アクチュアリティ、Le Zap
クリスマス、警戒さらに強化 同時多発テロから1カ月半。ノエル(クリスマス)から年末にかけて移動の人出が最高潮になるため、軍、警察、所轄の警備のみならず、ボランティアが繰り出して警戒に当たっている。特に、500万人の利用が予想される鉄道は、例えばパリ北駅には手荷物のスキャン機器が施設され、一人ひとりが通過を義務付けられた。このためフランス鉄道は、早めに駅に来るよう利用客に呼びかけている。タリス(ベルギー、オランダ方面への列車)が発着する北駅は、警戒も空港並だ。また、今夜のミサで各地の教会に人が集まるため、ボランティアが教会へ入る人々の荷物検査やコートのなかを見るなどの警備を行なっている。パリのサン・シュルピス教会では、「せっかくのノエルに残念ですよね」と、信者。「こんな検査くらいでテロが防げるとはさらさら思ってはいません。警備がいることでちょっと時間を稼いで人を逃がせるとか、その程度でしかない」と教会の牧師は懐疑の表情を浮かべながら言った。
アクチュアリティ
パリ、テロ警戒態勢、赤レベル - 先週水木曜のイスラム系マグレブ人女性の「カミカゼ」によるメトロやエッフェッル塔爆破予告(未遂)以来、パリを中心にフランスはテロ厳重警戒態勢に入った。交通機関や空港はもちろんのこと官庁やモスケその他、人の集まる場所を集中的に警戒する方針。 数日前、ナイジェリアでプルトニウム発掘工場関係のフランス人5人とアフリカ人2人が誘拐された。アルカイダが広範囲に潜伏する地域だけに人質の安否が気遣われており、パリのテロ脅威との関係が捜査されている。