大統領の節約-経済
負債をかかえるフランスは、2014年度に向けて30億ユーロの節約を強いられている。 2013年7月15日付で、財務省が発表した報告書によると、2012年度の大統領の出費は、1770万ユーロから、1430万ユーロとなり、差し引き600万ユーロ(約8億円)が節約されたことが明らかになった。うち減少率が最も大きいのは、大統領の移動の費用で、3百万ユーロ(4億円)減。サルコジ前大統領は、大統領専用飛行機を利用した外遊、のみならず国内移動が多く、出費が多いことで知られていたが、オーランド大統領は節約第一を掲げて、一般の交通機関を利用。ブラッセルのEU会議に電車で出向し、ほかの国から賛辞が送られたほどだ。
フランス、節約と増税
[緊縮政策、節約と増税] フランソワ・オーランド大統領はTF1TVの日曜夜8時のテレビ会見で、政府の緊縮政策について細部を公表。一斉に各方面のメディアから多角的な分析を集めた。 2013年度予算を成立させるためには300億ユーロをどこからか捻出しなければならない。うち200億ユーロを増税、100億ユーロを支出軽減で賄う予定だという。増税200億ユーロ分は二分し、100億ユーロは企業税、100億ユーロは所得税、財産税などの一般税の増税となり、とくに年収100万ユーロ以上の納税者には75%の増税となるのが大きな目玉だ。75%増税に関しオーランド大統領は「これから二年間だけの増税」と期限を決めた。その理由でオーランド大統領はこの増税策を「2014年アジャンダ」と呼ぶ。…
環境
ヨーロッパ、高まる原発反対運動 - 福島原発被災を契機に、ヨーロッパのあちこちで、原子力発電反対運動が展開されている。3月26日、ローマでイタリア政府の原子力発電開発政策に反対する数千人が集会。またドイツでは、原子力発電の全面的な停止を要求して、25万人がデモを繰り広げた。あすの地方選挙でアンゲラ・メルケルが課題としているエネルギー政策が問われることになる。 Earth Hour - アース・アワー。2007年、シドニーから始まったアース・アワーは、今年も世界各国100以上の町で行われて初心貫徹。WWF(World Wide Fund for Nature 世界自然保護基金)のフランス地区代表*のイニシアチブで、フランスのエコロジー大臣**ならびにパリ市副市長が音頭を取り、3月26日土曜日20時半から60分間、パリの夜景を彩るモニュメントのライティングを消灯し、地球の温暖化ストップにむけて人々にエネルギー節約を感化した。消灯したのは、エッフェル塔、バスティーユ・オペラ、ノートルダム寺院、パリ市庁舎など多数の歴史建造物や新建築。「エッフェル塔のライトが消えるだけで、ものすごく意味を感じます」と、イギリスから来た旅行者。ただしエッフェル塔だけは、安全のため消灯は60分ではなく5分だけだったという。 *Présidente de la section française du WWF (World Wildlife Fund ou Fonds mondial pour la nature, NDLR), Isabelle Autissier **Ministre de l’Ecologie, Nathalie Kosciusko-Morizet 夏時間 - 3月27日午前2時、夏時間になるため一時間時計を進めて3時にしなければならない。春と秋に時間を一時間ずらす夏時間冬時間は、もともとエネルギー節約のために設けられた制度なのである。(フランスBFMTV、TF1TV)