Mehmet Ali UYSAL メヘメット=アリ・ウイサル

1976年トルコ生まれの造形芸術家。

中近東技術大学で建築を修学したあと、同大学で彫刻を学ぶ。交換学生としてフランスのブルジュ芸術大学へ。イスタンブールやドバイを中心に作家活動中だ。

2010年、ベルギーのリエージュでの企画野外展で制作した「スキン」が彼の名前を一躍ヨーロッパに広めることになった。自分の顔や手、からだなどを押し付けたようなレリーフを思わせる平面作品を作り、「自画像」と命名して発表。また、画廊のかたい壁をあたかもゴムか肌のような柔らかいもののように、洗濯ばさみでつまみ出した半立体を発表し、2010年には、室内の洗濯ばさみを野外に持ち出し、高さ6mの巨大な洗濯ばさみで大地をつまみ出す彫刻「Skin」を制作した。

一見するとオルデンバーグのような作品だが、彼の関心はオルデンバーグのように小さいものを巨大化することにあるのではなく、外の空間や見る人たちとのインターアクションの中に作品を現出させることにあり、作家自身は見る人と身の回りの環境を結びつける媒体となって、自らも作品が与える驚きを分かち合うことに喜びを見出している。

Skin 2010 Copyright : Mehmet Ali Uysal

Skin 2010 Copyright : Mehmet Ali Uysal

 

無題 2011 Copyright : Mehmet Ali Uysal (Digital Print on Canvas, 100×112 cm, 2011)

 

無題 2011 Copyright : Mehmet Ali Uysal (Digital Print on Canvas, 100×112 cm, 2011)

Kabuk 2012 Copyright : Mehmet Ali Uysal

Kabuk 2012 Copyright : Mehmet Ali Uysal

ZAMAN LE TEMPS 2010 Copyright : Mehmet Ali Uysal