カリフォルニアの大火災は気候変動のせい ⁈
カリフォルニアの歴史的三大火災のうちの一つがこの火災と言われる大火災が発生し、今もなお、アメリカ西海岸のワシントン州、オレゴン州、アイダホ州をまたがり、11の州で燃え続けている。カリフォルニア州知事は、「火災が年々激しくなっているのは気候変動のせい。まさに、この火災は気候変動そのものなんですよ」と述べた。果たして気候変動はカリフォルニアにどのように影響を与えているのだろうか。
コートダジュール、豪雨で水没被害
ニース・マタン10月4日付電子版はこちら(画像多数) 2015年10月3日、土曜の19時ごろから始まった豪雨で、アルプ・マリティーム県一帯に多大な被害が出た。カンヌ、ニース、ビオ、マンドリューなど、激増した水が町を襲い建物の一階が浸水。激しい勢いのついた流水が車や道路を破壊した。4日朝の段階で、死者16人、行方不明者4人。カンヌでは人が水に流されていくのを目撃したり、マンドリューでは地下駐車場の自分の車を外に出そうと駐車場へ降りた住民が流入してきた水で溺れ死ぬなど、悲惨な被害が確認されている。…
気候学
62カ国220人の気候学者が、3年の研究成果を発表 - 20世紀は数十億ユーロであった洪水や旱魃などの天災による被害は、2010年は1480億ユーロにのぼった。また2010年のCO2の放出量は史上最悪といわれる。気候の変化に関し、62カ国の220人の気候学者たちの粋を集めた3年間に渡る研究結果によると、これまで北半球に20年周期で到来した熱波は、2050年には5年周期となり21世紀の終わりには2年周期となって格段に頻度が増す。また中央アフリカ、中米、地中海地域で旱魃や大型サイクロンの発生がより激しくなるという。(2011年11月21日、フランス2TV)
アクチュアリティ、環境異変と被害
フランスのニュースに、ここ数日毎日取り上げられている話題: ロシア - 130年ぶりという毎日40度を越す酷暑が一ヶ月続き、あちこちで火災発生。消し止めてはまた発火を繰り返し現在国中で300箇所が燃え続けている。今までに焼失した森林や村など、合わせて50万ヘクタール以上。国レベルの緊急事態と化した。モスクワは数日前から近隣の火災で煙が充満し、燃焼物の臭気が町中に漂っている。 パキスタン - モンスーンが原因の洪水で1500人以上が死亡、300万人が家を失う大被害が出ている。コレラなど伝染病が発生し、国家的緊急事態に外国からの援助がはじまった。アジアの洪水はそのほかインド、中国などで大きな被害を出している。 アメリカ - 原油流出事故で汚染が進んでいたメキシコ湾の海底油田の壊れた給油パイプをセメントで埋めるトップ・キル作戦が再びBPによって開始され、良好な見通しに、オバマ大統領は流出終了の演説を行った。BPがトップ・キルのためセメント流入を続け、最後の最後まで徹底的に油田を壊滅させるボトム・キルが終了するまで、10日かかるという。事故発生から今日まで流出した原油の量、80万トン。大量の原油が海中のみならず地面に吸い取られ、汚染の状況把握はこれから。また海面の原油分解薬など大量の薬品が同時に海に撒かれていることから来る今後のエコシステムへの影響なども調査が始まるもよう。 フランス - きのうから全国46県(フランスの県は96県、したがって約半分)に干ばつ警報が発せられ、あらゆる地区で使用水量制限が進められている。あちこちで川が干上がり、すでにとうもろこしや麦などにおおきな被害が出ているほか、放牧中の乳牛の食用草まで日照りで枯れて激減している。