クリスマス、警戒さらに強化
同時多発テロから1カ月半。ノエル(クリスマス)から年末にかけて移動の人出が最高潮になるため、軍、警察、所轄の警備のみならず、ボランティアが繰り出して警戒に当たっている。特に、500万人の利用が予想される鉄道は、例えばパリ北駅には手荷物のスキャン機器が施設され、一人ひとりが通過を義務付けられた。このためフランス鉄道は、早めに駅に来るよう利用客に呼びかけている。タリス(ベルギー、オランダ方面への列車)が発着する北駅は、警戒も空港並だ。また、今夜のミサで各地の教会に人が集まるため、ボランティアが教会へ入る人々の荷物検査やコートのなかを見るなどの警備を行なっている。パリのサン・シュルピス教会では、「せっかくのノエルに残念ですよね」と、信者。「こんな検査くらいでテロが防げるとはさらさら思ってはいません。警備がいることでちょっと時間を稼いで人を逃がせるとか、その程度でしかない」と教会の牧師は懐疑の表情を浮かべながら言った。
コルシカ国民党、初の州議会開催で政府苦言
コルシカ国民党(Nationalisme Corseの仮訳)が統一地方選挙で初の快挙を遂げたコルシカ州議会で、ジャン=ギィ・タラモニ州知事がなんとコルシカ語で初演説を行い、ソイシャル・ネットワークでツィートを爆発させた。「コルシカ語はコルシカのことば」とためらわずに議事進行をコルシカ語で行なったタラモニ州知事に対し、政府を代表してヴァルス首相が苦言を公表。「線が引かれる部分は引かれるべき。コルシカはフランス共和国の一部であるし、フランスはフランス語一つを国語としているので、コルシカのことばもフランス語でなければならない」とTVニュースで言うなど、あわただしく対応した。当のタラモニ州知事は、コルシカ州議選で35%を獲得して当選しており、「私たちは私たちを選んだコルシカの人々の期待に応えるのみである」とやりかえしている。
(フランス2TV、12月24日朝のニュースから)