作品構想後から、実現前の準備段階のプリパレーションのいろいろ

発表するのは実現した作品や環境の中でのインターアクション。ここでは、普段あまり公表しない実現への準備段階の仕事を少し披露してみる。まず、フォトショップを利用した合成写真(フランスでは「フォトモンタージュ photomontage」)を紹介しようと思う。

実現前に、作品が完成時にどういう姿になるか視覚的に第三者に伝えなければならないことが頻繁にある。企画の決定をしてくれるアート・コミッショナー、現実に仕事を手伝ってくれるアシスタント(企画側から提供される知らないアシスタントがほとんど)、そして下請けの企業やテクニシャンなどへ、常に明快なイメージを伝えいち早く理解をしてもらうことが必要だ。したがって大まかなデッサンから正確な図面まで、伝える内容によって適宜、推敲を重ねながらあらゆる手段を利用している。

2014年発表のプロジェクト「ウォーター・フットプリント」の準備段階の合成写真

合成写真がすぐに作れるソフトを持ち合わせないので、考えをめぐらし、形はフォトショップとパワーポオイントから作り出したものを合成、その前の年に撮ったよその風景の中に置いた。

この合成写真の色で最終決定。「ウォーター・フットプリント」完成予想図、合成写真 Shigeko Hirakawa

 

プロジェクト「ウォーター・フットプリント」完成予想図、合成写真 Shigeko Hirakawa

背景の風景写真を選ぶ前の段階。「ウォーター・フットプリント」完成予想図、合成写真 Shigeko Hirakawa

 

初期段階。「ウォーター・フットプリント」 Shigeko Hirakawa

実現した作品の写真と説明はこちら http://shigeko-hirakawa.net/2017/08/31/projet-empreinte-sur-leau/