アーティストインレジデンス公募、二箇所
artist in residence – HORIZOME アーティストインレジデンス公募。 現代アートの研究および制作レジデンス。 自己の研究テーマにたいし追求する態度が明確に伝わり、また、他の表現メディアに転換可能な柔軟性を持つアーティストを募集。 テーマは自由。地域や環境、社会的問題意識が必要。 <条件> 期間はプロジェクトによるが、二ヶ月以上。 一ヶ月1000ユーロの援助金(グラント)。 作品制作に関して1000ユーロの援助金(条件付グラント)。 Horizomeから、宿泊施設とアトリエが提供される。 <応募内容> モーチベーションをしたためた手紙。 CV ポートフォリオA4サイズ。その他、録音物、出版物。 SIRET番号。 <応募期限> 2012年1月31日。 <応募先> フランス、ストラスブール市 Association Horizome 28, boulevard Dostoïevski 67200 Strasbourg, France Tel: + 33(0) 3 69 14 56 42 contact@htp40.org 応募要項およびHorizomeサイト http://www.htp40.org --- artist in residence – LA BOX アーティストインレジデンス公募。 Bourges(ブルジュ)市の国立芸術学校で行われるアーティストインレジデンス。 <条件> 期間、3ヶ月。 グラント、3000ユーロ支給。 国立芸術学校の学生へ仕事の説明をするコンフェランスを皮切りに、学内で制作を開始する。 <応募内容>...
人間の虹-展覧会
フランス、オー・ドー・セーヌ県アントニー市企画、平川滋子《人間の虹》展(野外展) メゾン・デー・ザール・アート・センター 2010年10月12日から12月15日まで。新作コンセプト紹介パンフレット提供。 2010年10月12日、18時30分からオープニング。 作品《人間の虹》: 高さ12m、直径2.7m。特殊繊維200平米。
二つの射殺事件(3)、サルコジ大統領暴走
8月2日、サルコジ大統領と右派政府の、国家の安全の名の下にエスカレートした犯罪にたいする刑罰の「提案」内容について、早速、憲法をつかさどる国務院や憲法学者から「違憲」の声が上がった。 1. フランス国籍を有している外国人が犯罪を犯した場合、犯罪者のフランス国籍を剥奪するという刑罰は、「フランス憲法は、フランス国籍を有するものはその出自や宗教を問わず、法の名に置いて平等に処せられる」という基本法を無視するするものとして、違憲である。出自が外国人だということでフランス国籍を剥奪することは、フランス市民を二つのカテゴリーに分類してしまうことになる。(差別の元となる。) - 平等である法の前では、フランス人が同じ犯罪を犯した場合、フランス人の国籍も剥奪する(無国籍にする?)ことになるのか。あるいはサルコジ大統領は、憲法改正を要求することになるのか。 2. 未成年が犯罪を犯した場合、その両親が禁固刑の実刑を受けるというサルコジ派の提案に対し、「フランス憲法は罪を犯した当事者のみがその罪の償いをする」ことを明記しているので、これも「違憲」。 - それでは、やはりサルコジ大統領は憲法改正を要求することになるのか。 我田引水的に刑罰を国籍剥奪や移民問題に結びつけ、憲法を飛び越えて法案化へ先走るサルコジ大統領と右派政府には、野党を含めあちこちから「吐き気がする」、「嫌悪すべき大統領演説」といった意見が投げかけられている。 My opinion: すでにほかで、2007年サルコジ大統領は就任早々ナショナル・アイデンティティーを問題に取り上げ、フランス人であることを改めて証明しない限りは、パスポートや身分証明書の更新(双方とも10年ごとに更新をするのが決まり)をしないという通達を出し、このために多くのフランス人が迷惑をこうむっていることを述べた。 両親も祖父母もフランス人で家族もみなフランス人なのに、ただイギリスで生まれたという事実だけでパスポートの更新ができない、という人のブログがあった。母親が妊娠しているときにイギリスにいて、現地で出産したというだけのことらしい。フランスからのパスポートが出ないので困窮したその人は、一度も住んだことがなくまた税金も払ったことのないイギリスへ思い立ってパスポート申請をしたところ、すぐに郵便で送られてきたという。ヨーロッパでは生まれた土地の権利が発生する。その権利に訴えたというわけだが、フランスで税金を支払っていても、生まれた土地ほどの権利の補償にならない、ということを証明するような話しだ。この事例は一つの事例に過ぎないが、サルコジのナショナル・アイデンティティー条例のせいで、更新がややこしくなり、必要書類の捏造が増えたというもっぱらのうわさだ。 フランスは植民地などの歴史的な因果関係で多くの外国人がフランス国籍を有する。また国籍取得権利と国の独立がかみ合わず、フランスで働いて納税していながら、滞在許可証さえ発行されず、国外にも身分証明がないので出られないという人々もいる。人間の不平等を抱えたまま、それを解消するどころかますます激化するサルコジ政権である。(S.H.)
アクチュアリティ
グランド・バカンス - 7月最後の週末は、大勢のフランス人が夏季休暇の大移動をするため、一年のうちもっとも交通機関が混雑する。一年に一ヶ月間の有給休暇制(義務制度)が発足してから今日まで、恒例となった夏季休暇の大移動がもたらす混雑は、きょう30日金曜の夜からはじまり、ちなみに、首都圏近辺は300kmの渋滞。車で出かける人は5百万人、飛行機は90万人、列車は160万人という数字が出ている。夏季休暇中のとくに8月は、大企業を除いて全国であちこちかなりの業務が停滞する。夏季休業をしない企業は、6月末から9月にかけて交代制で社員に休みを取らせ、常時業務を遂行するよう配慮している。一時期、休みを取る人間の交代制が進んで、一ヶ月まるまる休まず小刻みに休んで仕事をするという人が増え、8月中の支障を避ける向きがあり、これで比較的ほかの国と足並みをあわせられるようになったかと思いきや、最近は、「仕事の相手が休暇中なので、8月は仕事にならないからうちも休む」というところが増えはじめ、昔に戻る気配だ。多くの中小企業は、きょうから8月30日まで丸一ヶ月の休業となる。今週末は、7月すでにバカンスに出て帰ってくる人とこれからバカンスに出る人とで、道路は上り下りともにそうとうの渋滞が予想され、朝10時から夕方3時のあいだの車の走行を回避するよう呼びかけている。ちなみにグランド・バカンスのあいだ旅行に出るフランス人は、2人に1人という割合。