7月9日の夜から10日の朝方にかけて降った激しい豪雨は、短時間で68mmという雨量を首都パリにもたらした。この雨でルーブル美術館は、館内に展示されていた絵画作品が被害を受けたと発表した。
13日木曜の当館のコミュニケによると、セット・シュミネ室に展示されていたニコラ・プッサンの四季のうち「春」と「秋」、及び、ジャン=フランソワ・ド・トロワ「マルドシェの凱旋」の絵画のニスの部分が濡れているのを確認したという。(communiqué mis en ligne jeudi soir)
これらの絵画は念のため早急に修復室に運ばれ、状態を検査中だ。
またスリィ翼二階の17世紀フランス絵画部門の展示室で、絵がかけられていた壁に水の跡があったため、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールとドゥースターシュ・ル・スアールの3枚の絵も、取り外された。
臨時閉鎖と作品退避
大きな被害はなかったとはいえ、漏水は一部の展示室と、絵画のみならず、エジプトの古代部門の作品の臨時撤去を強いている。
その結果、一時閉鎖されるのは、ドノン翼の中二階(イスラム・アート、ローマ時代地中海オリエントの展示室)、スリィ翼一階(セット・シュミネ展示室、アンリ4世階段)、及びクール・カレ二階(フランス絵画展示室の一部)。
今週はルーブル美術館は平常通り開館するが、上記の展示室は閉館となるため注意されたい。
(キュルチュール・ボックス)