もう一度見直す「安保法制」の正体
参議院で審議されている法案は、まだ危険な部分を隠したまま、このまま通過させてはいけないという意見が国民のあいだに広がっている。「集団的自衛権」ということばが出てきてすでに一年以上。これだけの時間をかけておきながら、なぜまだ理解不可能な部分が多いのか。政権の非現実な論理と、現実を見据える関係者の論理のぶつかる部分に触れる報道をもう一度聴きたい。(S.H.)
・報道するラジオ「集団的自衛権ヤマ場・元官邸キーマンに聞く」
Ajoutée le 13 juin 2014
■2014年6月13日【金】 集団的自衛権ヤマ場・元官邸キーマンに聞く
先週のこの番組では、集団的自衛権の行使容認の鍵を握るとされている公明党の、与党協議メンバーの一人にお話を聞きましたが、その公明党が、集団的自衛権の一部行使容認の検討を始めました。
いよいよ大詰めを迎えることになったこの問題について、元防衛官僚で、小泉政権や第一次安倍政権の時などに内閣官房副長官補として、自衛隊のイラク派遣など、官邸の安全保障戦略の実施に携わった柳澤協二さんをスタジオに迎え、当時の動きや、それに対して今の動きをどう感じるか、などを聞きます。
・20150417 報道するラジオ「安倍政権が目指す安保法制の正体」
Ajoutée le 17 avr. 2015
■2015年4月17日【金】 安倍政権が目指す安保法制の正体
「国際平和支援法」とは、日本国民の税金でほかの国の戦争の支援をすること。
安全保障法制に関する与党協議が続いていますが、みなさん、議論についていけますか?去年閣議決定された集団的自衛権行使だけでなく、他国軍の後方支援やグレーゾーン事態への対処など、テーマが多く、全体像が見えにくくなっています。今回は、防衛省取材ひとすじで、自衛隊の海外派遣拡大の歴史を目の当たりにしてきた東京新聞論説委員の半田滋さんに、安倍政権が成立を目指す安保法制の中身について、解説していただきます。自衛隊はどんなことができるようになるのか、その変化を防衛省や自衛隊の人たちはどう受け止めているのか、日本の国のありようはどう変わるのか、お話を聞きます。
・20140516 報道するラジオ「集団的自衛権 安倍首相会見を斬る!」
Ajoutée le 16 mai 2014
■2014年5月16日【金】 集団的自衛権 安倍首相会見を斬る!
安倍首相が昨夜、会見し、集団的自衛権行使容認へ、一歩踏み出しました。パネルを使い、「子どもや孫の命を守る」ことを強調。海外在住邦人を乗せた米艦船の防護や、駆けつけ警護ができなくていいのか、と国民に語りかけました。今夜は、軍事ジャーナリストの前田哲男さんと電話をつないで、首相会見で語られた事例を検証し、集団的自衛権行使容認が日本に何をもたらすのか、じっくり考えます。
・20140822 報道するラジオ「自衛隊イラク派遣から考える集団的自衛権」
Ajoutée le 22 août 2014
■2014年8月22日【金】 自衛隊イラク派遣から考える集団的自衛権
自衛隊イラク派遣から10年、集団的自衛権の行使容認が閣議決定されました。自衛隊の活動には、憲法9条という歯止めがあり、イラク派遣の際には、「非戦闘地域」という線引きが強調されたわけですが、現実には、自衛隊は「戦地」に赴き、命の危険もある中で活動していました。また、「人道復興支援」の名目とは異なる活動もありました。
憲法解釈の変更で集団的自衛権行使が可能になれば、自衛隊はどんな活動をすることになるのでしょうか。今夜は、自衛隊イラク派遣差し止め訴訟で、「航空自衛隊がバグダッドに米兵を輸送しているのは憲法に違反する」という名古屋高裁の違憲判断を引き出した弁護士・川口創さんがゲストです。あまり知られていない航空自衛隊のイラク・クウェートでの活動の真相や、政府の情報隠し、そして集団的自衛権行使の問題など、じっくりお話を聞きます。