Monumenta 2012 モニュメンタ、ダニエル・ビュレン展 6月21日まで。
パリ、グラン・パレ、2012年5月10日から6月21日。[…]
フランス文化省、国立造形芸術センター(CNAP)が中心となり、グランパレの13500平米、高さ45mという大空間を世界有数の巨匠にゆだねる企画、モニュメンタ2012は今年ダニエル・ビュレンを迎え、「エキセントリック-トラヴァイユ・イン・シチュ」と題してこの5月10日から始まった。
1938年、ブーローニュ・ビヤンクール生まれ。1965年以来ダニエル・ビュレンは自分の仕事を「travail in-situ トラヴァイユ・イン・シチュ(作品がその空間と連動すること)」と定義し、「絵画のまわりの環境はいつも、絵画自身よりより重要で豊かだ」と自己の経験の中から検証してきたことを公言し、アトリエでの仕事をやめて、作品が置かれる現場で作品を作る。一方で美術関係者のあいだでは、盲信的な「作品の独立性」が優先し、作品を取り囲む環境の重要性については一向に論議がなされない時期が長く、ビュレンはこうした状況へ反駁をし続けてきた。今日では、環境が作品に強烈な影響を及ぼすばかりでなく作品が環境を一変させる環境と作品の関係へ言及。1986年、パレロワイヤルの中庭にパブリックアートを設置したのは有名だが、この年ベニス・ビエンナーレで、フランスパビヨンで発表したビュレンは黄金の獅子を受章するという栄誉も得ている。
グランパレ
定休火曜日を除く毎日、10時から19時まで開館。
木曜と日曜は、夜零時まで。
メトロ:1.9.13号線、シャンゼリゼ・クレマンソー駅
入場料: 一般5ユーロ。