芸術省のために (1956年共和国政府覚書から)2
れきしの点と線 1956年12月の共和国政府覚書第4号に掲載されたロベール・ブリシェの文章「芸術省のために」。(翻訳: S.H.) ここに挙げるのは、ジロドゥーが都市の推進者としてこの件について述べたものである。 「もし、都市計画において、国民が現代生活のリズムやその運営を維持する総合的な規律が理解できるのだとしたら、フランスはたぶん、この点で、世界のうちでもっとも遅れた文明国家だということが言えるだろう。市民の精神的な特権をフランス人に求めているだけで、われわれの指導者たちは、生が横溢し大志にみちた国の生活からたち現れる類まれな大志やイニシアティブといったものは、国全体の平均以下の生活や不毛な儀式めいた生活の中には存在しないということを、一切認めようとはしなかったのだ。」(Gireaudoux, Sans pouvoir, P.225)…