カレの移民
オランド大統領カレへ、ラ・ジャングルの全面撤去を指示 英仏海峡に面したカレに集まる移民の仮住居を全面強制撤去する指示を出すため、今日9月26日、オランド大統領がカレへ出向した。 イギリスへ渡るため集まった難民が仮住居を作り住む居住地をル・ジャングルと呼ぶ。違法滞在のみならず、国道を走る車や輸送トラックを障害物を置いて無理やり止めたり、そのために事故を起こしたりの事件が増加している。周辺住民への脅威となったラ・ジャングルにはおよそ9000人の移民がいるが、他の地域の難民受け入れセンターへ分散するなどの方法がとられることとなり、今日オランド大統領がカレへ出向して、ラ・ジャングルの全面強制撤去の執行を地域の警察や憲兵隊、カレ市当局へ指示した。
フランスのカレ港に移民阻止の壁造り、イギリスが建造費全額負担
(9月23日追記:この記事の最後) 壁 英仏海峡を渡ってフランスからイギリスに違法入国をする移民を阻止する目的で、カレの港に海岸線を走る国道に沿って防音壁のような高さ4m、長さ1kmの壁が作られることになり工事が着工した。その両端には30kmの鉄条網が張り巡らされる。建造費用はすべてイギリスから出ており、その総額は270万(フランス2TV)とも320万ユーロ(ル・フィガロ)とも言われる。
アクチュアリティ、新年度へ向けて
9月も近づき、夏休みから三々五々帰還中の政府官僚たちが、新年度を前にすでに国民の批評の的となっている。この5月、大統領選挙で勝利した社会党オーランド大統領と内閣を采配するエロー首相の人気に関する世論調査が発表された。オーランド大統領は当選時から11%減少、またエロー首相も9%の減少と、結果はなかなか厳しい。国民の意見を街頭インタビューでは、「10年の景気不振を回復するにはどんなに政治手腕があっても100日でははまだ時期尚早でしょう」といったような慎重な意見が返ってきた。 …