フランスから―環境とアートのブログ

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Posts tagged "プルトニウム"

世界の懸念、日本の原発と核リサイクル

[朝日新聞デジタル] ・TOPICS/高レベル廃液、爆発の恐れ 東海村、430立方メートル処理待ち 2013年12月2日18時03分 (注記:日本の原子力規制委による報告書から。内容は、以下のリンク、ラジオ・フォーラムNo.52「小出裕章ジャーナル」で詳しく言及しています。) ・プルトニウム保有量、最小限に 外国人パネリストが提言 2013年12月29日02時58分 「・・・。日本が国内外に保有するプルトニウムはすでに約44トンにのぼり、今後、再処理工場が稼働すれば年間8トンのペースで増え続ける計算になる。核不拡散の観点から懸念の声も上がっている。」

アクチュアリティ・日本 震災から二年

2013年3月11日、東北大震災から二年。フランスでも大手テレビ局、新聞、電子版ニュースなどほとんどのメディアが一斉に震災二年目の日本の様子を伝えた。フランス2TVのニュースでは、フランス人駐在員による被災地の難しい復興の現状、進まない除染や、大勢の難民をレポート。「プレハブに住んで毎日テレビを見るか寝るかしかすることはなく、どこにもいけないので大変体に悪い」、また「財産が一切合切やられたので、政府が何とかしてくれるまで動けない。いつまで続くやら、気が重い」といった原発難民のインタビューによる厳しい状況が伝えられた。 3月10日の反原発集会に際して、「原発事故によるこれだけの疲弊と、国民の70%近くが活発な反原発の意思表示をしているにもかかわらず、昨年の衆議院選挙で勝利した原発推進派の右派安倍政権は、再稼動をめざし原発推進を止めない方針」とBFMTVの駐在員が報告。 ----------- ・フランスTF1 チャンネルテレビ、2013年3月11日夜8時のニュース: 要約:除染の見通しがまるでつかない福島県南相馬。「地表2cmはセシウムで汚染されているから5cmは剥ぎ取らないと」。月給1500ユーロで除染の仕事をする人たち。除染した後の廃棄物は野天にたまる一方。政府はどこに廃棄物を保管するか決めていなかったためだ。少しずつ地中に埋めるしかないが、放射能に汚染されたものを包む袋は5年しかもたない。「一時的に土に埋めるだけだが、その先はどうするかまったくわかっていない」。 TF1テレビ3月11日昼のニュース、福島第一原発事故の発生から今日までの要約 ビデオの後半要約:事故後、片づけをあらかた終えた日本政府と東電は、福島第一を制御するために冷却装置を配備した。これは温度を常時50度以下に保つものだが、問題は冷却に使った水の一部が漏れ、建屋の地下にたまることだった。汚染された水が地下水をまた汚染しないように、水を吸い上げ、吸い上げた水を再び冷却装置へ戻すシステムを作った。 一号機はすでに防水加工したカバーがかけられているが、3号機4号機ともに爆発で大きな被害を受けている。日本にとって最初にやらなければならないことは、燃料プールにストックされている使用済み燃料棒をプールから取り出すことだ。というのも、次にまた大地震が起きれば大きな災害につながることは間違いないからだ(談話:ティエリー・シャルル、フランス原子力安全委)。   ----------- 20130313 週刊エンター『小出裕章さんが伝えてきたこと』 ビデオコメント:震災から2年が経つ現在、何か変わったのか? 変わっていないのか? 今週は番組の取り組みを見つめ直すと共に、私たちがこれからも向き合っていかなくてはいけない問題について改めて考えます。 今日は「京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんが伝えてきたこと」 ----------- 日本の3月11日。 報道するラジオ、震災特集…

アクチュアリティ・日本、すみずみ聞きましょう今日の日本のニュース

[特集、日本とアメリカの核廃棄物処理場、モンゴルに建設計画] 大阪毎日放送、ラジオ番組、たねまきジャーナル、2012年9月19日、要点取りまとめ。 ・原子力規制委員会、9月19日発足。驚くべき人選、原子力ムラに有利、新委員の昇進に利点。国民置き去り。 ・新原発建築了承で、脱原発また遠のく。 [特集、核廃棄物をモンゴルへ?] ・モンゴルの少数民族の住むところへ日本の廃棄物を持っていく計画に愕然。自国の危険物を外国へ? モンゴルはソーラーパネルの自家発電が敷衍した再生エネルギー利用国であり、またウラン産出国でもある側面を持っている。モンゴルへの廃棄物処理場建設計画が実行されてしまうと、日本の原発は突っ走ってしまう可能性が大きい。いまこそ反原発の国際的な連帯が望まれる。…

アクチュアリティ・日本、核廃棄物と高速増殖炉

ビデオ特集25本、およびリンク4本 福島第一原発事故から1年以上経つ。地震や津波に奇跡的に耐えた福島第一の4号機には、核廃棄物である核燃料棒と新しい燃料棒が1500本以上貯蔵されており、近々予想される東海地震などによる建物の倒壊が危ぶまれている。 日本のメディアなどで小刻みに取り上げられる福島原発事故のその後について、また、日本の核廃棄物の行方についてオンラインされているビデオクリップおよびブログを集めた。はたしてわれわれの将来は? …

アクチュアリティ・日本、北半球を回る放射能、福島原発

北半球を回る放射能、福島原発 - フランス2TV、昼夜のニュースから: フランス放射能安全対策インスティテュートInstitut de Radioprotection et de Sûreté Nucléaire (IRSN)が、福島原発から放出される放射能の拡散シミュレーションを3月20日に制作、ユーチューブにオンラインした。以下はそのビデオ。福島からの放射能が偏西風に乗り、薄められて北半球を覆っているのがわかる。 (注記: UN国連特別委員会も同じシミュレーションを制作。UNのビデオをフランスではTF1 TVが放映している。) 現在北アメリカのキャリフォルニアに到達し、今週水曜日には最初の放射能がフランスに到達する計算である。フランスに来るときはすでに放射能はかなり薄められて、0.01ベクレルとまったく健康には害がない量となっているので心配の必要はない。問題は福島原発が事故を制御しおおせず、放射能放出が長引く場合で、放射能を含んだ大気が濃度を増しながら地球を何回も回ることになるのが懸念される。グリンピースやエコロジストは、人体に影響がないほど薄い放射能というフランス当局の発表に対し、「’薄い’というだけで、どういった成分の放射能がどの程度の割合でヨーロッパに飛んでくるのかまったく何の説明もされていないですね。私たちは今週、大気中の放射能を分析して内容を発表するつもりです」と積極的な対応をする姿勢を示した。 一方、日本の福島原発では先週末予定されていた通り、400ボルトの電気ケーブルを6つの炉心のうち4つの炉心の冷却装置につなぐことに成功。まだ建物がしっかりしている第5と第6号機は、水蒸気の圧力増加による爆発を防ぐため、屋根に穴をあけて水蒸気を逃がすなどの対策を実行。一番破損状態がひどく、かつまた酸化ウラニウムとプルトニウムといった危険物質が貯蔵されている第3号機は、冷却のため昨夜は休ます約2000トンの水が放水され続けた。電気接続が成功し、また水蒸気が事故以来はじめてストップするという今後の見通しに明るみが見えはじめたのもつかの間、第3号機から煙があがった。今度は水蒸気のような白い煙ではなく灰色また時々黒い煙があがり、内部で火災が発生したとみられられる。発煙と同時に仕事をしていた職員は全員緊急退避。 第3号機の発煙にかんしてフランス放射能安全対策インスティテュートIRSN代表は、「私からみると、状況はあまり進歩していないと考えられます」。 My opinion: 先週週末発刊のル・フィガロ日刊紙もIRSNが作った放射能拡散シミュレーションと、UNの世界への拡散シミュレーションの図入りで放射能の行くへを説明を記載している。放射能の量はもちろん色分けでわかりやすくなっている。放射能の量が一番多いのは、毎回の爆発時だ。そうすると、この21日の黒煙も放射能を濃く含んで風に乗って運ばれているはず。現地の人間の退避はもちろんのこと、風向きや放射線探知機で、どの地方が危ないかくらい、日本の科学技術で予想を即座に立てて知らせるくらいのことはできるのではないか。(S.H.) その他のニュース: ・3月20日、フランス全国統一選挙。棄権率史上最高の56%。社会党とフロン・ナショナルが前進。 ・連合軍、リビアのカダフィーを攻撃。フランスが連合軍のイニシアチブを取る。