7月13日に起きた。 自由を謳歌する今となってはまったく想像もつかないが、51年前のフランスの既婚の女性には、まだナポレオン法典が定義する民法が部分的に生きていて、自分の配偶者の許可なしに働いたり銀行の口座からお金を引き出すことはできなかったのである。 ナポレオン一世が1804年に成立させた「ナポレオン法典」は、男性支配を強調し、既婚女性にあらゆる法的制約を課していた。 〈既婚女性の権利を奪っていたナポレオン法典とは〉
カランボラージュ展とレヴィ・ストロース
カランボラージュ展 Carambolages 2016年7月4日まで、グランパレで。 ジャン=ユーベール・マルタンの企画による展覧会「Carambolages」展が現在グランパレ国立ギャラリーで開催されている。「ゲームのルールは、自分の目だけに頼って展覧会を見ること」という企画者の但し書きから始まる展覧会は、紀元前エトルリア彫刻からヴィム・デルヴォワなどの現代アートまで185点を集めたものだ。 ほかの通常の展覧会が見せるような、時系列的な並べ方やメッセージ性、意味や物語をつくりあげる図像学、あるいは地域や異文化などのカテゴリーでくくるといったスタンダードな美術展のありように背を向け、旧来の知識や批評から離れて、ここでは目で受け止めるものを確認しょうではないか…
ネルソン・マンデラの死とアメリカの大統領
南アフリカのヨハネスブルグ郊外の自宅で療養をしていたネルソン・マンデラが12月5日、95歳でこの世を去った。奇しくも、9000kmはなれたイギリスのロンドンで、ネルソン・マンデラの生涯を描いた映画の上映試写会が行われており、マンデラの二人の娘が試写会に招かれてこの映画を見ていたときだった。ジャーナリストのインタビューに、「父は元気です、静養しています」と答えて試写会に臨んだ娘たちは、映画の途中で父親の急逝を係員から耳元で知らされることになった。…
アクチュアリティ
[更新:2013年8月29日、フランス2TVのニュース、ルモンド記事追加] [マーチン=・ルーサー・キング、ワシントンDCの演説からきょうで50年] http://tv.msnbc.com/2013/08/28/civil-rights-photographer-the-march-on-washington-was-only-a-beginning/ マーチン=ルーサー・キングの有名な演説から50年目の今日、アメリカの大統領に黒人オバマ大統領が就任していることに感慨を覚えるかのように、フランスTVでは昨日から記念日に触れている。1963年8月28日、ワシントンDCで行われた彼の演説にはアメリカ各地から黒人が、そして黒人のみならず白人も地面が見えなくなるほど詰め掛けた。白人と同じバスにも乗れず、レストランにも入れず、トイレまで別々の差別以上のセグレゲーションを黒人が受けていた時代に、人種差別を超える時代が来ることを願ってMLキングがここで5回繰り返した「I have a dream」は今もなお深く人々の心に刻み込まれている。