[マルセイユ・プロヴァンス 2013] 1月12日(土)・13日(日)、マルセイユ市で開会式


マルセイユ・プロヴァンス・メトロポール(Marseille Provence Métropole)は今年、ヨーロッパ文化首都(Capital Européenne de la Culture)に指定されており、年の暮れまでヨーロッパの文化の粋を集めた活動を行う。今週末が開会式。…

2004年のヨーロッパ文化首都リル市の大催事のあと、ボルドーやトゥールーズなどとともに最終選考に残ったマルセイユは2008年9月、2013年の欧州文化首都に選ばれた。マルセイユ周辺の地方自治体約90市町村を集めたマルセイユ・プロヴァンス・メトロポールはこうして、ベルナール・ラタルジェの指揮下に「マルセイユ・プロヴァンス2013」と命名されて、開催へむけて大工事が行われた。

EU ヨーロッパ文化首都(Capital Européenne de la Culture)政策

ヨーロッパ文化首都(Capital Européenne de la Culture)は、もともと1985年、ジャック・ラング(当時のフランス文化大臣)とメリナ・メルクーリ(ギリシャの女優・政治家、当時EU文化顧問)が、ヨーロッパ連合加盟国の都市を選んでそれぞれに文化の中心的な役割を与えるべく発想した名称で、一回性の意味合いが強い万国博とは違い、文化的創造力を根付かせることによってその町のイメージや経済力アップへ貢献をする目的で行われ始めたものだ。1985年以来毎年の行事となり、1990年のグラスゴーや、1993年のアントワープなどは、各都市へ大きな転換期をもたらすものとなっており、2013年のマルセイユでは文化首都としてのイメージアップとともに地中海文化の掘り起こしや新しい創造へのてこ入れ、そして経済振興へ大きな期待がかかっている。

 

La Villa 建設中の文化会館 - 展覧会、シンポジウム、出会いの場、パフォーマンスなどに使われる予定

 

[マルセイユ・プロバンス2013、ヨーロッパ文化首都の主な数字]

・イベントの数、500

・工事の数、50

・新しい建設工事、20

・美術館、博物館、新規竣工建設物での展覧会の数、30

・2009年から2013年のあいだにかかったバジェット、9000万ユーロ (内訳:3分の2が13の企画団体財政から、ヨーロッパ連合から150万ユーロ、フランス国家から1225万ユーロ、メセナから1500万ユーロ)

・文化活動が行われる建物築工には、国から6億8000万ユーロ。

・ヨーロッパ文化首都年で、今年一年の町の収益(商店、レストラン、小売店など)に約100万ユーロを見込んでいる。

・観光客、800万から1000万人。

 

Le Mucem Marseille

Musée des Civilisations d’Europe et de Méditerranée (欧州と地中海文明博物館、建築フォトモンタージュ)

・建築面積:26 000 m²

・建築工費:1億7500万ユーロ

・所有:フランス文化省

 

la ministre de la culture Aurélie Filippetti, photo: France3 フランス文化大臣、オレリー・フィリィペッティ

 

[2013年1月12日、開会式のイベント]

L’Art à l’endroit(現代アート) - Contemporary Art Trail (展覧会現場地図と説明) 12日土曜、11時から開催。
11人のアーティストが13箇所で作品展示(グザビエ・ヴェイラン、フランツ・ウエスト、草間弥生、トーマス・ハウスィーゴー、キム・ソーヤ、ホアン・ヨン・ピン、ソフィア・タボアス、ユーゴ・ロンディナン、など)。

開催式 17時半から、コンサート、光の祭典、パフォーマンス (英語のプログラム)

 

[ウィークエンド・プログラム] (仏・英語PDF)

 

マルセイユ港 Photo:S.H.