フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "ストラスブール"

環境、あれこれ

アクチュアリティ、環境 [ウィークエンドは全国的に渋滞] 7月最後のウィークエンドは、バカンスから帰る人とこれからバカンスに出る人たちの車で全国の幹線道路が渋滞する。今年も例年通り、金曜の夜から土曜にかけて注意を呼びかけている。「なるべく早くでようと5時に起きましたが、それでもだめですね」とカタツムリ走行。

アーティストインレジデンス公募、二箇所

artist in residence – HORIZOME アーティストインレジデンス公募。 現代アートの研究および制作レジデンス。 自己の研究テーマにたいし追求する態度が明確に伝わり、また、他の表現メディアに転換可能な柔軟性を持つアーティストを募集。 テーマは自由。地域や環境、社会的問題意識が必要。 <条件> 期間はプロジェクトによるが、二ヶ月以上。 一ヶ月1000ユーロの援助金(グラント)。 作品制作に関して1000ユーロの援助金(条件付グラント)。 Horizomeから、宿泊施設とアトリエが提供される。 <応募内容> モーチベーションをしたためた手紙。 CV ポートフォリオA4サイズ。その他、録音物、出版物。 SIRET番号。 <応募期限> 2012年1月31日。 <応募先> フランス、ストラスブール市 Association Horizome 28, boulevard Dostoïevski 67200 Strasbourg, France Tel: + 33(0) 3 69 14 56 42 contact@htp40.org 応募要項およびHorizomeサイト http://www.htp40.org --- artist in residence – LA BOX アーティストインレジデンス公募。 Bourges(ブルジュ)市の国立芸術学校で行われるアーティストインレジデンス。 <条件> 期間、3ヶ月。 グラント、3000ユーロ支給。 国立芸術学校の学生へ仕事の説明をするコンフェランスを皮切りに、学内で制作を開始する。 <応募内容>...

アクチュアリティ、ロム

ストラスブール - 欧州議会が、フランス政府のロム(日本語ではロマと訳されている)の強制追放に反対する議員投票を行った。大多数のヨーロッパ議員がフランスの人種差別による強硬手段に怒りを表明。強制追放の即刻中止をフランスに要求して、満場の議員から大拍手が巻き起こった。しかしこれに対し、ルーマニアを訪問中のフランスの移民大臣、エリック・ベソンは「欧州議会のおしつけがましい決断には従わない。追放は続行する」と発言。 議員投票の重大性を認識する欧州議会記者は、「無謀な強制追放の敢行で、欧州のなかのフランスの信頼が大きく揺らいでいる。フランスは欧州議会の意向を尊重すべき」、と述べている。 医療費 - 医療費の払い戻しが目減りし、フランス人の16.5%が歯科や長期の医療など、高価な治療費が必要な病気治療を先送りにしているという事実が判明した。この数字は30年前の4倍にのぼるという。 UMP党会議室捜索 - ロレアルの後継者で億万長者のリリアンヌ・ベタンクールに、レジオン・ドヌール勲章を贈るよう裏工作をした疑いで、UMP党会議室が当局の捜索を受けた。UMP(現在の与党)は、リリアンヌ・ベタンクールから2007年、サルコジの大統領選挙の政治献金を受けたり、ベタンクールの数億に上る脱税に関与したりスイス銀行の預金を見逃したり、この春以来、億万長者と政府のあきれた関係が次々と暴露され疑惑が拡大し続けている。なかでも現労働大臣エリック・ヴァートとその妻が、闇の金銭関係に大きく関与している疑いがもたれている。 ベルサイユ宮殿で村上隆展 -2010年9月14日から、ベルサイユ宮殿で村上隆展が開催される。漫画を主題にキッチュな立体や絵画やビデオなど、作品22点が荘厳なベルサイユ宮殿に展示されるが、この展覧会に際し、フランスでは、インターネットで反対署名運動が展開した。反対署名者の数はなんと10万人にのぼったという。 「クラシック音楽の中でロックを聴いて何が面白いか、ってことですよね。展覧会はナンセンスです」という批評家の意見。元文化大臣のジャン=ジャック・アヤゴンは、「マリー・アントワネットの当時も、新しいものを追い求め続けていたんです。そうした空間に、いまの時代の新しいものを持って来てもまったくおかしくはない」。当の村上隆は、「漫画は現代の風潮です。セザンヌがサント・ヴィクトワール山を描いたように、私も現代を描いています。・・・。今までベルサイユで行われたジェフ・クーンズなどの作品からイメージを得て、作品を展示しました」。フランス人が「カルチャー・ショック」と形容するベルサイユ宮殿を現場にした村上隆の展覧会は、開催前からすでに大きな論争を呼んでいる。