アクチュアリティ、環境

[ウィークエンドは全国的に渋滞]

7月最後のウィークエンドは、バカンスから帰る人とこれからバカンスに出る人たちの車で全国の幹線道路が渋滞する。今年も例年通り、金曜の夜から土曜にかけて注意を呼びかけている。「なるべく早くでようと5時に起きましたが、それでもだめですね」とカタツムリ走行。


[温度上昇と排気ガス増加へ対策、ストラスブールから]

フランス全国の幹線道路が車で埋まるこの時期、季節もようやく夏らしくなり真夏日が訪れるようになったのはいいが、温度の急上昇と排気ガスの急激な増加による大気中の光化学オキシダント(オゾンといわれる活性酸素で健康に害を及ぼす)が180mg/㎥を超えると懸念されている。そうした大気汚染を少しでも和らげようと、ストラスブール市では、トラム(路電電車)の料金を一日均一1.6ユーロ(160円程度)にし切符一枚で町中自由に行き来できるようにした。このおかげで、車を使わずにトラムを利用する人々が10%増加。「車の中で渋滞でイライラする必要はないし、時間通りに目的地につけるし、安いし、いいですよね」と利用客からも歓迎の声。ただし、この料金制はオゾン量に対応する短期間しか行われないため、どれだけ環境に良い影響を及ぼすかは定かではない。長期的にかつ広範囲で少しずつこうしたことが行われることで、日ごろの人々の習慣を変えていくことが本質的な目的だという。

[水道の水、危険]

セーヌ・マリティームのボルベック市で、水道汚染が発覚し、水道の水を飲まないように市民に呼びかけている。汚染は近くの薬剤工場の排水溝から出たものとおもわれるニトロソモルフォリンによるもので、発がん性物質として知られている。薬剤工場では「問題の排水溝は利用していないもので、薬剤が外に出るような操作はしていません」と否定。しかしながら水道汚染は厳然としているため、ボルベック市役所では住民2万2千人一人ひとりにたいし、一日3リットルの飲料水を配給することにしている。

[豪雨]

きのう昼から昨夜にかけて、マイエンヌ地方で集中豪雨があり、一時間に50cmの雨量を記録した。あちこちで浸水、市内で1m水が出たところもある。消防隊の出動は300件に上った。

[アメリカの旱魃の影響]

フランスの麦の生産高が世界一に? フランスの雨続きに反し、アメリカではこの4月から大旱魃に見舞われ、通常降雨量が35cmのところ5cmしか無く、全国的に重大な被害がでている。麦やとうもろこしなどが枯れ収穫が無いまま干草にするなどの処理を6月に行い、食べさせられない家畜を売り払うなどの農家が続出している。「値段が破格になり損をするとわかっていながら家畜を売らなければならないのは、本当に断腸の思いです」。

(フランス2TV、TF1TV)