フランス、9月に入って二週間で、13万7千人が感染
マルセイユ、グアドループ、パリなど、レッドゾーンのうち数都市が規制強化へ
9月に入ってほぼ毎日、5千人から1万3千人が感染。フランスは国中が自粛に入った3月時以上の感染者数を記録している。PCR検査が広範に行われていることも数字に影響しているかもしれないが、感染数増加に伴って入院患者が増え、各地の病院が再び多数のコロナ感染患者を受け入れなければならなくなった。その事態を鑑み、フランス連帯保健省は23日、危険の度合評価を引き上げ、レッドゾーンの上にさらなる規制強化ゾーンを設けると発表した。
コロナウイルスのリバウンドが明らかとなったことから、フランス政府は23日水曜の夜、新しく一連の制限措置を設けると発表した。エクス・マルセイユとグアドループは最大の警戒状態に置かれることとなり、バーとレストランは土曜日を休業。パリとその他のいくつかの大都市は警戒区域に指定され、スポーツホールや体育館が来週月曜日から閉鎖。職場ではマスクの着用を義務付けられることになる。
午後8時56分
健康省が水曜日に発表したデータによると、フランスは24時間で新たに1万3,072人の感染者があった(前日22日に 1万8人、土曜は1万3498人を記録)。症例数は増加傾向にあって、テスト数と感染者の割合(陽性率)は、前日の6.1%に対して6.2%に上昇しており、783人がこの日新たに入院し、うち130人が集中治療を受けている。
午後8時37分
プロヴァンス・アルプ・コートダジュールの州知事ルノー・ミュスリエ氏は、エクスとマルセイユのバーとレストランの閉鎖に関する政府の発表を「一方的な集団制裁だ」と非難。
午後7時44分
連帯保健相オリヴィエ・ヴェランは、パリとその郊外、リール、サンテティエンヌ、トゥールーズ、グルノーブル、モンプリエ、ルーアン、レンヌの都市圏に一連の制限措置を発表。 1,000人以上の住民の戸外集会を禁止、公共スペースでの10人以上の集会も同様に禁止。月曜日からスポーツホールを閉鎖し、バーは午後10時に閉店。リヨン、ボルドー、ニースはすでにこれらの対策の影響下にある。
午後6時18分
イギリスは水曜日、6,178を超えるCovid-19の新症例があり、コロナの急増を確認。ジョンソン首相、規制強化へ。
フランス国内のウイルスの強い再燃に対処するため、連帯保健大臣のオリビエ・ベランは水曜日の夜、現状を明らかにするための新しいマッピングを発表した。 ウイルスの横行の度合いに応じて、4つの異なる警戒レベル(警戒ゾーン、警戒強化ゾーン、最大警戒ゾーン)が決められて色分けされている。この色分けは、次の再評価まで最低15日間適用される規則である。
警戒ゾーン
単一のアラートが出されている地域(政府の地図ではピンク色)では、結婚式などの公開イベント(パーティー、葬式、誕生日、聖体拝領など)は、30人以下で開催する 。これについては、追加措置が数日中に発表される予定。
警戒強化ゾーン
警戒強化ゾーン(政府の地図では赤部分)は、ウイルス感染の発生率が10万人あたり150人を超え、高齢者に関しては10万人あたり50人を超える地域。
これらの地域では、公共の場(ビーチ、公園など)で10人以上の集まりを禁止。
地元のお祭りや学生のパーティーなどのイベントは禁止される。 集会における最大レベルは、これまでの5,000人に対して、1,000人に制限される。この新基準は、今週土曜から県議会の承諾と采配のもとで行われる。集団活動やお祭りなどの行事を行う建物はすべて閉鎖される。
最大警戒ゾーン
感染発生率が10万人あたり250ケースを超える地域で、集中治療室におけるCovid-19患者の比率が30%を超える場合。グアドループとエクス・マルセイユがこれに当たる。これらの地域では、政府は「バーとレストランの完全休業」、「厳格な衛生基準に基づいた処置を履行していない場合は、すべての公共施設や文化施設を閉鎖する」という対策をとる。対策の実施は、県知事及び県議会の協議と採択を経て行われる。
——参考
covid-19
https://www.sortiraparis.com/actualites/coronavirus/articles/217313-carte-de-france-covid-le-23-septembre-53-departements-en-zone-rouge-14-en-ecarlahttps://www.bfmtv.com/sante/coronavirus-en-france-quelles-restrictions-dans-les-nouvelles-zones-d-alerte-mises-en-place_AN-202009230354.html