アクチュアリティ・ZAP
久しぶりのフランスのアクチュアリティ。ベビーブームとはいえ、フランスも高年齢層が増え続けている。ヨーロッパの経済恐慌や負債、増税、年金制度の見直しなどを含め、大きな流れは「負」の方向へいく感が否めない今日このごろだ。そのなかで救われるのは、真の男女平等への地道な政策が「女性の権利」省と内閣全体の前向きな姿勢によって進められていることだろう。(S.H.) フランス2TVのニュースから:フランス経済 [社会保障制度の赤字軽減に、入院の形式を見直し] 手術後の入院形式を変えることによって、50億ユーロもの節約ができることがわかった。手術によっては、朝病院に入り、手術をした日のうちに帰宅する「Hospitalisation ambulatoire」という方法がある。フランスで行われる手術はその日のうちに帰宅できる軽いものが40%をしめているが、デンマークなどでは80%が帰宅するのだそうだ。費用は、手術当日の帰宅形式をとれば一泊入院分の約半分で済み、健康保険制度の負担分も患者の負担分も同時に半分になる。「患者は手術当日は心配で病院に泊まることを望む場合が多いが、実際は自宅に帰ってもいい場合がたくさんある」と病院の外科医。保健の赤字軽減に、「Hospitalisation ambulatoire」の奨励がすすみそうだ。…