フランス2TV企画、「フランス人が好きなモニュメント LE MONUMENT PRÉFÉRÉ DES FRANÇAIS」は9月20日土曜日、ヨーロッパ遺産の日に全国投票の結果発表の日を迎えた。なんと、22地域の代表のなかから一位になったのはブルカンブレス市のブル王立僧院!!!ベルサイユ宮殿、ルーブル、あるいはロワール川の中世の城、サンマロー、ストラスブールやルーアンの大聖堂などの幾多の著名な建造物を下し、「フランス人の好きなモニュメント2014」のトップに輝いた。
少し前、ローヌ・アルプの人気投票で地域のトップになって嬉しい、というブログを書いたばかり。ブル王立僧院は現在、僧院の機能はまったくなく、「ブル美術館」として美術館機能が主となっている。そのキュレーターが、ブル王立僧院で撮ったフランス2TVのこの番組の司会者のスナップをFBにアップしていたのが気になっていたが、どうやらこれは一等賞になった授賞式を撮影中のものだったらしい。ブルカンブレスの市長が記念品を受け取って、お祝いの風船を飛ばした。今夜は、ブル王立僧院での中庭で、2時間15分にわたるフランス2TV番組「フランス人が好きなモニュメント」の最終回を大型スクリーンでリアルタイムで上映した。もちろん今日は、ヨーロッパ遺産の日。ブル王立僧院も番組の終わるつい先ほどの夜11時過ぎまで開館。王立僧院は来館者とこうして放送を見て受賞を祝ったようである。
ブル王立僧院はフランスの国立歴史建造物センターの中心的な立場にあり、かつ国の指定の建物なので、本来の機能からくる「ブル美術館」という名前の前に、歴史建造物として「ブル王立僧院」を呼称しなければならない決まりだ。
ぺルラン文化大臣は、「ブル王立僧院が一位で、すごく嬉しいですね。この歴史建造物は決して有名ではありませんが、一位に輝いたのは国民の大きな支援があったことを意味しますし、地方の文化遺産への愛着が感じられます」とコメントした。
また、筆者はブル美術館企画展に昨年から今年4月まで6カ月強のあいだ作品を展示したので、今夜は嬉しさをすっかり通り越したかんじだ。(Shigeko Hirakawa)
フランス2TV「フランス人の一番好きなモニュメント」最終回、9月20日土曜日、20時45分から23時00分まで、ビデオのページへ
ブル王立僧院、ブル美術館企画「私の夢のかなた」展、平川滋子作品「火の天使」ページへ
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**大変残念ながら日本から見ることのできないフランスTVのリンクを、シリーズでアップしてしまいました。運よくヨーロッパでご覧いただける方のためにも、またブログの記録のためにも、番組のファイナルへのリンクを残させていただきます。(S.H.)