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ニースの暴走トラックテロ、18日喪明け

ニースの暴走トラックテロ、18日喪明け

服喪明けの7月18日、ニースに集まる数千人の人々     セキュリティの穴、パリ祭の夜 7月14日23時少し前、ニースの海岸沿いのプロムナード・デ・ザングレに忽然と現れた19トントラックが暴走。恒例のキャトルズ・ジュイエの花火を見終わったばかりの人たちを2kmにわたって撥ね飛ばし、死者84人負傷者202人うち50人以上が命にかかわる重症を負う大きな犠牲を出した。
2016年7月14日、キャトルズ・ジュイエのシャンゼリゼの様子

2016年7月14日、キャトルズ・ジュイエのシャンゼリゼの様子

     

Le Zap 7月上半期のめまぐるしさ

7月1日、ラ・ソムの戦い100周年記念 第一次世界大戦が勃発した1916年7月1日から100年目となる1日、北フランス、ラ・ソム県でイギリス王室を迎えて式典が行われた。「ラ・ソムの戦い」は第一次大戦中、最大の犠牲者を出したことで有名で、フランス、イギリスの連合軍がドイツ軍に立ち向かい、第一日目にしてイギリス兵6万人が犠牲となり、うち2万人が死亡した。ラ・ソムでは戦中、総計100万人以上が死亡している。 7月5日、ヴァルス首相再び49.3法でエル・コムリ新労働法案可決 内閣が同意すれば、国民議会で投票をせずに法律を通過させることができる49.3法がまた使われた。修正要求を受付け法案は何度か見直されたとはいえ、労組や大学生、ニュイ・ドゥブと呼ばれる新労働法に反対する人々は満足していない。7月5日、2度目の強行採決が敢えておこなわれたが、49.3法には制約があり、可決されても法律の成立へはまだ結びつかない。法案は再び上院へ戻され7月18日からまた審議が開始される。 7月10日、日本の参議院選挙 7月13日、女性の経済的独立を認めた法律の制定から51年 フランスでは、結婚した女性は、夫の許可なしに仕事をしたり銀行と取引をすることはできなかった。既婚女性に、仕事の契約の自由、銀行口座の開設自由、独立した自分のお金の管理の自由を認める、その後の女性解放のプレリュードとなる法律が成立したのは、1965年7月13日のことだ。 7月13日、テリーズ・メイ、イギリスの新首相に就任 Brexit is Brexit、首相立候補演説の第一声はEU脱退。メイ新首相、組閣へ。 7月14日、キャトルズ・ジュイエ、軍事パレード 今年第一次世界大戦100年を記念して、戦争に参加したオーストラリアとマオリから軍人がパレードに参加。テロ対策にかかわる各部署の参加が新しい。この日パリの警備に動員された警官は1万1500人。パレード周辺には3000人の警官が配置された。 7月14日、ニースの暴走トラックで84人死亡、202人負傷 キャトルズ・ジュイエ恒例の花火大会を見終わった数万人の人々が歩く海岸沿いの道路、プロムナード・デ・ザングレを19トントラックが2kmにわたって暴走。通行人を撥ね続けた後に、犯人は警察に射殺された。ニースの町はパニック状態。 7月15日、トルコのイスタンブールで軍によるクーデター 一日のうちに鎮圧されたが、犠牲者多数。  

キャトルズ・ジュイエ(7月14日)

7月14日、日本でいうパリ祭。シャンゼリゼ通りで伝統の軍事パレードが行われた。 今年1月のテロ以来の警戒態勢で、今日のシャンゼリゼも厳重な警備がしかれ、警察や軍隊の数1万1千人が繰り出した。フランスはテロ対策に多大な費用を費やし続けており、無理のできない今日の軍事パレードは「ロー・コスト」で、という。今年はメキシコの軍隊が鷹を連れパレードに色を添えた。 (ビデオの頭にコマーシャルが入ることがあります)