「みんなに結婚の自由を」法案反対デモ、憲兵隊とこぜりあい
<二日後の26日(きょう)国会での内務大臣の発言を後半に追加。> ・「みんなに結婚の自由を」法案反対、数十万人がパリ集会: 2013年3月24日、日曜日。「みんなに結婚の自由を」と題する同性婚を認めるトビラ法(トビラ法務大臣の名から)が、上院の審議にかけられるのを前に、反対派が大々的なデモを行い、ラ・デファンスからパリ凱旋門に通じる大通りであるグランド・アルメを埋め尽くした。警察の発表では30万から40万人が集合したと見られる。 子供は普通のパパとママに育てられるのが一番、といったプラカードや人工授精反対など、同性婚が認められると同時に問題化する子供の養子問題や試験管ベビーの濫用など、現在の家庭の形態が崩れていくことに対する反発を表明し、子供連れの家庭やカトリックの関係者、また政治家はUMPのフランソワ・コペ、元首相のジャン=ピエール・ラファラン、また極右のフロン・ナショナル党のマリーヌ・ルペンなど、右派政党の代表が参加する大規模な集会となった。 デモは次第にグランド・アルメ通りから膨らんではみ出し、通行止めになっていた凱旋門へ。警察のバリケードを押し倒してデモ隊が入る許可がなされていないシャンゼリゼ通りへとはみ出す勢いとなり、防護服にヘルメットの憲兵隊は最前線のデモ隊に大量の催涙ガスを振りかけ、こぜりあい、殴り合いとなった。…
アクチュアリティ
[「みんなに結婚の自由を」法案、今日可決] 10日間のマラソン協議、および協議に向けての仕度などを含めると総計15日間にわたる調査の末に成立した「みんなに結婚の自由を」法案は今日2月12日、国民議会投票で過半数を取り、可決した。賛成329票、反対229票。社会党政権下のクリスチアーヌ・トビラ法務大臣が政府の姿勢を貫いて多数の反対派を論破し、勝利を招いたかたちだ。法案の通過に国会議員全員総立ちで拍手が沸きあがった。4月2日に上院で検討される予定。(フランス3TV)…
アクチュアリティ
[「みんなに結婚の自由を」法案、10日間のマラソン協議終了、国民議会で投票の運びへ] 社会党オーランドの選挙公約の一つだった同性同士の結婚を正式に認める「みんなに結婚の自由を」とよぶ法律の立法化が、右派勢力を含めキリスト教団体や一般市民を含む反対派により、国民議会に通過させる前に法案そのものを国民投票で問うべきとする猛烈な要請を浴びていたが、昨日、丸10日間にわたる細則の検討を終えて、法案は無事、国民議会で投票にかけられることになった。 リベラシオン電子ニュース Libération: 法案についてのマラソン協議は、同性同士の結婚と同性婚を行ったカップルによる子供の養子縁組や人工受精が問題で、反対派の中枢にある右派UMP党と、昼夜土日を問わずぶっ続けの討論が最後まで行われた。…
アクチュアリティ、年始のZapping
[新年始業、1月3日] 年始に当たってのジャンマルク・エロー首相の目標は、当面三つ。1.雇用問題。失業問題および契約雇用や季節労働者などの問題へ切り込み、就業者の安全対策を立てる。2.すべての人々に平等に結婚を。ホモセクシュアルの結婚(同性婚)を中心に、特に女性のカップルの人工授精にかんし倫理・司法を絡めた問題の解決策を探る。3.憲法評議会にクレームをつけられた年収100万ユーロ以上の所得者に対する75%の重税策の見直し。課税の期間や被課税対象など詳細にわたって見直し憲法に抵触しない課税のかたちをみつける。 [ジェラール・ドパルデュー、ロシア国籍を取得] ロシアのプチン大統領が昨年末、フランスの俳優、「パルデュー氏が望むなら、望みはもう叶ったも同然だ」と発表していたが、3日、プチン大統領がじきじきジェラール・ドパルデューにロシア国籍を贈与した。特別待遇措置である。…