ル・パリジャンが、今年中止になった音楽、演劇、パフォーマンス、ダンス、現代アートなどの文化活動やフェスティバルを集計。開催中止、機関の消滅、文化施設の閉鎖などを含めた総計は、143に上ることが分かった。同紙は「クライシス・マップ! フランス文化が死ぬ」と題した地図を発表している(下のリンクを参照)。
いずれも、予算や公共の支援削減によって運営不可能となったもので、同紙は「国が厳しい選択を迫った」としている。主な原因は、2014年3月の地方選挙で政権が交代した市町村の政策転換によるもので、消滅の憂き目をみたフェスティバルの中には、今年10万人の来場を見込んでいたベルフォールのロックコンサートなども含まれ、関係者のみならず一般からも、「文化の危機的状態」という声が上がっている。
クライシス・マップ
http://umap.openstreetmap.fr/fr/map/cartocrise-culture-francaise-tu-te-meurs_26647#6/46.536/2.681
(ル・モンド電子版より)
美術関係は地図のブルーマリンの吹き出し部分。ほかのフェスティバルと比べると少なく感じるが、バース・ノルマンディー現代アートセンター消滅、シェル現代アートセンター閉鎖、モーブージュ・ポンピドーセンター建設中止、ランス大美術館プロジェクト中止、シャトー・ダヴィニョン県立ギャラリー閉鎖などの、大きな痛手が目立つ。
(S.H.)