フロリダ高校襲撃事件後のヒート・アップ
声を上げる子供達、と、政治を取り巻くロビー フロリダの高校で17人が死亡し14人が負傷した銃撃事件が起きた 2月14日以来、銃規制論争が全国規模で続いているアメリカだが、野放しの銃砲所持と販売の裏に蔓延する全国ライフル協会(National Rifle Association, NRA)とNRAから献金を受ける政治家たちとの癒着がクローズ・アップされている。フロリダの共和党議員と犠牲者の親や被害にあった子供達の対話、NRA広報担当者の発言や、NRA会長の演説の24時間後の2月24日、今度は私企業のデルタ航空がこれまで行ってきた優待ディスカウントなどの対象からNRA会員を外す意向をNRAに申し入れ、同協会から距離を置くことを表明した(CNN)。
ネットで公開-仏財務相、ロビーに宣戦布告か
ミシェル・サパン仏財務相、ロビーの議員への圧力に抵抗、議員汚職撲滅に新法案提出 3月の閣議に、サパン法案No2を提出。「堅固な立法化により、賄賂の発生を抑える」として、政界と企業の癒着に対抗するとともに議員収賄防止に向けた新法案をル・パリジャンに発表した。ロビーと議員のあいだに行われるプレゼントや劇場・サッカーなどの招待、昼食や費用持ちの旅行などはこれから一切禁止。禁止事項が守られているかどうかを監視するロビー登録機構をつくる上で、「誰がどのような利益関係でどのような大臣と接触するのかなどを知ることが重要」と説明した。すでに2013年に設けられたLa Haute Autorité pour la transparence de la vie publique (HATVP、「公共生活の透明性のための権威当局(仮訳)」がロビーの監視役を担う。